後日談①
じいさんに連れられ、待ちの外れの森の奥深くまできた。
……なにか忘れてる気がするが、なんだったかな…………
「さぁて、坊主。幾つか質問があるのじゃが、もちろん答えてくれるのぉ?」
質問、いや脅迫を受けていた。魔力弾を向けられて、NOと言えない日本人の性が辛い。
「な、なんですか?」
「まず一つ、お主は何者じゃ?」
? 偉く抽象的な質問だな。
「人間ですが?」
「そういうことを聞いているのではないのじゃ。時折お主から感じる奇妙な魔力はなんじゃと聞いておる」
奇妙な魔力?そんなの知らない。
「そんなもの知りません。」
「わし相手に嘘が通用するとでも?」
「う、う、う、嘘じゃありません!!!」
怖いよぉ……
「そもそも奇妙な魔力ってなんなんですか!!!?一度も言われたことがありませんよ!!!」
「無自覚か……たまに莫大な量の、しかし"存在"を認識できない無色透明な魔力を感じるんじゃ。お主は例外色の可能性があるぞ!」
例外色……か。ないな
「いえ、僕は赤色の魔力を持ってるので多分違うかと…」
「世の中には多色持ちもいるし、例外色の多色持ちがいても全くおかしくない」
「そ、そうですか……しかし"存在"が曖昧な無色透明な魔力なんて…………"存在"が曖昧ッ!!?」
「心当たりがあるのか!!!?」
「えぇ、3歳の頃一度だけ魔法を無詠唱で使って気絶したことがあるんですが、その時不思議な世界に言ったんです。」
「3歳で無詠唱……だと。まぁ、そこは今はどうでもいいか。んでその不思議な世界とはなんじゃ?」
「意識はあるのに身体が己の意志を持って行動する夢と現の間、無意識の世界です。そしてそこには存在が認識できない"存在"がいたんです!」
こんな話、信じられるわけがない……頭がおかしいとでも思われたに違いない……
「そいつは"モヤ"がかってなかったか?」
「ッ!!!? ええ!かかってました!」
「やはりのぉ……これもまた運命じゃ。 坊主、お主をこれからわしの弟子とする。辛いこともあるじゃろうが耐え抜いてくれ!」
「………チェンジで」
「坊主、お主をこれからわしの弟子とする。辛いこともあるじゃろうが耐え抜いてくれ!」
「……私には大切な未来があるので」
「坊主、お主をこれからわしの弟子とする。辛いこともあるじゃろうが耐え抜いてくれ!」
これ「はい」と答えるまで無限に続くやつや……
「お、お手柔らかにお願いします……」
「よろしい。わしは嬉しいぞ!」
くっそぉ! 俺は悲しいぞ! ただでさえ先の件でこのじいさんにトラウマを持ってるのに………トラウマ? あぁ!!!
「じいさん! 猫耳っ子どうしたの!!!?」
「おぅ、すっかり忘れておったわ!≪次元≫」
突如、例の猫耳っ子が現れた。
その後、猫耳っ子の羊頭の悪魔に対するトラウマは全て、じいさんへのトラウマに塗り替えられた。
このじいさん怖すぎだろ……
更新の時間が安定しないの、本当にすみません……
今回は区切りがよかったので短めですが二つに区切りました。
次回で前章が終わりです!




