第194話 帝国第一皇子
仕事が忙し過ぎて執筆出来ないです
あと7章は頭を使うジークハルトや人も沢山でてくるのでかなり頭がパンクしそうです
ちゃんと物語の内容をノートに取ってないのが悪いですが
遅れております すいません
誤字指摘ありがとうございます
ブックマークやリアクションも励みになります
本当にありがとうございます
更新遅くなりますがよろしくお願いします
王国へ向かう街道 二台の竜車が雪道を走っていた
先頭を走る竜車の中には一人の青年が座っている
艶のある銀髪
知性を感じさせる翡翠色の瞳
ルーカスとは対照的な細身の体格
派手な威圧感はない
だが落ち着いた所作と穏やかな眼差しは
生まれながらに人の上へ立つ者の風格を漂わせていた
帝国第一皇子 ジークハルト・ヴァルハイトだった
その向かいではルーカスが腕を組んで座っている
「だから言っただろ?わざわざ兄貴が来る必要はないって」
ジークハルトは窓の外を眺めたまま静かに答える
「そうか?私は必要だと思っている」
ルーカスはため息を吐いた
「興味を持つと止まらない悪い癖だ」
ジークハルトは小さく笑う
「否定はしないだが お前もだろルーカス」
そう言うと膝の上に置かれた書類へ目を落とした
表紙にはノルディア辺境伯領
そう書かれている
「ルーカス 一つ聞く」
「何だ?」
「レオン・ノルディアとは……どんな人物だ」
ルーカスは即答した
「変な奴だ」
ジークハルトは苦笑する
「それは前にも聞いた もっと分かりやすく頼む」
ルーカスは少し考え静かに口を開いた
「強い……剣だけじゃない 頭も切れる 領主としても凄い 」
ジークハルトは少し目を細めた
ルーカスがここまで誰かを評価することは珍しい
「そこまでか」
「ああ 剣を交えた時も思った だが負けたとは思ってない それでも考え方では負けていた」
ジークハルトは静かに続きを待つ
ルーカスは窓の外を見ながら続けた
「領民を守るために強くなる 領地を豊かにするために戦う そんなことを真っ直ぐ言える奴だった」
ルーカスは少し笑う
「俺は領主じゃない だから余計に思った ああいう武人になりたいってな」
ジークハルトは静かに頷いた
「だからもう一度会いたかったのか」
「ああ もう一度剣も交えたい 話もしたい それに祝いも渡したい」
ルーカスはそう言って笑う
ジークハルトも小さく微笑んだ
「だから私も来た」
ルーカスは呆れたように肩を竦める
「結局それか 帝国の頭脳なんて呼ばれてるくせに 好奇心には勝てないんだな」
「好奇心も理由の一つだ」
ジークハルトは素直に認めた
「だが……それだけではない」
その翡翠色の瞳が静かに細められる
「ノルディア辺境伯領は近年あまりにも変化が早い……その理由を私はこの目で確かめたい」
竜車は雪道を進み続ける
ノルディアまであと十日だった




