第八十八録:専用機 二節「連携」
「ハハッ!!量産機とは神聖防御の質が違うんだよ!!」
「そうか。」
いや…おかしい。
悪魔であるカトレアは神聖防御など使えないし防御の内側に入る事さえ出来ないはずだ。
だが、現に奴は神聖防御が施された機体へ搭乗している。
謎はあるが…まぁ破壊出来れば原理などどうでもいい。
「ふっ!!」
「ハッ!」
今度はかなり本気でオーディンへと刀を振り下ろす。
初撃は反応出来なかったが今回はオーディンが手に持つメイン武器である槍で対応された。
激しい衝突に火花が散り腕に衝撃が走るがそれごと押し込む、しかし不利を察したのか刀をそらされる。
「ただの人間がなんて馬鹿力を!!面白いねぇ!」
「こっちもいくよー!!」
絶妙なタイミングでレーヴァテインが追撃。
その手に持つのは"ロスト・レクイエム"
特化した武器ゆえに今までの戦闘での出番はなかったが…オーディン相手にはこれほどない効果が望める。
「ソレが通用すると思ってるのかい!死に損ない!!」
オーディンは左腕の内部から展開した魔術的な防壁を張り防ぐ。
「わぁ!もう!!」
……ハッタリか?それともブラフを張っているのか?効かないのならわざわざあんな防壁を張る必要はない。
オーディンの左腕には小さなシールドが装備されている。
「ドロシー!下がるのじゃ!」
「うん!!」
レーヴァテインはスラスターを吹かして急いで離脱、さらに追撃を防ぐ為にジャベリンで牽制。
「ハハハハッ相変わらず逃げるのは上手いなぁ!」
「訳のわからん事をつらつらうるさいのう!」
ドロシーと交代する形で夜天羅が前に出る、機械相手なら夜天羅は気兼ねなく攻撃が出来る。
鞭を器用に操り充分な予備動作を行いオーディンへと音速を超えた鞭が襲う。
「……ッ…この脳筋ども!」
流石の高性能機でも衝撃は逃がせず一瞬だけ体勢を崩すもすぐに体勢を整える。
「大言壮語もいいとこだな。」
「まだなーんにも見せてないのにせっかちだ……ね!!」
ガシャン!!。
オーディンの背中にあるバックパックが変形して腕が更に生えた…サブアームか!!
サブアームに持つのはトンファーとソードを合わせた様な武器を持ち構える。
「防いでみなよ!!」
トンファーに加えて槍の連撃。
攻撃の重さはもちろんだが速い、対応は問題ないがこちらから攻勢に出れない。
「ッ!?」
オーディンの槍が止まる、いや夜天羅が鞭を巻きつけて夜天羅が阻止。
その一瞬の隙をつき刀をサブアームに向けて振り下ろすも防がれた。
完全にカトレアが緩んでいた、なのに完璧な防御……そうか。
「メアリーか。」
「ご名答!」
オーディンは俺と夜天羅に向けて両肩アーマーから銃を展開し連射。
刀で弾きつつ距離を置き、夜天羅は槍から鞭を離して避ける。




