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第14章 - 言葉より多くを語るまなざし

最初に動いたのはアレクサンドリアだった。


他の全員はまだ、地面の亀裂と溶けた土壁と、フレアグニスが残していった熱い空気の間に立ちすくんでいた。中庭は短い戦争が行われたかのような有様だった。引き裂かれた土がレアとラースの周りに暗い線を描いていた。割れ目の縁で草が焦げていた。エミリアの土壁の残骸がところどころまだぼんやりと光り、溶けた粘土がゆっくり固まる場所で湯気を上げていた。


レアは亀裂の円の真ん中に、剣を手にして立っていた。


指が柄の上で固まっていた。浅い呼吸。身体の中でまだ何か異質なものが脈打っていた。マナのようではない。時折視界の端に輝く運命の糸のようでもない。もっと生々しかった。もっと重かった。流れたがったり、形を取りたがる気配はなかった。


壊したがっていた。


アレクサンドリアが歩み寄った。


ゆっくりと。


一歩一歩が穏やかだったが、力が抜けてはいなかった。盲目の目がレアに向けられていた。何も見えないはずなのに、その顔はまたしても、肌と骨と言い訳を通り抜けて直接見つめられているかのように感じさせた。空の袖が風に揺れた。残った片手はゆるく垂れていたが、レアは母が力を抜いていないことを知っていた。


危険が近くにあるときは決して。


怒りが湧いているときは決して。


そして今はその両方だった。


アレクサンドリアがレアの前に立った。


「なんでよりによって魔王がいるときに急に力が開花するのよ」


レアが口を開けた。


答えがなかった。


声を出す前に、アレクサンドリアが足を上げ、レアの剣を蹴った。


蹴りはレアを傷つけるほど乱暴ではなかったが、武器を手からもぎ取るには十分に正確だった。柄が指の間を滑った。剣が横に飛び、空中で一回転し、数歩先の草に突き刺さった。土が飛んだ。刃が半ば地面に沈んだ。


レアが剣を見送った。


それからアレクサンドリアを見た。


それからエミリアを。


それからちらりとフレアグニスを見た。


魔王はまだそこに立っていた。小さく、赤く、オレンジがかった金色の目で、好奇心と面白がりの間のどこかにある微笑みを浮かべて。周囲の空気が熱で揺らめいていた。視線がレア、ラース、裂けた地面の間を行き来していた。まるで楽しい謎を見つけたばかりのように。


レアが息を吐いた。


「えっと......ごめんなさい?」


アレクサンドリアの眉がぴくりと動いた。


レアが両手を少し上げた。


「何が起きたのか、まったく分からない」


淡々と言った。


淡々としすぎたかもしれなかった。


アレクサンドリアが少し首をかしげた。


「それは答えになってない」


「持ってる答えはそれしかない」


ラースがくすりと笑った。


大きくはない。自発的ですらなかった。むしろ神経質な音が、頭がまだパニックか興奮か完全な混乱のどれを選ぶか決めかねているうちに、勝手に漏れ出たような声だった。


そのとき、森で氷球が爆発した。


轟音が中庭を引き裂いた。


レアが振り返った。ラースも。木々の間で青白い何かが砕けた。明るく鋭く。霜が空中に吹き出した。氷の破片が小さな刃のように爆発から弾き出され、中庭に降り注いだ。葉を切り裂くもの。石にカチンと当たるもの。空気が一瞬で冷えた。


エミリアが誰よりも早く反応した。


片手を上げた。


頭上に炎が広がった。


攻撃としてではなく、揺らめく熱の湾曲した壁として。炎がレア、ラース、アレクサンドリア、エミリアの上に護りの屋根のように張った。降り注ぐ氷の破片が炎の壁にぶつかり、激しく音を立てて蒸発した。白い霧が中庭を転がり、焦げた土の匂いと混ざった。


エミリアがゆっくり手を下ろした。


視線がラースに向いた。


「あんたもなの?」


ラースが両手を半ば上げたまま立っていた。自分の手が何をしたのか見当もつかない顔で。


「僕......」


エミリアがため息をついた。


「もちろんね」


ラースが森を見た。


それから自分の手を。


「あれ、僕がやったの?」


アレクサンドリアが鼻を鳴らした。


「違うわよ、木の機嫌が悪かっただけ」


ラースが唾を飲んだ。


レアが彼に目をやった。


彼が見返した。


その視線は一呼吸しか続かなかった。それでも、二人が言葉にできる以上のものがそこにあった。困惑。恐怖。魅惑の火花。そしてその下に、女神たちが現れて以来、もう何も普通ではないという認識。自分たちの身体さえも。


