第八十五録:悪に至る無垢は悪意なく── 三節「残滓」
武器を破壊されたクラレントたちは即座にライフルを破棄し腕部のブレードを展開する。
俺と夜天羅はそれぞれに別れて相手をした。
「…さて、と。」
刀の切先がクラレント01へと向ける…一対一のこの状況は戦いやすいが忘れてはいけないのがクラレントを同時に撃破しなければいけない事だ。
理想は適度に戦いつつダメージを与えてクラレントを削いでいく。
俺はクラレント01へ駆けてゆく、接近されたくはないのだろう頭部バルカンを放ち牽制。
それを弾きつつ強引に刀の間合いまで詰める、俺は飛び上がりクラレント01の胸部目掛けて刀を振るう。
ガァンッ!!
しかし…刀はクラレント01のブレードに制止されて届かず、さらに頭部が変形。
「ちっ!」
悪態をつき俺はすぐさま回避行動へ移る、クラレント最大の武装が唸りを上げる。
眩い極光がさっきまで俺がいた場所に降り注ぎ地面が爆発した。
…"罰光"、クラレントが有する最大火力。
グングニルとは違い小型化されチャージに有する時間も短い。
「…研究してただけの事はあるな。」
不思議なのは新たな機能が見当たらない事だろうか……いやあえてしていない。
恐らくカトレアにとってこれはあの頃の続き、自分の計画のほうが優れているという証明をしたい。
計画に存在しない機能をつける事は負けになる…そう考えているのだろう。
俺は再びクラレント01へと接近しようとするが今度は常に変形した頭部が俺を見据える。
連射可能な罰光はそれだけで厄介だ。
あれを掻い潜り懐へと入らないといけない……まぁ俺が取れる手段は一つ。
「正面突破だ!」
脚に力を込め走り出しからトップスピードに持っていく、クラレント01の反応が一瞬遅れるがその巨大な単眼が光を帯び始める。
「はっ!?そんな事もできるのか!」
放たれた罰光、それは先ほどまでの一本のレーザーではなく光の雨として俺へ降り注ぎ始めた。
無数の眩い光が迫り来る、到底避け切れる数ではない、なら…。
「斬り伏せるまでだ。」
脚は止めずより力を込めて前へと進んでゆき刀を握り凶光に備えて構えた。
閲覧ありがとうございます。
遅れて申し訳ないです、これは昨日の投稿分なので今日の夜には今日の分を投稿します!




