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最強の創造スキルを手に入れた俺、異世界で大儲けできると思ったら現代科学より上でした  作者: おりこー3


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第43話:最先端の服

家具も揃えた。


生活もできる。


――だが。



「……暇だな」


ユウトはベッドの上で転がっていた。


ゴロゴロ。

特にやることもない。


天井を見つめる。



「……」


しばらく無言。


ふと――



「……眩しいな」


外から差し込む光に気づく。


窓を見る。


何もない。


(カーテン無いのか)



小さく息を吐く。

手をかざす。


窓のサイズに合わせて――

カーテンを創造。


そのまま取り付ける。

シャッ――と閉じる。



「……いいな、これ」


一瞬で解決。

改めて思う。


「便利すぎる……」



再びベッドへ倒れ込む。


静か。

何も起きない。



「……」


ふと、部屋を見渡す。


ベッド。

テーブル。

椅子。


以上。



「……」


「……殺風景だな」


ぽつりと呟く。


生活はできる。


だが――

それだけだ。



「せっかくだし」


身体を起こす。



「ちょっと、こだわってみるか」


立ち上がる。

一度、今ある家具に視線を向ける。



そして――



「消すか」


軽く手を振る。


ベッド。

テーブル。

椅子。


すべてが、音もなく消えた。

何もない空間に戻る。



「……よし」


腕を組む。



「どうするかな」


少し考える。



「オシャレな家具がいいな……」


だが――


(オシャレってなんだ?)


思考が止まる。



「……」


数秒。



「……とりあえず」


ぽつりと呟く。



「同じ色で統一すればいいのか?」


なんとなくの結論。


ユウトは手をかざす。


黒いカーペット。

黒いベッド。

黒いカーテン。

黒縁の鏡。

黒いガラステーブル。

黒いソファー。


次々と配置されていく。


統一感はある。

やたらとある。



「……」


部屋を見渡す。



「……落ち着くな」


満足げに頷く。



「これが」



少し間を置いて――



「オシャレなモテ部屋ってやつか」


誰に聞くでもなく、そう結論づけた。



ふと、鏡を見る。


そこに映っていたのは――


ボサボサの髪。


血色の悪い顔。

細い体。

寝る時も、出かける時も同じ服。

腕には、うっすらとヨダレの跡。



「……」


「……ダメだな」


小さく呟く。



「さすがに、新しい服欲しいな」


視線が、鏡に固定される。


「……」


「……よし」


次の瞬間。


一人ファッションショーが始まった。



「この部屋に合う服といえば……」


少し考える。


「黒だな」


即決。


手をかざす。



全身黒の服を創造。


着る。

鏡を見る。



「……」

「……シンプルすぎるな」


次。



「アクセサリーも欲しいな」


創造。


首にネックレス。

腰にチェーン。


鏡を見る。



「……かっこいい……」


少し満足。


だが――

数秒後。



「……ん?」


首のあたりに違和感。


「……痒いな」


ネックレスを外す。


「……これはダメだな」


即却下。


「じゃあ……」


少し考える。


「服に付ければいいのか」


再び創造。


チェーンを服に組み込む。


鏡を見る。



「……いいな」


だが、まだ足りない。



「……なんか、物足りないな」


考える。



「英字とかあれば、それっぽいか?」



創造。


意味も分からない英字を適当にプリント。

鏡を見る。



「……」


「……これ、かっこいいぞ」


満足度が上がる。



「……売れば金になる気がするな」


ふと呟く。


だが――

「いや、まだだ」



さらに思考。



「ダメージ加工って聞いたことあるな……」


指で軽くなぞる。

布に切れ目が入る。

何箇所か追加。


鏡を見る。



「……」


「……これだ」


確信。



「ファッションの頂に立った気がする」


黒一色の部屋で。

黒い服を着た男が、一人で頷いていた。



「さて…誰かに見せたいな…」

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