フレアグニスがゆっくりと一度手を叩いた。


「興味深い」


エミリアがすぐに振り向いた。


「あんたは黙ってて」


フレアグニスがにやりと笑った。


「見てるだけだ」


「魔王がただ見てるだけなんてことはない」


「有限の者は固定観念が強すぎる」


アレクサンドリアが鼻を鳴らした。


「あんたは喋りすぎ」


フレアグニスが周りを見回した。


視線が地面の亀裂でしばし止まり、次に氷球が爆発した森を見た。そしてまたエミリアに向き直った。


「つまり」と彼は言った。「ルミナーラがなぜ攻撃したか分からない、と」


エミリアが腕を組んだ。


「すでに言ったはず」


「よし」


彼が跳び上がった。


動きは軽く、ほとんど子供っぽかった。だが足元の地面が一瞬暗い赤に輝いた。小さな翼がぴくりと動いた。指の間に炎が踊り、現れ、消えた。気分次第とでもいうように。


「では帰る」


レアが瞬きした。


「それだけ?」


フレアグニスが彼女を見た。


「残ってほしいのか?」


「いいえ」


「なら文句を言うな」


アレクサンドリアが横の地面に刺さった両手剣に手を伸ばした。


「帰り道、手伝ってあげようか」


フレアグニスが微笑んだ。


「それはまた今度」


そして指を一本立てた。


「ああ、もうひとつ」


空気がより静かになった。


時間の減速によってではない。神聖な力によってでもない。危険な情報がまさに口にされようとするときに生まれる種類の静けさだった。


フレアグニスの視線がレアとラースに向いた。


「俺の姉、闇の魔王がお前たちを追っている」


レアの手が草の中に転がる剣のほうへ反射的に動いた。


ラースが蒼白になった。


エミリアの顔が硬くなった。


アレクサンドリアは完全に静止していた。


フレアグニスはまるで、明日雨が降るかもしれないと伝えるかのように続けた。


「南大陸に向かっている。お前たちがルミナーラを倒したからだ」


「僕たちは何も倒してないんだけど」とラースがすぐに言った。


フレアグニスの目がより明るく輝いた。


「姉にとっては違いはない」


微笑みが小さくなった。


「ルミナーラと姉は双子だったからな」


その言葉が冷たい石のようにレアの胃に落ちた。


双子。


思わずラースを見た。


彼はすでにこちらを見ていた。


またあのまなざし。


短い。無言。言葉よりも重い。


ルミナーラは死んだ。双子の姉妹が復讐を求めている。レアとラースも双子だった。一緒に始まり、一緒に死に、一緒にこの世界に放り込まれた二つの命。きれいな対比ではなかった。公正でもなかった。だが突然二人の間に横たわっていた。暗く、不快に。


フレアグニスが振り返った。


外套がなびいた。風がないのに。


「姉は他の四大陸をすでに捜索済みだ」と彼は言った。「だから残りはこの大陸だけだ」


肩越しに振り返った。


「幸運を」


そして炎の海に溶けた。


炎は誰かを焼くほど高くはなかったが、レアが本能的に一歩退くほどには熱かった。赤と黒の火がフレアグニスの小さな姿を包み、飲み込み、次の瞬間に収縮した。最後の火花の雨が舞い上がった。


そして消えた。


残ったのは熱と焦げた土と、警告だった。


アレクサンドリアが毒づいた。


「最高ね」


首を森のほう、家のほう、それからレアとラースのほうへ向けた。盲目の目が硬かった。何も見えていなくても。


「レア」


レアが背筋を伸ばした。


「はい?」


「明日から野外で稽古する」


レアが唾を飲んだ。


「野外?」


「絵が必要?」


「いらない」


「よろしい。地面をぶち抜くなら、せめて酔っぱらった鉄球みたいにじゃなくて、まともにやる方法を学びなさい」


レアが唇を引き結んだ。


アレクサンドリアがラースに首を向けた。


「ラース、あんたも来なさい」


ラースが彼女を凝視した。


「僕も?」


「違うわよ、あんたの後ろにいるもう一人の赤毛の魔法バカのこと」


「後ろには誰もいないけど」


「じゃああんたで決まりね」


エミリアがこめかみを揉んだ。


「アレクサンドリア」


「何」


「呼吸して」


「してるわよ」


「唸ってるでしょ」


「それが私の呼吸よ」


アレクサンドリアがエミリアに向き直った。


「母さん、一緒に来て」


エミリアが片眉を上げた。


「あら、そうなの?」


「ええ」


「自分の旅行計画を教えてもらえるなんて、ありがたいわね」


アレクサンドリアは口調を無視した。


「主大陸に向かう。ヴァラーシアへ。ルミナーラの攻撃の真相を突き止める」


声がより計算されていた。


穏やかではないが、より鋭く。研がれたばかりの刃のように。


「闇の魔王がここに来るなら、座って待って寝込みを襲われるわけにはいかない。動く。鍛える。情報を集める」


エミリアが長く彼女を見つめた。


「本気?」


アレクサンドリアが鼻を鳴らした。


「違うわよ。でも確信がないことで止まったことなんてないでしょ」


そう言って振り返り、家に入っていった。


扉がばたんと閉まった。


しばしの間、レアとラースとエミリアが破壊された中庭に黙って立っていた。


氷の破片が炎に消えた場所からまだ湯気が立っていた。土に亀裂が走っていた。レアの剣が数歩先の草に刺さっていた。古い木の幹にはエミリアが先ほど打ち込んだ螺旋状の土塊がまだ食い込んでいたし、森のどこかで冷気爆発のせいで太い枝が落ちた。


