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異世界帰還録  作者: 夜縹 空継
第二章:ルスティア編
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第十一録:新天地 四節「試合前」

「どうだい?当然、報酬も払うし準備金はこちら持ちだ」

魅力的な話ではある。

遺跡を探索か…童心を揺さぶられる響き

夜天羅を見る、彼女の反応も悪い物ではない

ただ少し悩んでいる様子。


「どうする?夜天羅?」

「うーむ…」

「ね!みんなで旅はたのしーと思うよ!」

無邪気なブランカが声を掛けてきた

みんなで旅か…ウルスタン達とは

うまくやっていけそう気がする。

「う、うむ、受けよう」

ブランカの一言と上目遣いに思わず了承した

…リリーちゃんと接した時から思っていたが可愛いに弱いな夜天羅。


「俺も夜天羅に賛成だ」

「決まりだね!助かるよヨリツグ!」

「やったね!」

パンッと一回拍手をした笑顔のウルスタン

それに続いて両手をあげて喜ぶブランカ。

場の雰囲気が一気に明るくなる。

「時間もちょうどいい、このまま一緒に食事でもどうだい?」

「いいね、食べよう」

「じゃな〜」


そのまま皆で食事をすることに。

各々が好きなメニューを頼んだ、料理ができるまでは

ブランカ、レミリア、ネローズはコイスケを撫でたりしていた。

コイスケも特に嫌がる様子はなく受け入れている。

「あぁ…そうだウルスタン」

「ウルで構わないよ親しい者はそう呼ぶ」

「…じゃあウル、明日は昇格戦があるから用事があるなら明日以外で頼む。」

「へぇ!君たちの今の等級はいくつだい?」


「4等級だ」

「…低くありませんか?ヴォーパルを討伐したのですからもっと上では?」

話を聞いていたレミリアが間に入って疑問を投げかけてくる。

俺はヴォーパルの件をかいつまんで説明。

「なるほど!お礼に王族の紅を渡すなんて…

 その夫妻は余程、良い人なんだろう美しいね!」


「ギルド職員はさぞ驚かれたでしょう」

「まぁのう、面食らっておったわ」

「そりゃ急に一等級が現れたらねぇ」

「びっくりだよねー!」

ウルスタンたちが俺の話を信じてくれているは

討伐した証である夜天羅のマフラーが目の前にあるから。

「話が逸れてしまったね、君の明日の予定はわかった…

 よければなんだけどその試合、見学しても?」

「あぁ、問題ない」


…俺たちの実力を見ておきたいのだろう

まぁこれから組むに当たって必要な事だ。

「ヨリツグは勝つさ!ただ油断は禁物だよ?

 君たちの様に不釣り合いな等級にいる者が

 他にもいて試合をするかもしれないからね!」

「肝に銘じておく」

確かに、この可能性はなくはない

だが…まだ夜天羅は本気を出したことがないし

俺も舞を披露したことはない。



「お待たせいたしました」

店員さんが現れ、料理を運んできてくれた。

テキパキとテーブルへ配膳される。

食事が全員に行き渡った。

「じゃあ、頂こうか」

食器を手に取り皆で食事を囲む

談笑しながら楽しい時間が過ぎてゆく。

その後はウルスタンと別れ宿に戻った。


──翌日

「夜天羅、準備は?」

「ばっちりじゃ、お前様は?」

「同じく」

にゃん!!

「頑張ってきな!応援してるよ!」

ミレーネさんの声援を受けて俺たちは

試合に向け準備を整えて宿を後にした。


俺たちはギルド所有の闘技場へ向かい歩き出す

闘技場は歩きと馬車で向かう、駅につき馬車へ乗車。

「どんな奴が相手かのう?」

「なるべく楽な相手だとありがたいな」

「だといいんじゃが」

対戦相手を誰かまだ知らない

ギルドの方針で相手の事前調査や対策は

禁じられている、破ればその時点で失格だ。


しばらく馬車に揺られ目的の駅に到着

再び歩いて目的地へ向かう。

すぐにギルド所有の闘技場"ガラティエラ"に着く

ここでは昇格戦以外にも興行試合も行われている。

俺たちは4等級だから興行に呼ばれることはないが

三等級から声がかかるらしい。

…夜天羅の事があるから珍しさで試合を

させようとするかもしれないが全て断る。

彼女を見世物にするつもりはない。


受付へ書類を渡して控室へ案内される。

試合まで少し準備とストレッチを行う

するとドアがノックされる。

「どうぞなんじゃよ〜」

開かれたドアから現れたのはウル一行。

「やぁ!ヨリツグ来たよ」

「失礼致します」

「します!」

「お邪魔するわ〜」

ウルを先頭にレミリア、ブランカ、ネローズが入室してきた。


「どうだい?調子は?」

「絶好調だ」

「じゃな!」

俺たちは元々体が頑丈な部類だそうそう体調を

崩すことはないが護衛任務の疲れあった

それがとれたのもあり俺も夜天羅も調子はすこぶるいい。


「それは美しい!」

「ありがとうよ」

グッと親指を立ててウインクをするウル。

昨日、一緒に過ごして思ったのがウルの言う

美しいはいいね!みたいに気軽なものから

ストレートに綺麗なものに使う事もあるみたいだ。



武器である刀を鞘から取り出して部品が緩んでいないか確認をする。

「それが八重剣か、流れる様な滑らかで妖艶ない刃…美しいね!」

ウルならそう言うだろうなと思っていたがかなりベタ褒め。

「ヤテンラさんの武器は弓なんですのね」

「…これかなり弦が重いんじゃない?」

「威力がほしくてのう」

夜天羅も同じく武器の確認をしていた

それを興味津々で見ていたのはレミリアとネローズ。

特にブランカは食い入る様に見ていた。


再び、ドアがノックされ入ってきたのはギルド職員。

「失礼します、ヨリツグさん、ヤテンラさん

試合場の準備が完了しました、ご案内します」

「お願いします」

全員で控室から退室し職員の後をついつ行く。

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