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異世界帰還録  作者: 夜縹 空継
第四章:オーザンガール編
313/343

余談「出会った日は濃い夕焼けの」前編

にゃん♫にゃんにゃん♫にゃ〜

涼しくなってきた秋の日、俺と夜天羅はいつもの様に過ごしていたが…寺の敷地内を散歩して戻ってきたコイスケを風呂に入れて洗っていた、広めの桶に溜めたお湯に浸かり上機嫌だ。

コイスケは風呂が好きな物珍しい猫でほとんど毎日入っている、今回はかなりはしゃいだのか汚れて帰ってきたので風呂に直行。


「はー…気持ちよさそうにしとるのう」

「浸かるの好きだからなぁ…たまに寝落ちするから怖いだよ」

そう話している間もコイスケは完全に力を抜きリラックスしている…

「そういえば…お前様とコイスケはどう出会ったのじゃ?」

「ん?あーっと…俺が11歳の時かなぁ」

「6年前か…長い付き合いじゃのう」


「元は野良だった…けどコイスケを拾ったのはコイスケが新生児の時なんだよな。」

「ほう!」

「今でも覚えてる。夕焼けの中で俺は家に向かって走っていた日だ、茂みから小さく鳴き声が聞こえて…気になって見に行ったらほとんど生まれたてのコイスケが一匹でいたんだよ」

「それは大変じゃのう」

「そうそう、で、親猫もいないし抱き上げてすぐに家に連れ帰って親父とお袋を説得して─」


俺の視線がコイスケにいくと釣られて夜天羅もコイスケの方を見る。

そこには相変わらずリラックスしてぐでんぐでんの黒猫のコイスケが湯に浸かっていた。

もう10分はこのぬるま湯にいるからそろそろ出てもらわないとな。

「コイスケ」

ふごっ…んにゃ?

半分は睡魔に意識を持っていかれていたコイスケを現実に引き戻してやる。


俺の視線がコイスケにいくと釣られて夜天羅もコイスケの方を見る。

そこには相変わらずリラックスしてぐでんぐでんの黒猫のコイスケが湯に浸かっていた。

もう10分はこのぬるま湯にいるからそろそろ出てもらわないとな。

「コイスケ」

ふごっ…んにゃ?

半分は睡魔に意識を持っていかれていたコイスケを現実に引き戻してやる。


目を開けたコイスケをそっと抱えて桶から出してやる、少し名残り惜しそうな表情。

「退避、退避」

「おお?」

俺に手を取られて不思議そうにする夜天羅を連れて浴室を出ていく。

「おお!豪快じゃな!」

コイスケは体をブルブルと振り水分を吹き飛ばすと手足も同じ様に振り浴室から出てくる。


夜天羅にはドライヤーを頼み俺はすぐにコイスケをタオルで拭いてゆく。

身を任せて大人しく体を拭かれながら温風を当てる、コイスケらドライヤーの音とかは気にならないのか嫌がった事はない。

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