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第11章 - 黒蒼の炎

「さて」


フレアグニスはまだ地面に座っていた。足を気楽に組んで。まるで、自分をできれば切り刻みたい女の中庭のど真ん中に座ったわけではないかのように。


掌の上の小さな炎がおとなしく揺れていた。その光が暗い衣装に、胸の小さな鎖に、赤い髪から突き出す黒い角に、赤と金の斑点を描いていた。周囲の空気が揺らめいていた。すぐ下の草は乾いていた。朝にはまだ湿っていたのに。


アレクサンドリアのほうを見た。


「本当にその状態で戦う気か?」


そして笑った。


大きくはない。アナスタシアのような邪悪さでもない。むしろ面白がっている、ほとんど本心からの好奇心。脚が折れていても噛みつこうとする、極めて滑稽な動物を観察しているかのような。


アレクサンドリアが鼻を鳴らした。


両手剣を前に突き刺したまま胡坐で座っていた。盲目の目がフレアグニスに向けられていた。見えないのに。空の袖が体の脇で動かなかった。風が赤い髪を撫で、フレアグニスから発する熱い石と溶けた土の匂いを中庭に運んでいた。


「目が見えない」と彼女は言った。「だから何?」


フレアグニスが首をかしげた。


オレンジがかった金色の目が輝いた。


「それに腕も片方しかない」


嘲りを隠さない細い笑みで言った。


アレクサンドリアの指が剣の柄の上で曲がった。


「ご丁寧にどうも。忘れるところだった」


「どういたしまして」


「もう一言でも言ったら、刃を首に突っ込んで尻から火を吹かせてやるわよ」


フレアグニスがまた笑った。


レアは半壊した土壁の裏に立ち、慎重にその端から覗いていた。壁は何か所も熱で変色していた。レアとラースを守るためにエミリアが地面から引き裂いたものだが、フレアグニスの存在だけですでに乾ききっていた。表面に細い亀裂が走り、いくつかから細かい砂が滲み出ていた。


ラースが隣に立っていた。肩を緊張させ、視線をフレアグニスに向けて。


レアが彼のほうに身を寄せた。


「本当に私たちを攻めないなら」と彼女はささやいた。「誰を攻めるの?」


ラースが唾を飲んだ。


黒い目がいつもより暗く見えた。ティンケが消えてからずっと、自分の手を見つめていた。十分長く見つめれば糸が現れるはずだと言わんばかりに。


「分からない」と彼はつぶやいた。「糸を掴めない。だから何も見えない」


指を握りしめた。


「それすらできない」


レアが彼を見た。


その言葉は小さかった。怒ってもいない。反抗的でもない。ただ疲れていた。ラースは十二歳で、大人の見習いの何人かよりも魔法に詳しく、レアには発音すらできない理論を理解していたが、魔法が使えなかった。運命の糸が時々見えたが、掴めなかった。そして今、魔王が中庭に立っているのは、よりによってラースの魔力の気配を感じたからだった。


レアは何か言いたかった。


何か賢いことを。


何か助けになることを。


何も出てこなかった。


二人の前にエミリアが腕を組んで立っていた。銀色の髪が何か所もまとめから外れていた。何本かが顔にかかり、フレアグニスから流れる熱い空気に揺れていた。朝より老けて見えたが、弱くはなかった。視線は鋭く、姿勢は確かで、足元の大地が彼女の命令ひとつで裂ける態勢に見えた。


「つまり」とエミリアは言った。「ルミナーラがなぜ攻撃したか知りたくて、私たちがもっと知っていると思ったということね」


フレアグニスが見上げた。


「ああ」


「それだけ?」


エミリアがより固く腕を組んだ。


足元の土がかすかにきしんだ。


フレアグニスがしばし彼女の向こうを見つめた。


アレクサンドリアにではない。


土壁にでもない。


ラースに。


「いいや」と彼は静かに言った。「あの少年の魔力の気配を感じた」


反応は即座だった。


アレクサンドリアが硬直した。


彼女を知らない者には見えないほどわずかに。だがレアには見えた。母が背筋をごくわずかに正し、首がほとんど動かないほどかすかに向きを変え、手がより確かに両手剣の柄を見つけた。攻撃に先行する種類の動き。


