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第8章 - 魔法の起源

「ラース、あんたこの何年間いったい何してたの?」


声が背後から部屋に轟いた。


ラースがびくりとした。


目の前のテーブルには粗い木の板が置かれ、その上に小さな石がいくつか、コップ一杯の水、乾いた葉が三枚、そして細い金属の輪が並んでいた。エミリアがすべてを一列にきちんと並べていた。まるで簡単な練習のように。穏やかな練習。落ち着きと忍耐と集中で乗り越えられるような。


ただ、今のエミリアの声は落ち着きとはほど遠かった。


うっかりそこに立っていた少年をわざわざ直撃しに来た嵐のようだった。


「聞いてたの?」と彼女は続けた。「ふざけてるの?」


ラースは椅子の上で固まっていた。指はテーブルの上に平らに置かれ、肩が上がっていた。午前の光が窓から差し込み、木と埃と赤い髪の上に明るい筋を落としていた。外で風が葉を通り抜ける音が聞こえた。家の裏のどこかでキツツキが木を叩いていた。


部屋の中は乾燥した薬草と古い木と、竈からまだ漂う薄い煙の匂いがした。


「え......はい!」とラースは急いで言った。


エミリアが黙った。


この沈黙は怒鳴り声よりひどかった。


ラースは首筋にそれを感じた。


ゆっくりと少しだけ首を回した。


エミリアが背後に立っていた。腕を組み、灰色の髪をきっちりと後ろにまとめて。目が細かった。とても細かった。納得のいく答えを聞いた人の目としては細すぎた。


「はい?」と彼女は繰り返した。


ラースが唾を飲んだ。


「あの......はい、聞いてました」


「じゃあそのスズメ頭で魔法を説明してみなさい」


壁際の椅子に座っていたアレクサンドリアが笑った。


短く、荒い音だった。温かくはないが、十分に面白がっていたので、隣の床に座って剣を手入れしていたレアが顔を上げた。アレクサンドリアはいつものように影の中に座り、空の袖が静かに体の脇に垂れ、盲目の目が半ば窓のほうを向いていた。だが首はかすかにエミリアのほうに傾いていた。


「母さん」とアレクサンドリアは素っ気なく言った。「私みたいなこと言ってるわよ」


エミリアがそちらを見た。


「あんたみたいなことなんか言ってない」


「言ってる」


「言ってない」


「ちょっとだけ」


「アレクサンドリア」


その名前が十分に鋭く飛んだので、ラースが反射的に背筋を伸ばした。


アレクサンドリアはにやりと笑っただけだった。


エミリアが再びラースに向き直ったが、片手でアレクサンドリアのほうを指した。


「あんたはヴァラーシアの街に住む前、魔法は絶望的だったわね」


アレクサンドリアのにやりとした笑みがさらに広がった。


「光栄だわ」


「光栄に思うべきじゃない」とエミリアは言った。「大惨事だった」


レアが二人の間で視線を行き来させた。砥石を手に持っていたが、しばし刃の上を動かさなかった。アレクサンドリアが何か言われて受け入れることは稀だった。それが面白そうに聞こえることは、さらに稀だった。


エミリアがラースの上に少し身をかがめた。


「それに引き換えラースは天才よ」


ラースがさらに緊張した。


その言葉は褒め言葉のようには感じなかった。エミリアの口からは。この口調では。


「この子にはそれが必要なの」とエミリアは唸り、再び鋭い目で彼を見た。


ラースは一瞬、ただ馬鹿と呼ばれたほうがよかったと思った。馬鹿は楽だ。馬鹿は失敗していい。魔法が使えない天才は、よりよく照らされた失敗作にすぎなかった。


「さて」とエミリアは言った。「魔法」


ラースが息を吸った。


目の前の品々に目を落とした。石。水。葉。金属。ここ数年の練習はいつもこういうもので始まっていた。マナを感じろ。掴みに行くな。無理強いするな。呼吸しろ。想像しろ。導け。形作れ。保て。


言葉は知っていた。


理論は知っていた。


それが問題だった。


「魔法は、体内に眠る力です」とラースはゆっくり言った。「体内を循環するマナに基づいています」


エミリアがうなずいた。


「思ったほど馬鹿じゃないわね。続けて」


ラースが一瞬口をゆがめたが、堪えた。


「魔法の行使はどうするの?」とエミリアが促した。


ラースがテーブルの上により強く手を置いた。指の下に木目を感じた。小さな凹凸。古い傷。右の親指の近くの小さなへこみ。何かしがみつけるものがあると助かった。単純なものに。自然法則を手懐けることを要求してこないものに。


