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最強の創造スキルを手に入れた俺、異世界で大儲けできると思ったら現代科学より上でした  作者: おりこー3


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第158話:覚醒イベント

ルイスに褒められたことで、上機嫌で帰宅するユウト。


結局、シュウイチには会えなかった。


もう、どうでも良かった。


既に満足していた。


否定しない。


認めてくれた。


褒めてもらえた。


それがたとえ――


理由はどうあれ、シオリを封印した張本人であっても。


嬉しいものは、嬉しい。


「師匠の言う通り、黒で統一した方がいいな」


なぜか、呼び方まで変わっていた。


「……」


(そう言えば……)


シオリが封印された、あの日。


ルイスと戦ったことを思い出す。


(あの時……)


ユウトは、指に嵌めた指輪をじっと見つめた。


あの時。


ルイスに向けた剣は、ユウトの意思に反応するように鋭く変化した。


必死だった。


無意識だった。


だが、確かに変わった。


なら。


(黒くなれ……)


(漆黒に!)


強く、イメージする。


すると。


先ほどまで銀色に輝いていた指輪が、ゆっくりと黒く変化した。


「やっぱり……」


ユウトは小さく呟く。


創造したものは、強くイメージすることで変化する。


完全に作り直さなくてもいい。


形を変える。


色を変える。


性質を変える。


それができる。


「……なるほど」


ユウトは、どこか得意げに頷いた。


そして、十字架のネックレスとドクロの指輪も黒に統一する。


改めて、鏡を見る。


「……」


鏡に映る自分の姿。


黒で統一された服。


右腕に巻かれた黒いチェーンのブレスレット。


模様の刻まれた幅の太い黒い指輪。


黒いドクロの指輪。


黒い十字架のネックレス。


ユウトは、それを恋する乙女のような視線で見つめた。


うっとりと。


そして。


確信する。


(これはモテる……)


謎の自信が、胸の奥から溢れてくる。


誰が何と言おうと。


今の自分は、かなりいい。


少なくとも、師匠は分かってくれた。


「……」


ユウトは、鏡の中の自分を見つめながら、少しだけ首を傾げる。


(あとは……髪……だよな……)


頭に手を伸ばす。


乱れた黒髪。


いつも通り。


以前、アメリと美容室に行ってから、一度も切っていない。


気づけば、ボサボサに伸びていた。


(美容室か……)


その言葉が頭に浮かんだ瞬間。


ユウトは、少しだけ躊躇した。


自分の意思で美容室に行く。


少し前のユウトでは、考えられなかった。


店に入る。


店員と話す。


髪型を聞かれる。


どうしたいか説明する。


考えるだけで面倒くさい。


だが――


『オシャレに、面倒くささは付き物だ』


師匠の言葉が、今になって重くのしかかる。


「……」


そうだ。


面倒くささから逃げていては、そこが限界。


ユウトは、鏡の中の自分を見つめた。


今のユウトは違う。


アクセサリーを装備している。


いや……。


自信という名の防具を装備している。


スキルだけではない。


心まで覚醒していた。


ユウトは、静かに拳を握る。


そして。


少しだけ、口元を上げた。


「明日、行ってみるか!」

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