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最強の創造スキルを手に入れた俺、異世界で大儲けできると思ったら現代科学より上でした  作者: おりこー3


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第36話:バルド商会副社長アメリ

バルド商会のビル前。

高くそびえる建物を背に、ユウトは立っていた。



「本当に、お送りしなくて宜しいのですか?」


アメリが丁寧に問いかける。



「はい」


ユウトは軽く頷く。


「少しだけ街を見て帰りたいので」



「……承知いたしました」


アメリも頷く。


だが、そのまま一歩近づき――



「ですが」


小さな端末を差し出した。



「連絡用に、こちらをお持ちください」


「……」


ユウトはそれを受け取る。


手のひらに収まる、小型の端末。


(ちゃんとしてるな……)


内心で評価する。


「では、よろしくお願いします」


一言だけ残し、ユウトは歩き出した。


背後。


アメリはその姿をしばらく見送り――

静かに踵を返した。


石畳の道。

行き交う人々。

露店の声。


(さて……)


ユウトは歩きながら考える。


(何か面白そうなことは――)



ピロン♪



「……ん?」


ポケットの中で音が鳴る。


取り出す。

さっきの端末だ。


画面を見る。




『ヤッホー(^o^)/

アメリだよ‼️さっきは(✿>ω<✿)アリガトォ~♥

気をつけて帰ってね(´;ω;`)』



「……」


「え?」



一瞬、思考が止まる。


さらに通知。



『カップ麺超美味しかったꉂꉂ(>ᗜ<*)

また食べたいな❣️』



「は???」

「なんだこれ」



もう一件。



『んじゃ( ´ω` )/

バルドんと会う日決まったら連絡すんね‼️

ユウトんも気軽に絡もうぜ(,,>ω<,,)

--アメリ❤』



「……」


沈黙。


さっきまでの――

冷静で、鋭く、隙のない副社長。


その姿と。

今のこれが――

全く結びつかない。



「……」


カチッ

ユウトは、無言で端末の電源をオフにした。


(……なんだあれ)


理解を放棄する。


そして。

何事もなかったかのように、再び歩き出す。


(さて……)

「何か面白そうなことは無いかな」


街の喧騒の中へ。

ユウトの思考は、もう次へ向かっていた。

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