第八十四録:過大評価 一節「異質」
────離れた場所から轟音と光が放たれていた、ヨリツグさんたちが派手に戦闘を繰り広げている。
「さて…私たちも始めましょうか。」
"うん!!"
隣にいる人型に変形したレーヴァテイン、その操縦席から小さなゴーレムが元気よく返事をしてくれてた。
ヨリツグさん曰く遠隔でドロシー君が操作をしていると。
"でもヨリツグはなんでドロシーとザディルを一緒にしたんだろー?"
「それは簡単ですよ。」
私は手袋を外しレーヴァテインに触れる、この機体の情報や癖の全てが読み取れた。
「ドロシー君…レーヴァテインが合わせるのではなくて私が合わせるのです。」
"そーなの?"
「えぇ、だから遠慮なくレーヴァテインを暴れさせても大丈夫ですよ。」
"わかったー!!"
会話が終わるとレーヴァテインの搭乗席のハッチが閉まり動き出す。
武装は剣と左腕に内蔵されたジャベリン…その他に一つ、恐らくヨリツグさんも知らない内蔵された武装が隠されている。
これは…一定以上の脅威が現れなければ使用はされない。
目の前のクラレントでは役不足だろう。
クラレントの肩にはナンバーが記載されており私たちの相手は03と04…2体がレーヴァテインの動きを察知し構える。
「私たちの勝ちは私がクラレントに触れる事です。」
"よーし!!やっちゃうぞー!!いっけー!!"
レーヴァテインが浮き上がると瞬間的にトップスピードになりクラレント03へと急接近。
剣と盾がぶつかり激しい火花と轟音が鳴り響く。
クラレント04は強襲から一瞬遅れて行動を開始、レーヴァテインへ銃を向ける。
「邪魔はさせませんよ。」
隠れて随伴させていた私の剣を展開、銃弾の全てを弾き落とす。
通用しないと判断さ即座に武器を切り替える、銃の下部からチェーンソーが現れ唸りを上げて剣と衝突。
「中々…多彩な武装ですね。しかし私の剣はそれで全部じゃありませんよ?」
随伴させたのは7本、残りの2本はクラレント04の死角であろう場所に配置。
そして…魔力を溜めて一気に解き放つ。
「ふむ…流石に初手では倒せませんか。」
私の魔力蓄積と解放を即座に察知、私が相手にしているクラレント04は正確に盾で防御。
突き刺さる剣を盾から抜き手元へと戻すと同時にレーヴァテインは盾ごとクラレント03を押し込み地面へと倒した。
仲間の危機に03はレーヴァテインへチェーンソーを向けるが、それを許す事はない。