エミリアの反応はさらに直接的だった。


組んだ腕が解けた。片手が胸の高さに、もう片方がわずかに横に下がった。茶色と緑のマナの線が地面を細く速く這った。地下の根のように。エミリアが次の一呼吸で術を解き放つ準備であることを、空気の圧力としてレアは感じた。


「一歩でも動くな」とエミリアは言った。


フレアグニスが両手を上げた。


右の掌の上の炎はまだ燃えていたが、小さくなった。制御していることを示すかのように。


そして笑った。


「誘拐するつもりはないぞ」


「安心にはほど遠いわね」とアレクサンドリアが唸った。


「私もよ」とエミリアが言った。


フレアグニスが、非常に面倒な大人たちを相手にしているかのようにため息をついた。


「知りたいのは、あれほどの魔力を持つ者がなぜ一つも魔法を使えないのか、ということだ」


ラースが固まった。


隣で彼が息を止めたのをレアは感じた。


エミリアが目を細めた。


「あの子の魔力について何を知っている」


「お前たちより明らかに多い」


「気をつけろ、魔王」とアレクサンドリアが言った。


フレアグニスが彼女を見た。


「さっき殺したがっていた割に、随分繊細だな」


「今でも殺したい」


「それは少なくとも正直だ」


彼が立ち上がった。


動きは軽く、ほとんど遊ぶように。手をつく必要もなかった。ただ立ち上がり、周囲の熱が一緒に上がった。小さな炎が指の間に消えた。まるで握りつぶしたかのように。そして人差し指を土壁のほうに向けた。


エミリアがすぐに一歩前に出た。


「フレアグニス」


「視界を開けるだけだ」


彼が空気に触れた。


土壁が溶け始めた。


爆発的にではない。攻撃のようにでもない。まず細い一か所が輝き、土が柔らかくなった。茶色い塊がゆっくりと垂れ、冷たい地面に触れてじゅうと音を立て、濡れた粘土と焦げた草の匂いを放った。壁の中の根の残骸が黒く炭化した。穴が開いた。レアとラースが背後に見えるほどの幅に。


ラースが一歩退いた。


レアは動かず、剣を構えた。


フレアグニスがまずレアを見た。


視線が長い茶色い髪から緑の目へ、手の中の刃へと移った。姿勢を、こわばった指を、しっかりとした足元を、そして顔を観察した。


微笑んだ。


「小さなアレクサンドリアだな」


レアがすぐに鼻を鳴らした。


「母さんみたいなんかじゃないわよ、このロバ!」


一瞬、静かになった。


そしてアレクサンドリアが笑い出した。


荒く、本物の笑いが中庭に響き渡り、張りつめた空気を一瞬だけ砕いた。


「な?」とフレアグニスが肩越しにアレクサンドリアに言った。「お前の小型版だ。愉快だな」


「何言ってるか気をつけなさいよ」とレアが唸り、ラースの前に半歩出た。「これ以上似てないところ見せてあげようか」


アレクサンドリアがさらに声を上げて笑った。


エミリアは、フレアグニスを観察しながら同時にアレクサンドリアに石を投げつけるべきか検討しているような顔をしていた。


フレアグニスが歩を進めた。


レアがラースとの間に完全に立ちふさがった。


剣が胸の前にあった。刃は震えていなかったが、手は震えていた。フレアグニスは小さかった。レアとそう変わらない大きさだった。それでも、子供の姿を脱ぎ捨てるのを待っている火災が目の前に立っているかのように感じた。