ラースが玄関の扉を見た。


「明日、家を出るの?」


声は困惑していた。


怖がってはいなかった。


まだ。


むしろ、自分たちの中庭とトレーニング場とエミリアの台所が世界のすべてではなかったことを、今ようやく理解したかのように。


エミリアが彼を見下ろした。


そして微笑んだ。


授業中のようではなく。厳しくもなく。脅しでもなく。一瞬、若く見えた。ほとんど嬉しそうに。


「そうみたいね」


ラースが瞬きした。


エミリアがぱんと手を叩いた。


「まあ、あなたたちの最初の冒険じゃない」


レアが彼女に首を向けた。


「おばあちゃん、魔王に追われてるんだけど」


「ええ、ええ、それもあるけど」


エミリアの笑みがさらに広がった。


「でもやっぱり。初めての本当の冒険よ。二人がどう戦うか楽しみだし、旅の途中の街がどう気に入るかも」


そして本当に、嬉しそうに小さくぴょんと跳んだ。


ほんの少し。


だがラースが目を丸くするには十分だった。


レアも。


エミリアが二人の視線に気づいた。


「何?」


ラースがおそるおそる手を上げた。


「今、心配してないように見えるんだけど」


「とても心配してるわよ」とエミリアは言った。「でも心配と楽しみは同時にできるの」


レアが長く彼女を見つめた。


「うちの家族、変だわ」


「今気づいたの?」とエミリアが訊いた。


レアは答えなかった。


視線がフレアグニスが消えた場所に滑った。


そこの地面は黒く、円形に焦げていた。亀裂の中に小さな火の粒がまだあったが、ゆっくり消えていった。フレアグニスは本当に安心できる答えをくれなかった。ルミナーラ自身が条約を望んだこと、誰かが今自分たちを追っていること、真実がどこかに隠れていること。それだけ。


闇の魔王。


レアがゆっくり息を吐いた。


ルミナーラの双子の姉妹。


剣のところに歩いていった。


武器が草の中に斜めに刺さっていた。見た目は前と変わらない。金属、柄、馴染んだ重さ。それでもレアはその前に立ち止まり、今にも飛びかかってきそうなもののように見つめた。


なぜ地面があんなにいきなり裂けたんだろう?


「レア?」とラースが訊いた。


答えなかった。


慎重に剣に手を伸ばした。


指が柄に触れた。


瞬間、信じがたい力が身体を貫いた。


レアが目を見開いた。


皮膚の下の嵐のようだった。風ではない。火でもない。もっと暗いもの。身体中のすべての毛穴が開き、そのひとつひとつから同じ衝動が溢れた。砕け。裂け。叩き壊せ。滅ぼせ。怒りからではない。憎しみからでもない。ただ、自分の中の力がそのために作られているから。


ほんの一瞬、目の前の地面が土としてではなく見えた。


壊れるものとして。


木が木としてではなく。


倒れるものとして。


家が住まいとしてではなく。


塵になれるものとして。


レアが剣を手放した。


刃が草に落ちた。


今度は地面は裂けなかった。


だがレアの手が震えていた。


「あ......」


声はほとんど囁きだった。


「これはまずい」


自分の指を見つめた。


それから剣を。


それからラースを。


「私、小さな破壊の女神になってる」


言葉は静かに出た。


誇らしくなく。


遊び心もなく。


むしろ怯えて。


引き続きラースを見ていた。


彼は数歩離れて立っていた。手が体の前でゆっくり動いていた。指の周りで魔力がちらついていた。最初は蒼、次に白、それから緑のかすかな気配。細い光の糸のように彼の周りを走り、収縮し、消え、また現れた。ラースはうろたえていなかった。


魅了されていた。


レアが唾を飲んだ。


「じゃああっちは小さな知恵の神ってことか」と彼女は囁くように付け加えた。


ラースには聞こえなかった。


あるいは、自分の見ているものに夢中すぎた。


目が魔力の動きを追っていた。以前は見えなかった何かを認識しているかのように。ただの光ではない。ただの色でもない。構造。秩序。方向、文様、繋がり。マナが空中を、手を、周囲の空間を走っていた。途切れることもあった。閉じることもあった。一つの呼吸に反応することもあった。


ラースがゆっくりと右手を上げた。


指の間に細い光の糸が伸びた。


そして消えた。


彼が微笑んだ。


広くはない。


勝ち誇ってでもない。


ただ驚嘆して。


「これが魔法の構造か......」


声はほとんど聞こえなかった。


「すごい」

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