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乙女ゲーの辺境伯に転生したので奴隷落ちする悪役令嬢を金貨2万枚で救おうと思います  作者: トンビが鷹を産んだトンビの方
フェルナードの聖女と覚悟
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第143話 二度目の寄付金

ブックマークが100件超えました

感想も書いて貰えて嬉しいです

日曜日は8000PVを超え

たくさんの人が読んで貰った見たいでかなり驚いてます

リアクション、評価、本当にありがとうございます

翌朝 ノルディア城の執務室ではレオンは朝から書類へ目を通していた

王都へ向かっていた数日間の報告

討伐隊の活動記録

宿場町の売上

ボア肉事業

魔力草事業

ポーション事業

確認する書類は山のように積まれている


「やっぱり増えてるな」


思わず本音が漏れた

ゼムは書類を整理しながら微笑む


「ぼっちゃまが王都へ向かわれておりましたから 多少は仕方ありません」


「分かってる だから逃げてないだろ」


「それは立派でございます」


「褒めてないよな」


「気のせいでございます」


クロエが思わず笑った


「二人とも朝から変わらないね」


その時 コンコンと執務室へ静かなノックが響く


「入ってくれ」


扉が開いた

白銀の制服を纏った女性が一礼する

赤髪を後ろで束ね蒼い瞳を持つ教国聖騎士団副団長

エミルだった


「おはようございます レオン君」


「おはよう エミル」


エミルは軽く頭を下げる


「昨日はお迎えに伺えず申し訳ございませんでした 孤児院で魔力草の管理と ポーションの製造を行っておりましたので 邸へ戻ることができませんでした」


レオンは笑って首を横に振る


「仕事なら仕方ない 気にしなくていい」


「ありがとうございます」


エミルは一通の書類を机へ置いた


「本日はご報告がございます 教国より 二度目の寄付金が無事到着したとの報告がございました また教国へ出荷したポーションも大変好評とのことです 追加の注文も届いております」


レオンは頷いた


「順調そうだな」


「はい 品質が高いと大変評価されております」


クロエも帳簿を開く


「王都も順調だよ この前出荷した分もほとんど売り切れた ノルディアで販売してる分も残り少なくなってきてる」


レオンは苦笑した


「思った以上だな」


「嬉しい悲鳴だね」


クロエも笑顔で頷く

ゼムは静かに口を開いた


「ぼっちゃま 現在の生産量では近いうちに需要へ追いつかなくなるかもしれません」


レオンは腕を組む


「そうだろうな でも急に増やすことはできない 作っているのはラッツとリンの二人だけだからな 魔力にも限界がある」


エミルも静かに頷いた


「はい 私も製造を補助しておりますが 中心はラッツ君とリンさんです お二人とも毎日一生懸命頑張ってくださっています ですが 一日に製造できる本数には限界がございます」


クロエも真剣な表情になる


「売れるからって無理はさせられないね あの二人はまだ子供なんだから」


レオンは迷わず頷いた


「ああ 利益より二人の方が大事だ 焦る必要はない 品質を守りながら 少しずつ増やしていけばいい」


エミルは安心したように微笑んだ


「そのお言葉を聞いて安心いたしました セリオス様も同じことを仰っておりまし品質だけではなく 作る人も大切にしてくださいと」


レオンは笑みを浮かべる


「セリオスさんらしいな」


エミルも小さく笑った


「はい とてもセリオス様らしいお言葉でした」


執務室には穏やかな空気が流れる

ポーション事業は順調だった

王都でも教国でも そしてノルディアでも

多くの人々に受け入れられ始めている

だが それに伴い新たな課題も生まれていた

限られた人員でどう品質を守りながら供給を続けていくのか

それはノルディアがこれから向き合うべき新たな課題だった

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