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異世界帰還録  作者: 夜縹 空継
第四章:オーザンガール編
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余談「妖霊事件」19

「無事でよかった!!」

「うん…!」

家族の再会。友美さんがどれだけの時間あの場所に幽閉されていたのかはわからないが….少なくとも年単位だろうと予測が出来る。

「友美…」

「ゆ、雄二くん!?」

堀岡さんが姿を現した、それに酷く驚く友美さん…ここ二人にもなにか関係が?いや、今はいいすぐに青鐘寺さんの所へ戻らないと!


俺はインカムへ話しかける、これは作戦を実行しているこの場の全員に繋がっている。

「吉田さん!今から十分で比良坂邸へ戻ります!十分後にヘリから突入してください!」

'りょ、了解!!'

インカムでの短いやり取りを済ませて俺は華原さんたちの方へと視線を向ける。

「では俺は向かいます!」

「縁継くん!」

「はい?」

「ありがとう!」


華原さんの心からの感謝を受ける、それは堀岡さんと友美さんも同じく感謝の眼差しを俺へ向ける。

「どういたしまして!」

俺はそれだけを言って踵を返す様にして比良坂邸へと走る、なぜか気恥ずかしくなってしまいぶっきらぼうになってしまった。

「あんなに感謝されるなんて…初めてだ。」


────カァン!!

妖術を絶え間なく使用する比良坂は鎌鼬の様な無数の斬撃が襲いくる。

「気張ってんなぁ…降参する気はあらへんの?」

「…………」

無言。戦闘を開始してから比良坂は一切のコミュニュケーションを拒否している。

あれだけペラペラと喋り人を手玉に取ってきた比良坂が、だ。


インカムから流れてくる会話は縁継くんが無事に華原たちと合流した事が読み取れる。

十分後、縁継くんと吉田がここへ到着か…

「なぁ!いつもみたいにもうちょい喋ろうや!!好きやろ?お喋り!」

返答は言葉ではなく妖術の嵐…流石は天才妖術師と呼ばれただけはある。

それに龍脈の妖力をうまく利用して能力をかなり底上げしている。


場所がここじゃなければとっくに比良坂を殺しているが…それほどに龍脈の強化が厄介。

負けはしないが勝ちもしないそんな状況。

「連れへんなぁ…そうやな、お前が家族を甦らそうとしてる話とかしぃひんか?」

「………ッ!?」

反応ありか…つまりこちらの予想通りの目的だった訳だ、やれやれ…。

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