第七十八録:前哨戦 三節「敵」
「夜天羅、距離はどんなもんだ?」
「そうじゃのう…八百ほどじゃな、かなりの速度でで来ておるから数秒でここへくるのじゃ。」
確かに速いな…神代のゴーレムかあの鳥の魔物か、どちらにせよ───
「先制を取りますか、ザディルさん。」
「ですね…私は飛龍へ命令を出します。」
「了解です、じゃあ夜天羅とドロシー、それにハミルトンはレーヴァテインで上空で牽制してくれ。」
「任せるのじゃ!」
「わかったー!」
「え!?ちょ、私もですか!?」
ハミルトンは自分も勘定に入っている事に動揺を隠せない…仮にも三等級、そこそこの戦力にはなるはず。
「遠くから敵の邪魔くらいできんだろ?」
「ま、まぁ」
「じゃあ頼む。」
「ほれ行くのじゃよ。」
「アヤ!アヤ!早く!」
「あぁー…」
夜天羅に引きずられながらレーヴァテインへ搭乗してすぐに上空へ。
「…にしても待っていたかの様なタイミングですね。」
「わざわざ私たちを合流させてからの襲撃…意図が見えません。」
ザディルの言う通りだ、普通なら合流前に叩くのが筋だろう…しかし状況はその逆。
「現れましたね。」
空に現れたのは大型の飛行ゴーレムが二体。
俺とザディルさんは武器を構えて戦闘に備えた。
大型飛行ゴーレムは高度を保ったまま俺たちのいる場所に差しかかる。
すると…ゴーレムの下部が開きナニカが投下された、土埃が舞う。
周りに投下されたのは────




