表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界帰還録  作者: 夜縹 空継
第四章:オーザンガール編
440/441

第七十九録:落差 二節「魔剣"ファフニール"」

「あー?アスタロトのやつは楽しんでんなぁ」

森からは激しく鉄が衝突する音とたまに木々が倒れゆく悲鳴が聞こえてくる。

ヨリツグさんと悪魔が激しい戦闘を繰り広げている証拠。

「あなたは真面目にやらなくていいのか?」

「あー…アスタロトがあの人間を殺した後でもいいかな?」

コイツは2対1に持ち込んで戦闘に積極的なそのアスタロトに私を押し付ける気でいる。


「ならそんな期待はやめた方がいい、負けませんよ、ヨリツグさんは。」

剣の切先を全てアスモデウスへと向けた、戦う気の私を見てアスモデウスは深いため息を吐きつぶやいた。

「あぁ…めんどくさい。」

構えすらしないアスモデウスに向けて空中の剣全てが襲いかかる。

その気だるげな様子からは想像も出来ないほど俊敏に動き巧みに鎖を操り剣をいなしていく。


「なるほど…強いですね。」

舐めた態度を取るだけのことはある、私の操剣を初見で見切っている。

その辺の敵を倒すみたいに適当に操っているわけではない、全てマニュアルで動かして的確な行動をしているがそれでも通じない。

「いいですね…久しぶりです。」

「あー?なんか言ったか人間。」


魔剣を携えて本気を出していい相手など何年ぶりだろうか。

「お互いに様子見は済んだと言ったのです。」

「ッ!?」

私は瞬時にアスモデウスの懐に入り込み魔剣を構えた、魔剣の異質さを感じ取ったのかアスモデウスの表情が変わる。

「魔剣"ファフニール"起動。」

キィィィィン…高周波を放ち私の剣全ての連携が完了した、これで私の技は飛躍的に向上。


「手が止まってますよ?」

「ッ!迂闊だな人間!」

危機を肌で感じたアスモデウスの雰囲気がわかる、気だるげな様子は一変して本気で戦闘を始めノコギリを振り下ろすが。

「なんだ!?」

操剣の精度と威力が格段に上がったことに驚き私の対応に遅れが生じる。

「理解しました。」


「何をした!人間!」

操剣に対してではなく私が接近してアスモデウスを斬り致命傷を与えられるチャンスをわざわざ"素手で触れられた"ことへの混乱。

私はゆっくりと手袋を嵌めてアスモデウスと向き合う。

「…地獄を統べる三帝と呼ばれたアスモデウスとアスタロトが脱獄とは世も末ですね。」

「なぜ…それを知っている、何千年も前の話だぞ!?」


「さぁ?なぜでしょうね?」

「ッ!人間風情が!!」

アスモデウスは魔法の結界を張りノコギリを振り回しながら私へと猛進。

遠心力が加わり音速を超えた刃が投擲されるも半歩移動して避ける。

「私は貴方の全てを知っていますよ。」

操剣で結界を破壊…猛進を辞めて睨み合う、アスモデウスは困惑を隠せないだろう。

あの結界には弱点がありそれを突いただけだが。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