第六十二録:進展 三節「唯一の女王」
カツ…カツ…とヒールを鳴らしながら階段を降りてくる人物…ソレイユ、この国の女王であり私たちがフラウリンへ訪れた理由。
その姿を見て私は疑問に思う、蛇の様な尻尾に尖った耳、紫色の瞳、人族…だよな?
色々な種族が頭に思い浮かぶがどれも該当しない…恐らくは唯一の種族と言っていいだろう。
「あ、貴女がソレイユ…女王様ですか…。」
ハミルトンはソレイユの静かだが神々しい迫力に押されておずおずと声を発していた。
「そうよ〜」
雰囲気とは裏腹に飄々とした態度で接する、そのおかげでかソレイユが纏う雰囲気は柔らかくなる。
「お初にお目にかかります、私はザディル・ロールシャッハと申します。」
私は片膝をつき頭を下げて礼儀を尽くして自己紹介をした。
私の様子を見てハミルトンも慌てて同じし姿勢になり頭を下げる。
「ふふ、ようこそ歓迎するわ。」
2人して顔を上げると明るい笑顔が視界に映った…これがこの国を治める女王の姿。
「さてと!挨拶はそこそこにして私の自室に行きましょうか。」
パンッと手を一度叩き場の雰囲気をリセットさせてから私たちは移動する。
場所は変わり…ソレイユの自室へ。
「あ、ソレイユ〜!」
部屋に入ると1人の小さな女の子がソレイユの近寄って足に抱きついた。
「あッ!?えッ?お、お子さんですか?」
ハミルトンは驚きすぐに女の子についてを問う、これには私も驚いた。
「ルシェーラ、ごめんね。お客さんと少し話があるから今はルイと一緒にね?」
そう言ってソレイユはルシェーラと呼ばれた幼子の頭を優しく撫でて諭す。
「ぶー…はーい」
不満げな声は上げつつも素直に部屋のドアを開けて退室したルシェーラ。
「あの子は…まぁ私の姪っ子よ。」
「そうなんですね…」
「さ、座って座って」
ソレイユに促されて私たち二人は用意された椅子に腰を下ろした。
「で、貴方たちが私に聞きたいのは降魔礼賛についてよね?」




