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異世界帰還録  作者: 夜縹 空継
第四章:オーザンガール編
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余談「妖霊事件」17

「"青蜥蜴"」

落下中、青鐘寺さんの手に突如として黒に近い紺色の白鞘が現れ抜刀。

「藍壊」

「なっ!?」

比良坂邸に次元の裂目の様なものが現れそれは地下へ繋がっていた…これは青鐘寺さんが契約している付喪神の力だろう。

俺たちはそのまま地下へ直行、そこには──


「これは?」

「龍脈や。」

青く澄んだ巨大な結晶が飛び出して鎮座している、これが龍脈…となればこの近くに神隠し童の友美さんがいるはず。

「……?」

しかし周りには誰の気配もなく静かな静寂だけが場を支配していた、まさか…

「何処かに移された?」

「いや、ちゃうな。比良坂に脅されて俺らに認識されん様にしとる。」


「ご明察。」

比良坂の声が聞こえた、その瞬間には青鐘寺さんが動き刀を喉元に突き付ける。

「手荒い真似ですね…」

余裕そうに両手をあげてヒラヒラと手を振りこちらを挑発する比良坂。

だが…その瞳には殺意が込められている。

「なんや?殺されにきたんか?」

「そのお言葉、そのままお返ししますよ。呪いの中で貴方は死んでゆくだけですから。」


比良坂のその後ろに女性が座っていた…あれが華原 友美さんか…年齢は二十歳くらいだろうか…項垂れてその表情まで伺えないが暗い雰囲気を纏っている。

「ここを見つけた事は賞賛しましょう、しかしどうするのですか?」

「こうするんや、縁継くん!!」

俺は即座に友美さんを確保し夜天羅特製の妖術符を貼り抱えてすぐに退避する。


「貴方もわかっているでしょう?確保されたとしても彼女には呪いが掛かっている…私から離れれば死にますよ?」

「ハ!"呪い"やからええんや!」

そう言って青鐘寺さんは懐から符を取り出す、それを見た比良坂の表情が一変。

「な…に?バカな!?こんな犠牲的な妖術符を誰に────あの魔眼の小僧か!!」

「気づくんが遅かったな。縁継くんはもう外や、あぁ…心配すんなやこれはもちろん友美ちゃんにも持たせるとるで。」


比良坂の顔が歪む、それはおおよそ人とは思えぬ異形に染まった憤怒の表情。

「殺す。」

「やってみぃや!このドアホが!!」

タバコの煙を吐き笑顔を見せてやる。

形勢逆転、こちらが優位に立ち比良坂が抗う番になる。

「お前の目の前におるんは現代最強の一角である青鐘寺 清柾や。」

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