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異世界帰還録  作者: 夜縹 空継
第四章:オーザンガール編
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余談「妖霊事件」24

「じゅ、術式"天上天輪"発動!!」

バンッと手を合わせ打ち鳴らす吉田さん、すると比良坂と青鐘寺さんを方陣が取り囲む。

「ッ!逃げっ────」

「無理に決まっとるやろ。」

青鐘寺さんが比良坂の逃げ道を塞ぎ陣から出れない様に防ぐ、必死に抗おうとするが実力の差は歴然としていた。


「第一手順"葬天開門"!!」

よした吉田さんがそう叫ぶと方陣が緑色に光を放ち始める、妖術の素人の俺でさえもわかるほどに方陣に妖力の高まりを感じる。

「ッ!!」

明らかな焦りを見せる比良坂。

妖術に精通してるが故に何が起こっているのかを理解しているのだろう。

吉田さんの術に対して何かしらの抵抗をしたいがそれを青鐘寺さんが許さない。


「このッ!邪魔な!!」

「そうゆう風に動いとるからな。」

必死な比良坂に対して青鐘寺さんは余裕そのもの、比良坂の抵抗など軽く流していた。

「第二手順へ移行"光手"!」

方陣が緑色から黄色に色が変わっていく、集まった妖力が洗練され練り上げられるのを感じる。


「クソッ!?」

無慈悲に進んでいく術式、もう逃げ場などない。

「ゆうたやろ?詰みや。」

「黙れ!!────ッ!?」

術式の効果だろうか、突如として現れた光の手が比良坂を包む。

慈愛に満ちた様な…そんな雰囲気を感じる、しかし決して比良坂を解放する事はない。


「な…に!?」

突然の拘束は比良坂も予想外。

戦闘の最中で全方位に警戒をしていた状態にも関わらず完全な意識の外からの現象。

「ッ…必中……結界!!」

「そや、まぁ必中なんは拘束までやがな」

青鐘寺さんはそう言って懐から一枚の符を取り出して比良坂の胸元へと貼り付けた。

「や、やめ────」

「最終手順"天葬"発動!」

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