第六十二録:進展 二節「側近」
正門を通り私たちは城内へ。
外の光がよく入る明るく清廉な印象を受ける。
「あら〜!アヤじゃない〜」
「ほんとだ!?」
「やや!!トリーナにシェマルじゃありませんか!お久しぶりですねー!」
ハミルトンの知り合いであろう女性が2人声をあげてこちらへ歩み寄ってきた。
「なんでアンタがこんな所に?」
「いや〜私にも色々と事情がありまして…逆にシェマルとトリーナはなぜ城に?」
「……私たちも事情があってね」
「今はこの城で働いているのよ〜」
恐らく…この国では珍しい人族の彼女たちはここの従者?らしい。
「ザディル…彼女たちはこの国の女王の側近であるルイ・フェン・トリーナとシェマル・アルケイドだ。」
はハミルトンに気を取られて私の存在に気がつくのに遅れて驚きつつ挨拶をした。
「あら〜!よろしくお願いします」
「よ、よろしくお願いします!」
「あぁ、ザディル・ロールシャッハです、よろしくお願いします。」
私な2人と握手を交わしつつ自己紹介をした。
「側近!!?」
ハミルトンが隣で大声を上げた、静かだった城内に驚愕の声が響き渡る。
「二人とも'一応'考古学者だったじゃないですか!?それがそ、側近!?」
「一応を強調しないでよ、まぁ…成り行きでね」
「ね〜」
…どうやらトリーナもアルケイドも色々と訳ありの様子。
「エバーリンデは!?クラシックは!?」
「あの2人も同じよ」
「全員!?」
なんと…目の前にいる2人以外にももう2人、側近となる人物がいるらしいがそれも知り合いなんだろう。
ハミルトンはその事実に余計に頭を混乱させていた。
「あら?騒がしいと思ったらもう到着してなたのね。」
凛とした声が耳に入ってきた…なんだろう、声を聞いただけしかし美しい声とは裏腹に圧倒的な威厳を感じる。
私の視線はその声の主へ向けられる、城内のその奥の階段にいた。
「あ〜ソレイユ様!」




