第七十三録:来訪者 五節「想定外。」
上空を見上げると人が落ちてくるのが見えた、地面へ激突するにはまだわずかな時間がある。
「ドロシー!レーヴァテインは軽くなら指示できるか!?」
"うん!いけるよー!"
「レーヴァテイン!あの二人を救助しに行ってくれ!」
指示を出すとレーヴァテインはすぐに上空へ飛び出して二人をキャッチした。
ギリギリなんとか間に合ったか…急な事に肝を冷やした。
俺は時間稼ぎのために人型を叩き斬り距離を取る、クソ…一体どこの馬鹿だ!こんな所で紐なしバンジーをする奴は!!
少しの苛つきを覚えながらも疑問が出てくる…夜天羅の探知されずに現れたのか?それとも林の気配と関係があるのか?
そう思いながらレーヴァテインと合流。
「はっ!?なんでお前らがこんなとこに居るんだよ!?」
声を上げずにはいられなかった、レーヴァテインの腕の中にいた奴らは───
「か、覡君!?」
「覡じゃない!?」
そこに居たのは大崎と刺牙だった…意味がわからない、こいつら二人は確かゴルドーさんと一緒に行動していたはず…それがなぜこんな所に?わけがわからん!
「お前ら…なんでこんとこに居るんだ?」
「こ、こんなとこ?」
「私たちが聞きたいわよ!ここどこよ!?」
二人も状況がわからない?しかもここがどこかもわからないと混乱している。
「ここはアキレウサスだ、妖精の国フォルスラの近くにある神代遺跡。」
「はぁ!!!」
声を上げて驚く二人…まさか何かに巻き込まれているのか?この二人は。
「そんな!僕たちはオーザンガールの近くの遺跡いたはずだよ!?」
オーザンガールといえば…確かファーネイルだったか…この二人はそこで調査か何かをしていたんだろう。
「だが現実ここはアキレウサスだ…そんでもって───」
二人から視線を外して刀を構える、どうやら時間切れだ。
「戦闘中だ!!」
「コカ!!」
ガキンッ!!人型の左腕を弾く、短く火花が散る…返す刀で右腕を肩から斬りさらに追撃で全力で前蹴りをお見舞いして吹き飛ばす。
「とりあえず話は後だ!そこで大人しくしてろよ!!」
「い、いや!僕たちも戦うよ!」
そう言うと大崎は腰に身につけた剣を手に取る、だが…手が震えている。
武者震いかどうかはわからないがそもそも戦闘についてこれない。
「お前らじゃ無理だ!さっきの攻撃見えなかったろ!」
「っ…」
「レーヴァテイン!この二人を護衛してくれ!夜天羅も!すまないが二人を気にかけといてくれ!」
"了解じゃ!まかせるのじゃ!"
レーヴァテインへ指示を出し夜天羅への頼みごとが終わり俺は人型へ距離を詰める。
ここじゃ面倒だ、気になっていた林へと誘導しつつ戦闘をする。