「魔法を使うにはいくつかの要素が必要です」と彼は硬い声で始めた。「まず想像力。術が何をすべきか、どのくらいの規模か、効果がどこまで及ぶかを把握していなければなりません」


エミリアが黙っていた。


だから続けた。


「次にマナの制御が必要です。魔法に対して少なすぎたり多すぎたりするマナを使わないために」


水の入ったコップにちらりと目をやった。


水面は静止していた。


静かすぎるほどに。


「マナが少なすぎると術が発生しないか、すぐに崩壊します。多すぎると術が不安定になったり、体に負荷がかかったり、壊すつもりのなかったものを壊したりします」


「それで?」とエミリアが訊いた。


ラースは首筋に熱が上るのを感じた。


「そして非常に重要なのが、常に自己制御を保つことです」と彼は言った。「魔法は軽々しく使うべきものではありません」


しばし静かだった。


外で葉がざわめいた。


レアが砥石を剣に当て直したが、動きはゆっくりのままだった。彼女も聞いていた。アレクサンドリアは影の中で身動きしなかったが、口角がかすかに動いた。


エミリアが目を細めた。


「素晴らしい」


ラースが息を吐こうとした。


エミリアが平手でテーブルを叩いた。


石が跳ねた。コップの水がこぼれた。ラースがあまりにも激しくびくついて、膝をテーブルの縁にぶつけた。


「じゃあなんでこのバカはまだ魔法が使えないの!」


ラースが口を開けた。


言葉は出てこなかった。


答えはどこか自分の中にあったが、形を持たなかった。知識だけでは足りないから。マナに触れようとするたびに指の間からすり抜けるように感じるから。想像力は明瞭なのに体が従わないから。何かに近づいているのを感じることがあるのに、次の一息で崩れてしまうから。


分からない。


口には出さなかった。


エミリアはその答えを受け入れなかっただろう。


レアが手を止めた。


視線がアレクサンドリアに向かった。


アレクサンドリアがすぐに首を向けた。


「何?」


レアが一瞬固まった。


母は盲目のまま壁際に座っていたが、視線を他の人が触れるのを感じるように感じ取っていた。不気味なこともあった。煩わしいこともあった。たいていはその両方だった。


レアが砥石を下ろし、剣の刃を見つめた。


「母さんが使っている剣流のこと、前から気になっていたんだけど」と彼女は静かに言った。


アレクサンドリアが片眉を上げた。


「よりによって今日訊くの?」


レアが黙った。


「少し遅くない?」


レアが唇を結んだ。


アレクサンドリアが頭を後ろにもたせかけた。


「でもまあ、遅いほうがないよりましね。少なくとも話したという記憶を持って死ねるし」


エミリアが鋭い目を向けた。


「今日は誰も死なないわよ」


アレクサンドリアがにやりと笑った。


「つまらない」


彼女は立ち上がった。


レアが目で追った。アレクサンドリアは盲目であり、片腕がなかったが、部屋の中を確かに動いた。テーブルを避け、緩んだ床板を跨ぎ、レアのすぐ横にぴたりと止まった。歩数を頭の中で数えていたかのように。


そして彼女の隣の床に座った。


その近さは慣れないものだった。


アレクサンドリアからは革と金属と薬草の軟膏の匂いがした。近くで見ると傷跡はより深かった。こめかみの細い線、白く濁った目、口元の硬い表情。母を何千回も見てきたが、剣が二人の間になくこれほど近いことは稀だった。


