表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強の創造スキルを手に入れた俺、異世界で大儲けできると思ったら現代科学より上でした  作者: おりこー3


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

94/164

第94話:新商品

「ところで、ユウト殿」


ウラジオが、にこにこと笑みを浮かべる。


いや。


にこにこというより、少しだけニヤニヤしていた。


「ラムネの日に全力で挑むのは良いのですが……」


「そろそろ、新商品などいかがでしょう?」


「新商品か……」


ユウトは腕を組んだ。


(やっぱりそうなるよな……)


ラムネの日。


限定販売。


希少性。


そこまでは思いついた。


だが。


次の商品。


そう言われると、急に頭が止まる。


「うーん……」


ユウトは天井を見上げる。


(何がいい……?)


(この世界で売れそうで……)


(作れそうで……)


(あんまり面倒じゃないやつ……)


「うーーん……」


沈黙。


ウラジオは期待に満ちた目で見ている。


レイヴンも無言で待っている。


(あぁ、ダメだ)


(全く思いつかない)


「いかがでしょう……?」


ウラジオが、恐る恐る聞いてくる。


「新商品……」


ユウトは腕を組んだまま、もう一度考える。


だが、出ない。


カップ麺。


魔王。


シオリ。


パソコン。


会議。


ここ最近、いろいろありすぎた。


脳が完全に休憩を求めていた。


「……出したいんですが」


「うーーん……」


ユウトは目を細める。


(ダメだ)


(今日は無理)


やがて、ぽつりと言った。


「考えておきます」


その場しのぎの言葉だった。


(そのうち思いつくだろう……)


「そ、そうですか……」


ウラジオは少し残念そうに肩を落とした。


期待していた分、落差が大きい。


ユウトは少しだけ申し訳なくなる。


だが。


本当に今は何も出てこないのだ。


「すみません」


「いえいえ!」


ウラジオはすぐに笑顔を戻した。


「ユウト殿ほどの方が考えてくださるなら、それだけで十分でございます」


(重い……)


(期待が重い……)


ユウトは心の中でため息をついた。


働かずに暮らす未来は見えてきた。


しかし、その未来へ近づけば近づくほど。


なぜか周囲からの期待が増えていく。


(おかしい……)


(俺は楽をしたいのに……)


ユウトは、封筒の入ったポケットをそっと押さえた。


(まあ……)


(不労所得のためなら、しょうがないか…)


そう自分に言い聞かせる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