表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強の創造スキルを手に入れた俺、異世界で大儲けできると思ったら現代科学より上でした  作者: おりこー3


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

103/161

第103話:新商品4

ユウトの部屋。


テーブルには、新しい試作品のハンバーガーが並んでいる。


それと――


フライドポテト。


ナゲット。


さらに。


オニオンフライ。


「よし!」


ユウトは、テーブルの上を見渡した。


(これだけメニューがあれば……)


ハンバーガーだけではない。


ついでに買わせるもの。


それがあるだけで、一気に店っぽくなる。


「とりあえず試食だな」


まずは――


“ウラジオスペシャルバーガー”


バンズ。


トマト。


ミートソース。


マヨネーズ。


玉ねぎ。


パテ。


トマトとミートソースで、見た目も豪華だ。


ユウトは両手で持ち上げ、一口かぶりついた。


「……っ」


「うまっ!!」


思わず声が出る。


「久しぶりに食べた……」


トマトの酸味。


ミートソースの旨味。


マヨネーズのまろやかさ。


玉ねぎの食感。


パテの肉感。


普通のハンバーガーとは違う、少しだけ特別な味。


「次は……」


っと、その前に。


ポテトを一口。


何気なく一本つまみ、口に入れる。


カリッ。


その瞬間。


ユウトの中で、電流が駆け巡った。


「……」


ご飯に味噌汁。


トーストにバター。


ハンバーガーにポテト。


もちろん、単品でもうまい。


けど……


「あぁー……」


風呂にでも入ったような声が漏れる。


「これだよなぁ……」


次は――


“ウラジオスペシャルチーズバーガー”


「名前が長いな……」


スペシャルバーガーにチーズを入れただけ。


それだけのはずなのに、見た目の迫力が増している。


ユウトは一口かぶりついた。


「うーん」


「うまい」


「けど……」


普通のスペシャルバーガー。


チーズが入ったスペシャルバーガー。


(絶対みんなチーズに行くよな……)


チーズという言葉は強い。


強すぎる。


「まっ、いいか……」


買うやつが勝手に決めてくれ。


ユウトはそう結論づけた。


考えながら、ナゲットに視線を向ける。


「あっ……」


手を開き、二種類のソースを創造する。


一つはバーベキュー。


もう一つはマスタード。


(両方試食しないとな……)


まずはバーベキューから。


ナゲットをソースにつけ、口に運ぶ。


「……っ」


ユウトの中で、再び電流が駆け巡る。


「このおいしさはDNAに素早く届く……」


(うますぎる!!)


甘み。


香ばしさ。


少し濃い味。


ナゲットの衣と肉に、バーベキューソースが絡む。


そのままでもうまい。


だが、ソースをつけた瞬間、別物になる。


「これだよ……」


ユウトは小さく震えた。


次に、マスタード。


黄色いソースを少しつける。


一口。


「うん……うまい……」


ユウトの手は、自然とバーベキューソースの方へ伸びた。


「……」


どうやら、バーベキューソース派らしい。


最後。


オニオンフライ。


輪切りの玉ねぎを衣で包み、揚げたもの。


見た目は輪っか。


少しだけ可愛い。


「これはどうかな……」


ユウトは一つ手に取った。


サクッ。


「……っ」


ユウトの中で、またまた電流が駆け巡る。


いい加減、感電死しそうだ。


衣の軽さ。


玉ねぎの甘み。


噛むほどに広がる香ばしさ。


「ぁぁあ……」


マッサージでも受けてるような声が漏れる。


ポテトとは違う。


ナゲットとも違う。


でも、間違いなくサイドメニューとして強い。


セット販売とかドリンクはウラジオに任せよう。


「さて……」


ユウトは、テーブルに向けて手を広げた。


昨夜から今日にかけて試作した品々を創造する。


ウラジオバーガー。


ウラジオチーズバーガー。


テリヤキバーガー。


ウラジオビッグバーガー。


ウラジオスペシャルバーガー。


ウラジオスペシャルチーズバーガー。


ポテト。


ナゲット。


バーベキューソース。


マスタードソース。


オニオンフライ。


それぞれ4つ創造した。


ウラジオ。


レイヴン。


ロイド。


それと量産用。


「……」


テーブルの上が、とんでもない量になった。


ハンバーガーが何種類も並ぶ。


ポテトの箱。


ナゲットの箱。


オニオンフライの箱。


小さなソースの容器。


完全に、部屋のテーブルではなくなっていた。


「店かよ……」


思わず呟く。


だが、悪くない。


むしろ、かなりそれっぽい。


「問題は……」


ユウトは、並んだ試作品を見つめる。


さすがにこの量を抱えて歩くのは無理だ。


ユウトは手を広げた。


大きめの紙箱。


中で商品が動かない仕切り。


ポテトやナゲットを立てて入れられるスペース。


ソース用の小さな穴。


「こういうの、あったよな……」


記憶を頼りに、持ち運び用の箱を創造する。


見た目は少し不格好だが。


それっぽい。


かなり、それっぽい。


ユウトは試作品を一つずつ詰めていく。


「……」


詰めても詰めても終わらない。


「多いな……」


自分で作っておいて、少し引いた。


だが、試食してもらうなら多い方がいい。


ウラジオは味だけでなく、商売として見るだろう。


レイヴンは、たぶん冷静に問題点を見つける。


ロイドは――


「……ロイドは食うだろ」


たぶん、それだけでいい。


むしろ、ロイドがうまいと言えば、腹が減った人間に刺さる証明になる。


そう考えると、かなり重要な試食係かもしれない。


「よし」


ユウトは箱を閉じた。


「……」


持ち上げる。


重い。


ユウトはしばらく箱を見つめた。


そして、そっと床に置いた。


「……迎え、待つか」


ウラジオが後ほど迎えに来ると言っていた。


なら、それまで待てばいい。


(無理に俺が車まで運ぶ必要もない)


「うん」


「待つのが正解だな」


ユウトはそう結論づけた。


そして、ベッドに腰を下ろす。


腹はいっぱい。


試作品は完成。


あとは迎えを待つだけ。


「……」


少しだけ眠気が来た。


朝早く起きた。


ギルドにも行った。


試食もした。


かなり頑張った。


「ちょっとだけ……」


ユウトはベッドに横になった。


本当に、少しだけ。


そう思いながら目を閉じる。


そして。


数秒後。


完全に寝た。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