「今から話すのは」とアレクサンドリアが静かに言い始めた。「伝説よ」


レアが眉をひそめた。


「伝説?」


アレクサンドリアが口の前に指を一本立てた。


「しっ」


レアが瞬きした。


「十歳になっても、ママがお話をするときは静かにしないとね」


レアが目を回した。


アレクサンドリアの首がほとんど分からないほど素早く動いた。


「お嬢さん、私は確かに盲目だけど、今のは見えたわよ」


レアが彼女を凝視した。


「どうやって?」


「母親の悪意」


テーブルのほうから、明らかに笑いをこらえているラースの詰まった音が聞こえた。


エミリアがすぐに振り向いた。


彼は姿勢を正し、必死にコップの水を見つめた。


アレクサンドリアは何事もなかったかのように続けた。


「さて。伝説によれば、アナスタシア、あの魔神は二十万年以上前に私たちの世界にやってきた」


部屋がたちまち狭く感じられた。


アナスタシアの名にはそういう効果があった。十年が経っても。家の中でも。日中の光の下でも。薬草と木と練習用の武器に囲まれていても。レアはアナスタシアを見たことがなかった。意識的には。物語から、囁きから、大人たちが子供が聞いていると気づいたときに生まれる沈黙から知っていた。


そして運命から。


糸から。


七年後に再び意味を持つであろう名前から。


「その当時」とアレクサンドリアは言った。「四体の竜が私たちの世界を治めていたと言われている」


レアが背筋を伸ばした。


「私たちの世界は五つの大陸に分かれている」とアレクサンドリアは続けた。「中央の主大陸、南大陸、北大陸、西大陸、東大陸」


声がより穏やかになっていた。優しくはないが、語る調子だった。アレクサンドリアがこう話すのを聞くのは不思議だった。即座の侮辱もなく。命令もなく。すべての言葉が打撃のように聞こえるわけでもなく。


「主大陸は中心にある。最も古い都市、最も古い遺跡、そしてタリウムがそこにある」


その名が出たとき、レアがわずかに目を上げた。


聖なる世界樹。


タリウム。


子供の頃からその名を聞いてきた。畏敬を込めて、何気なく、あるいは聖樹の竜剣流について話すときのアレクサンドリアの怒った口調で。レアにとってタリウムは常に、遥かに遠くありながら不気味なほど近い存在だった。一度も見たことのない木。だがその名前が根のように人生を貫いている。


テーブルでラースが手を止めた。


視線がアレクサンドリアに向いていた。


エミリアがそれに気づいた。


彼は気づかなかった。


「ラース」


びくりとした。


「はい?」


エミリアが背後に立った。


「お話を聞くんじゃなくて魔法の練習をしなさい」


「でも......」


それ以上は言えなかった。


エミリアの手が後頭部を叩いた。


痛くはなかった。けがをするほどではなかったが、頭が前にかくんと倒れるほどにははっきりしていた。


「いたっ」


「練習」


「はい」


水のコップに向き直ったが、耳は明らかにアレクサンドリアのところにあった。


エミリアは分かっていた。


もちろん分かっていた。


手がテーブルの上に戻っている限り、今のところは見逃した。


アレクサンドリアは中断を無視した。


「水竜は海を治めていた」と彼女は言った。「単純な意味での水だけじゃない。深み、潮流、洪水、そしてその下に隠されたすべてを」


レアの目の前に突然、暗く果てしない水が見えた。本当の幻視ではない。ただの想像。波の下の影。深みを進む巨大な身体。


「天竜は空を飛んでいた」とアレクサンドリアは続けた。「嵐、雲、風、そして天空の道を超えて」


外で突風が家の周りを吹き、鎧戸がかすかにカタカタと鳴った。


「地竜は主大陸にいた」とアレクサンドリアは言った。「山脈、谷、そして深い根の中に」


少し間を置いた。


「そして火竜は北に」


レアが黙った。


北。


炎。


フレアグニス。


その名が突然また頭の中に浮かんだ。熱く、重く。


アレクサンドリアは何も気づいていないようだった。あるいはそのふりをしていた。


「さらに伝えられるところでは」と彼女は言った。「地竜は聖なる世界樹タリウムの守護者だった。その木は主大陸に立っている」


レアが剣を見つめた。


「なぜまだ立ってるの?」


アレクサンドリアが首を向けた。


レアが目を上げた。


「アナスタシアとその子供たちが破壊できたはずなのに、なぜまだ立ってるの?」


その瞬間、レアの右目の前で何かがちらついた。


糸だった。


ラースに時々見える糸のように明るくはない。エミリアの周りの細い線のように穏やかでもない。この糸は深い緑色で、金の破片が散りばめられていた。部屋を横切って張られていたが、レア以外には誰にも見えていないようだった。瞬きした。


