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無意識の世界の存在

早速部屋で予測を立てよう


恐らく魔法って言うくらいなんだから魔力がいるんだろうな。俺にあんのかな?


あとはポージングも重要だろう。いかに格好良く魔法を発現するか、それがある意味一番重要に違いない!任せとけそういうのは得意だ!


まぁ、あれこれ考えてても仕方ないな。早速やってみるか!


右手の人差し指の先に全神経を集中させる。この身体の仕組みは前世のそれとは異なるようだ。魔力ってかそんな感じの流動的な何かが血管を通して流れてるのを感じる。普通なら違和感でしかないが、この違和感こそ成功の証だ!俺は確信した、イケると…


よし、やろう


「≪火炎(ファイア)≫」


指先に小さな火が灯った、と同時にまた意識が飛んだ。




気がつくと真っ白な空間にいた。

俺最近意識飛んでばかりだな………と思いつつもこの真っ白な空間について調べる。全然焦ったりしないよ。なぜかって?もう既にこういう状況に慣れたからだよ!!!


真っ白で何もない。夢なのか現なのか、それすらもわからない奇妙な空間だった。ただ一つわかるのは、意識はあるのに行動の全てが無意識で行われてる。超違和感!夢の中で走ってるのに全然足が回らない気分。


身体が勝手にある目的を持ってるかのように動き出した。ある程度の自制は効くのだが、それでも完全には止まらない。しばらくすると、俺が転生したあの西洋風の神殿のような建物が突然見えた。


ただでさえ赤ん坊の姿で歩きにくいのに周りが真っ白で距離感が掴みにくい。が俺の身体があそこに行きたがってるのはわかった。


神殿の中央にはモヤのかかった"存在"がいた。有機物なのか無機物なのか、物質なのか概念なのか、それすらもわからない、がまさにそこに"存在"しているのは理解できた。神のような"存在"。俺は便宜上"存在"と呼ぶことにした。


【やぁ、久しぶりだね。君に会うのは3年ぶりかな?】


こいつ……直接脳内に!!?


「3年振りってどういうことですか?僕はあなたと会った記憶がないのですが……」


【いいや、"あの時のトラックの運転手"といえばわかると思うよ】


「ッ!!!?あなたは一体何なんですか!!」


【君が思ってるように、そこにあるのに認識が出来ない"存在"というものでいいよ。ところで随分と異世界を楽しんでるみたいだね。連れてきた身としては嬉しいよ】


「やっぱりあなたが僕を転生させたのですか!早く元に戻してください!!!」


【あーそうそうそんなに畏まらなくてもいいよ。君の敬語を聞くとこう背筋に悪寒が…それと嘘はダメだよ。本当はこの世界を楽しんでるくせに】


お前背筋ないだろ!!!OKこいつに敬語は不要だ。ウザすぎる。


「確かに楽しんでるのは認める、がそれとこれとは別の話だ。一緒に来たはずの友達を探さないといけないし、それに向こうの世界にも少なからず残して来たものはあった。早く返してくれ」


【残念でした〜。君と一緒にいた人は転生してないし、それに君の家族は3年前に死んでいる。君のことを心配する友達はいないし、君が転生するときに君に関する記憶は全て消した】


「………やめてくれ」


【前の世界に君が"存在"したという事実は既に"存在"しないんだよ〜あはははははははは】


「ヤメロォォォォオ!!!!」




そこから先は覚えてない。あいつの不愉快な笑い声が聴こえる中で俺の意識が、いや無意識が急に暗くなって行った。

次は晩に投稿します

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