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最強の創造スキルを手に入れた俺、異世界で大儲けできると思ったら現代科学より上でした  作者: おりこー3


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第32話:リオス登場

ユウトは一人、通りを歩いていた。



「……徒歩ってのも、たまにはいいな」

「バルド商会への足をロイドに頼む訳にはいかないからな」



しばらく進み――



「……どこだっけ」


足が止まる。


昨日、確かにバルド商会には行った。


だが車移動だったせいで場所を覚えていない。



「……詰めが甘いな」


小さくため息。

踵を返し、向かう先を変えた。


商業ギルド。


朝から人の出入りが多い。


ユウトは受付へ向かい――

ぴたりと足を止めた。


「…」

「あ、あの、、こんにちは」




「――あ、ユウトくん」



「久しぶりじゃない?」


「……い、いえ……そこまででも……」


ケイトに緊張し視線が泳ぐ。



「今日はどうしたの?」


「……あの……場所を、聞きたくて……」


「どこ?」


「……バルド商会、です」


「へぇー」


少しだけ意外そうにしてから、すぐに笑う。



「お金になりそうな雰囲気だね?」


「……そ、そうですか?」


「うん、顔に書いてあるよ」



軽い調子。

じっと見てくる。



「なんか企んでる?」


「い、いえ……」


目を逸らす。



「ほんとにー?」


ニヤニヤしている。



「……場所、教えてもらえますか」


逃げるように言う。



「はいはい」


地図を取り出す。


「ここだよ。商業区の西側」


「……ありがとうございます」


身を乗り出して確認する。



「ちょっと遠いねー」


「……歩いて行きます」


「え、歩くの?」


「……はい」


「あの辺ビルが多いからちょっと分かりづらいかも」


「……なるほど」


「迷ったら戻ってきなよ?」


「……はい」


地図を受け取る。



その時――


「お、バルド商会っすか?」


後ろから声がかかった。


ユウトは振り返る。

そこにいたのは、黒服の若い男。


どこか気の抜けた雰囲気だが、商人らしい身なりをしている。


「そうですが」

「俺、バルド商会で働いてるリオスっす!」


にこにこと笑っている。



「……そうなんですか」

「今から戻るとこなんで、よかったら一緒に行きます?」


あまりにも軽い提案。


ユウトは一瞬だけ考え――



「……いいんですか?」


「全然いいっすよ!」


即答だった。



「むしろお客様を案内するなんて冥利に尽きます!」


「……では、お言葉に甘えて」


ケイトが少し驚いた顔で二人を見る。


リオスが笑う。


ケイトは苦笑いしながら、



「ほんと運が良いよね、ユウトくん」


と軽く言った。



「……たまたまです」


「気をつけてねー」


「……はい」


外へ出る。

商業区の西側へ。



「えっと、お名前聞いてもいいっすか?」


「……ユウトです」


「ユウトさんっすね!よろしくっす!」


「……こちらこそ、お願いします」


軽い。



「バルド商会は、どんなところなんですか?」


「普通に強いっすよ!」


「普通に、ですか」


「決断早いし、デカい商売得意っす」


「……なるほど」


「あと、不動産とかも結構やってて――俺はそっち担当っす」


「不動産部門、ですか」


「はい!物件の管理とか、貸し出しとか!」


「……へぇ」


(不動産部門……カザフさんの部下かな?)


歩き続け――



「着きました!」

「ここがバルド商会っす!」


リオスは無邪気に笑う。

ユウトはその建物を静かに見つめる。



(さて――)


ここからが本番だ。



「……行きましょうか」


「あ、はい!」


そして――

バルド商会の扉へと、足を向けた。

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