部屋は完全には消えなかった。


だが何かがその上に重なった。


映像。


はっきりとはしない。断片だけ。巨大な木の前の影。道のように広い根。空に届く梢。悪魔の姿。力。炎。闇。光。手。爪。魔法。幹への攻撃。


そして抵抗。


軍隊によるものではない。


木そのものによる。


人のように戦うのではなく、存在することによって退かないもの。


糸は切れなかった。


震えた。


攻撃者たちは失敗した。


レアが再び瞬きした。


部屋が戻っていた。


アレクサンドリアはすでに話していた。


「魔法を手放すことなしには破壊できないからよ」


レアがゆっくり息を吸った。


アレクサンドリアの声は穏やかなままだった。


「あの木が私たちの魔法の源なの」


テーブルが静まった。


ラースさえ手を動かさなかった。


エミリアは今度は何も言わなかった。


コップの水は動かなかったが、その上にかすかに見えるきらめきが揺れていた。ラースのマナかもしれない。ただの光かもしれない。


レアがアレクサンドリアを見た。


「つまり、もし破壊したら、自分たちも魔法を失うってこと?」


アレクサンドリアがうなずいた。


「そのとおり」


「アナスタシアも?」


「アナスタシアも」


レアが再び剣を見つめた。


すべてが変わり、同時に何も変わらなかった。タリウムは人々が崇めているから聖なのではなかった。象徴にすぎないのでもなかった。伝説の中のただの木でもなかった。起源だった。人間にも、悪魔にも、おそらくは世界そのものにも流れる力の根源だった。


もし倒れたら、魔法が倒れる。


その考えは大きすぎて、レアにはほとんど掴めなかった。


アレクサンドリアが話し続けた。


「ともかく、すべての大陸はかつてひとつだったと言われている」


口をゆがめた。


「そして四体の竜と悪魔たちの戦いがあまりにも激しくて、あのクソどもが大陸を五つに割ったらしいわ」


レアが眉をひそめた。


「信じてないの?」


「伝説だと言ったでしょ」


「でも話してる」


「伝説はたいてい何かから生まれるものだから」


アレクサンドリアが壁にもたれかかった。顔の半分が光に、半分が影にあった。


「もしかしたら戦いは本当にそれほど凄まじかったのかもしれない。もしかしたら竜たちは後から大きくされただけの強力な存在だったのかもしれない。人間は大げさに語るのが好きだから。もしかしたらアナスタシア自身が歴史を歪めたのかもしれない。知らないわ」


