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乙女ゲーの辺境伯に転生したので奴隷落ちする悪役令嬢を金貨2万枚で救おうと思います  作者: トンビが鷹を産んだトンビの方
第5章 白銀の聖剣と秘薬
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第125話 お誘い

リックと別れた後レオンは一人ノルディア邸の客間へ向かっていた

魔法陣を修正した人物

それはエミルだった

お礼も言わなければならない

それに リックから一つ気になる話も聞いていた


「エミルさんが旦那の所へ行くって言ってましたよ」


何の用だったのだろうかと考える内に

客間の前で足を止める

コンコンと扉を叩いた


「エミルさん レオンです」


その瞬間 ガタンッ!と部屋の中から何かを倒す音が聞こえた


「……?」


レオンは思わず首を傾げる


「だ、大丈夫です!」


少し慌てたエミルの声が返ってきた


「少々お待ちください!」


部屋の中から慌てて何かを拾う音が聞こえる

レオンは苦笑した


(何か倒したのかな)


しばらくすると


「お待たせいたしました」


落ち着きを取り戻した声が聞こえた

レオンは静かに扉を開ける


「失礼します」


部屋の中ではエミルが姿勢を正して立っていた


「突然申し訳ありません」


「いえ こちらこそお待たせしてしまいました」


エミルは一礼する

レオンは微笑んだ


「私を探していたとリックから聞いたのでこちらから来ました」


エミルは一瞬目を丸くする


「リックさんが……」


小さく呟き

すぐに頷いた


「はい……先ほど執務室へ伺いました ですがご不在でしたので」


レオンは苦笑する


「すみません ちょうど昼食に出ていました」


「いえ 私の方こそ突然でしたので」


少しだけ沈黙が流れる

エミルは胸の前で手を握る


(落ち着いてください……リックさんの仰っていた通りです)


小さく深呼吸をした


「レオン様一つお願いがございます」


「はい」


「お時間がございましたら ノルディアの街を案内して頂けないでしょうか?」


レオンは少し考える


(施設は一通り案内した……視察も終わっている……それなら……普通に街を案内すればいいのか?)


「それなら大丈夫です」


エミルはほっとしたように微笑んだ


「ありがとうございます」


レオンは予定を思い返す

明日はゼムが教国との共同事業の受け入れ準備で忙しい

クロエも王都へ価格調整に行く

価格調整が終わればまた次の仕事が入るだろう


(行くなら早い方がいいな)


「では 明日なんてどうでしょう?」


エミルの表情がぱっと明るくなる


「はい それでは昼前からですと店が開くので その時間ぐらいからでよろしいですか?」


レオンは少しだけ首を傾げた


(店?街で買い物でもするのかな?)


「ええ 大丈夫ですよ」


エミルは嬉しそうに微笑んだ


「よろしくお願いいたします」


「こちらこそ」


レオンも笑顔で頷く

こうして二人は翌日昼前からノルディアの街を歩く約束を交わした

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