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最強の創造スキルを手に入れた俺、異世界で大儲けできると思ったら現代科学より上でした  作者: おりこー3


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第6話:夢の空飛ぶ車

「ユウト様…ですね?」


「お迎えに参りました。」



扉の前に立っていたのは、黒服の男だった。


背筋は真っ直ぐに伸び、無駄な動きが一切ない。


ただ立っているだけなのに、妙な威圧感がある。


その後ろには、黒塗りの車。



(……完全にVIP扱い)


「どうぞ、こちらへ」




車のドアが静かに開かれる。


中は想像以上に広かった。


座席は柔らかく、体が沈み込む。


「すげぇ……」


思わず声が漏れる。


「よう!」


「初めて見る顔だな?」


運転席の男が、ミラー越しにこちらを見た。


「ええ、まぁ……」


「旦那に気に入られたって訳だ」


ニヤリと笑う。


「……そうなんですか?」


「こんな対応するの、そうそうねぇよ」


「"俺たち"を迎えによこすんだからな」


軽い口調だが、その言葉には妙な重みがあった。


「じゃ、行きやすぜ!」


「スペシャルゲスト様」


車は静かに走り出す。


音がほとんどしない。


揺れも少なく、まるで滑るように進んでいく。


(やっぱり、この世界の技術すごいな……)


そう思った、次の瞬間――


ふわり、と体が浮くような感覚。


「……え?」


窓の外を見る。


地面が、離れていく。


「……飛んでる?」


「そりゃそうだ」


「その方が早いしな!」


運転手は笑いながら答える。


「この街じゃ珍しくねぇよ」


(いや、十分すごいだろ……)


車はそのまま高度を上げていく。


「どこに向かってるんですか?」


「レストランだよ。」


「旦那の行きつけのな」


「へぇ……」


「緊張してるか?」


「まぁ、少しは」


「ははっ、だろうな」


運転手は楽しそうに笑う。


「安心しな」


「旦那は怖ぇ人じゃねぇよ」


「そうなんですか?」


「あぁ」


「どこにでもいる普通のおっさんだよ」


「ただ――」


一瞬、間が空く。


「金の話になると、別人だけどな」


「……」


(やっぱりそういう人か)


(大商会の一角)


(そんな人間が、わざわざ俺を呼んだ)


(目的は……)


考えるまでもない。


(俺のアイディアだ)


(囲い込みか?)


(それとも共同か?)


(最悪、奪われる可能性も……)


無意識に拳に力が入る。


「着いたぞ」


車はゆっくりと高度を下げていく。


静かに地面へ――着地した。


ドアが開く。


「あの…」


「どうした?」


「ありがとうございました」


礼を言うユウト


「おう!」


運転席の男はニコっと笑う


車を降り、目の前に広がっていたのは――


一目で分かる、高級店。


落ち着いた外観。


無駄のない装飾。


だが、その空気は明らかに“格が違う”。


(ここで食うのか……)


「こちらへ」


黒服の男に案内され、中へ入る。


店内は静かだった。


客はいるが、誰も騒がない。


低い声での会話だけが、わずかに響く。


奥へ、奥へと進む。


一般席を抜け、さらに奥の扉の前で足が止まった。


扉が開かれる。


その先には、個室。


そして――


一人の男が、椅子に座っていた。


ゆっくりと顔を上げる。


余裕のある表情。


鋭い目。


そして――


机の上には、見覚えのあるもの。


ルービックキューブ。


「ようこそ、ユウト殿」


男は静かに微笑んだ。


その仕草はどこまでも丁寧で、無駄がない。


「お待ちしておりましたよ」


低く、よく通る声。


圧はあるが、不思議と不快ではない。


ウラジオだった。


(……ここからが本番だ)

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