第八十八録:専用機 三節「言の葉。」
「数で勝る君たちと僕1人…なのに互角とはねぇ?」
俺たちを嘲笑い見下すカトレア。
コイツ…メアリーを数に入れていない、ユーリカたちの扱い方と同じで都合の良い生きている部品。
しかしまぁ、厄介なのは事実であのオーディンとメアリーは強い。
短い攻防の中でそれは理解した…逆にカトレアは戦い慣れていないだろう。
弱い、メアリーの補助がなければ戦いにならないくらいには弱い。
ならなぜ今こうして前線に出ているのか…目的はドロシー、恐らくカトレアはドロシーが生きていることが許せない。
その理由までは検討はつかないが異常な執着心だ。
「さぁさぁ!どうしたんだい?君たちが来ないならこっちから行くよ!!」
高らかに宣言しオーディンが猛スピードで俺…ではなくドロシーと夜天羅の方へと向かっていく。
それに合わせて俺もオーディンへと向かうが──
「ちっ!!」
肩の機銃が邪魔をされて一瞬足が止まり夜天羅たちの方をへ視線を向けるとオーディンと交戦する二人が映る。
「まずはさぁ!!君たちから殺そうかなぁ!!」
「ほう、自信満々じゃのう。」
「させないもんねー!」
オーディンは増えた手数を活かして猛攻を仕掛けるが夜天羅の鞭により相殺される。
「えーい!!」
レーヴァテインは援護に回りジャベリンを連射、オーディンの邪魔をする。
「邪魔だなぁ!!死に損ない!!」
ドロシーの援護射撃はカトレアの怒りに触れ感情を曝け出してオーディンは機銃をレーヴァテインへと乱射。
俺からターゲットが外れた瞬間、オーディンへ接近し刀を斬り上げる様に振るう。
「ッ!?お前も!」
槍と鍔迫り合いになり押し合いなる…最初とは馬力が違う、チカラが拮抗している。
「手が足らんようじゃ…のう!!」
「う…おッ!?」
夜天羅はオーディンの隙をついて蹴り飛ばした、その威力は凄まじく吹っ飛んでいき壁に激突。
ガラガラと壁が崩れて煙が舞う。
「とりあえず吹っ飛ばしてやったが…手応えはあんまりじゃのう。」
「やっぱり神聖防御が邪魔か。」
もし神聖防御がなければ今の夜天羅の一撃で大ダメージで畳み掛ければ終わりだったろう。
だが…崩れた壁から何事もなかったようにオーディンが姿を現す。
「いやはや…さすがだねぇ魔王ノ宿木!化け物!人類の敵!!」
夜天羅へと精神を揺さぶりを掛けているのか心無い言葉を吐くカトレア。
「ふむ…お前さんの言葉には芯がないのう。どこか薄く、霧のようじゃ。」