鼻を鳴らした。


「正直に言えば、馬鹿馬鹿しい話よ」


レアが注意深く見た。


「でも?」


アレクサンドリアの口角が上がった。


「でもそこから、四つの竜の剣流が生まれた」


片手を上げ、指で数えた。


「水竜剣流。流れるように、重く、圧迫する。相手から空間を奪い、自分の動きに逆らって戦うことを強いる」


レアは母の戦いについて聞いた数少ない話の中の一撃を思い出した。青い光。波のような刃。


「天竜剣流」とアレクサンドリアは続けた。「速く、上昇し、予測不能。地面に立っていても、高さと角度と空気を使う」


ラースがまた聞いていた。


エミリアがもう手を上げかけていた。


彼は素早く水のコップに向き直り、世界で最も興味深いコップであるかのように見つめた。


アレクサンドリアが続けた。


「火竜剣流。生々しく、攻撃的で、破壊的。馬鹿げたものではない。多くの馬鹿がそう使うだけで。圧力と速度で生きる。相手に呼吸する暇を与えない」


レアがゆっくりうなずいた。


「地竜は?」


アレクサンドリアがより静かになった。


「地竜剣流は最も古い。堅固。重い。深く根を張っている。簡単には折れず、必要なときにしか動かない」


レアが待った。


アレクサンドリアが顔を上げた。


「だがその上に立つのが、聖樹タリウムの竜剣流」


レアの指が剣の柄の上で曲がった。


「母さんが使ったやつ」


「ええ」


「四つのうちのひとつ?」


「いいえ」


アレクサンドリアがわずかに首を振った。


「別物よ。もっと稀。竜の剣流を学んだ者すべてがそれに触れられるわけではない。触れた者すべてが生き延びるわけでもない」


エミリアがアレクサンドリアを見た。


今度は何も言わなかった。


レアはそれに気づいた。


「母さんは?」


アレクサンドリアがにやりと笑った。


「まだ生きてるでしょ」


「答えになってない」


「なってるわよ。あんたが気に入る答えじゃないだけ」


レアが口をゆがめた。


アレクサンドリアが手を伸ばし、二本の指で額を突いた。


「まず剣をまっすぐ持てるようになりなさい。あんたを殺しかねないものについて話すのはその後よ」


レアが額をさすった。


「母さんはいつも私たちを殺しかねないものの話ばかりしてるじゃない」


「世界がそういうもので溢れてるんだから仕方ないでしょ」


テーブルのほうでラースが咳払いした。


エミリアがすぐにそちらを見た。


「何?」


ラースが両手をコップの上にかざしていた。


水面が震えていた。


わずかに。


だが震えていた。


目がしっかりとそこに向けられていた。額に汗が浮いていた。指の間にかすかなゆらめきがあった。温められた石の上の陽炎のように薄い。水は持ち上がらなかった。形を成さなかった。魔法にはならなかった。


だが反応していた。


エミリアが近づいた。


アレクサンドリアも首を向けた。


レアが息を止めた。


そして緊張が弾けた。


水がラースの顔に飛び散った。


のけぞり、椅子ごと後ろにぶつかり、ぶはっと吹きながら目を拭った。


しばし誰も何も言わなかった。


そしてアレクサンドリアが笑った。


エミリアが唇を引き結んだが、口角がぴくりと動いた。


ラースは不服そうな顔をしていた。


「わざとじゃないんだけど」


「明らかにね」とエミリアは言った。


レアがにやりと笑った。


ラースが彼女に目をやった。


「何も言うな」


「何も言ってない」


「何か考えてるだろ」


レアが無実の表情で両手を上げた。


アレクサンドリアが面白そうに鼻を鳴らした。


エミリアがテーブルから布を取り、ラースの顔に投げた。


「もう一回」


ラースが布を引きはがした。


「今?」


「二十年後がいい? 当然今でしょ」


ため息をつき、座り直し、両手を再びコップの上にかざした。


レアがアレクサンドリアを見た。


「四つの剣流を教えてくれるの?」


アレクサンドリアが首をかしげた。


「すぐに死なない方法を教えてあげる」


「同じじゃないでしょ」


「最初のうちは同じよ」


レアがゆっくりうなずいた。


剣を見つめ、それから窓の外の空を見た。雲が梢の上をゆっくり流れていた。遥か遠くに主大陸がある。タリウム。魔法の起源。どこか北には火の魔王が、レアがすでに見た運命を待っている。


そしてここに彼女は座っていた。十歳。長く練習しすぎるとまだ重くなる剣を持って。


唾を飲んだ。


アレクサンドリアがそれに気づいた。


「怖い?」


レアが彼女を見た。


「うん」


アレクサンドリアがうなずいた。


「いいことよ」


「いいこと?」


「馬鹿だけが怖がらない」


レアが瞬きした。


アレクサンドリアが立ち上がり、手を差し出した。レアは最初分からなかったが、やがて剣を渡した。アレクサンドリアは片手しかないのに、一瞬だけ刃の重さを量った。盲目の目は何も見ていなかったが、握りはすぐに重心を捉えた。


「恐怖はあんたを覚醒させる」と彼女は言った。「でも恐怖が手を導いたら、死ぬ」


剣をレアに返した。


「だから、恐怖を連れて歩くことを学ぶの。指揮権を渡さずに」


レアが武器を受け取った。


一瞬、剣がより重く感じた。


そして、よりよく。


テーブルでラースが再びコップを見つめていた。


水面が再び震えた。


今度は飛び散らなかった。


エミリアが背後に立っていた。厳しく、注意深く。だがその目にはほとんど満足と呼べるものがあった。


アレクサンドリアが壁際に座り直した。


「さて」と彼女はレアに言った。「そこから四つの竜の剣流が生まれた」


レアがゆっくりうなずいた。


伝説の炎は部屋の中では燃えていなかった。だがその熱を感じた。竜、悪魔、大陸、タリウム、魔法。すべてが繋がっていた。きれいにではない。単純にでもない。だが結ばれていた。


糸のように。


そして目の奥深くで、一呼吸の間、再び運命の糸がかすかに輝いた。

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