「ねえ、小さい魔王さん」とレアは言った。「こっちは弟なの、分かった? もう一歩近づいたら殴るわよ」


フレアグニスが立ち止まった。


彼女を見た。


それから彼女の肩越しにラースを。


そして再びレアを。


「勇敢だな」


レアが顎を上げた。


「賢いほうがよかったがな」と彼は付け加えた。


レアが答える前に、フレアグニスが二本の指を彼女の肩に当て、そっと横にずらした。


乱暴ではない。


速くもない。


それでも彼女には何もできなかった。


まるで地面が味方するのをやめたかのように、足が土の上を滑った。一歩よろめき、立て直し、すぐに剣を構え直した。


フレアグニスはすでにラースの前に立っていた。


「お前は今のところ俺の相手にならない」と彼はレアを見ずに言った。「練習相手にすらならない」


レアの顔が赤くなった。


アレクサンドリアが鼻を鳴らした。


「私ならもっと上手に言ったけどね」


「いいえ」とエミリアが淡々と言った。「言わなかったでしょ」


フレアグニスがラースを見つめた。


ラースは棒のように立っていた。手が体の横に垂れていた。視線はフレアグニスに向いていたが、ほとんど耐えられなかった。この近さだと熱がより強かった。こめかみに汗が滲んでいた。赤い髪が額に張りついていた。


フレアグニスが首をかしげた。


「お前はすでにエミリアより魔力がある」


エミリアが片眉を上げた。


「疑わしいわね」


フレアグニスがちらりと彼女を見た。


微笑んだ。


嘲りではなく。


むしろ同情で、だからこそ余計にひどかった。


「人間らしいな」


エミリアの指が動いた。


フレアグニスが再びラースに向き直った。


「獣人でさえ見えるものが、お前たちには見えない。歳と知恵ばかり考えて、内なる力に目を向けない」


エミリアの視線がより冷たくなった。


「言葉を選べ、魔王」


「正確に選んでいる」


「それはたいてい、侮辱と同じだ」


「自覚のある者にとってはな」


アレクサンドリアがにやりと笑った。


「あいつ、ちょっと好きかも」


「私は嫌い」とエミリアが言った。


ラースは何も言わなかった。


今にも、意識を失うことが最も合理的な解決策だと身体が判断しそうな顔をしていた。


フレアグニスが片手を上げた。


「お前の問題は力が足りないことじゃない」


ラースが唾を飲んだ。


「じゃあ何?」


「考えすぎだ」


エミリアが口を開けた。


フレアグニスが指を一本立てた。


「ああ、考えることはいい。理論には。制御には。限界を理解するには。だが最初の火花を起こすとき、お前は自分自身を、マナが形を成す前に絞め殺している」


ラースが彼を見つめた。


「制御するなって言うの?」


「制御はしろ。だが窒息させるな」


その一言がラースを、予想していたより強く打った。


何年もの間、エミリアが制御を教えてきた。想像力、マナの流れ、自制。すべての練習が、何も無駄にするな、何も暴走させるな、何も冒険するなと求めてきた。もしかしたらどこかで、あらゆる火花を、危険になる前に窒息させ始めていたのかもしれない。


もし本当は無能じゃなかったとしたら?


その考えはあまりにも慎重で、最後まで考える勇気がほとんどなかった。


フレアグニスがすぐ前に立った。


「左手を上げろ」


ラースが上げた。


すぐに。


考える間もなく。


レアが一歩前に出た。


エミリアが手を上げ、止めた。


「待ちなさい」


「おばあちゃん」


「待ちなさい」ともう一度、今度はより静かにエミリアが言った。


フレアグニスが話し続けた。


「小さな球を思い浮かべろ。拳より少し大きいくらいの」


ラースの手が震えた。


「球」と彼は繰り返した。


「燃え始めるところを想像しろ。大きくなく。強くなく。ただの火。どれほど温かいか想像しろ。どうぱちぱちと音を立てるか。どう呼吸するか」


ラースが目を閉じた。


中庭の音がより鮮明になった。


溶けた土壁のかすかな音。古い木のきしみ。レアの緊張した呼吸。エミリアの静かなマナの流れ。アレクサンドリアの穏やかな、ほとんど待ち伏せるような沈黙。そしてフレアグニス、すぐ目の前に。竈のように熱いが、声に圧迫感はなかった。


ラースが球を思い浮かべた。


小さく。


丸く。


拳より少し大きいくらいの。


温かさを思った。


竈の中の火を。


レアと焚き火の前に座り、ティンケが現れたあの夜を。


薪がはぜる音を。


暗闇の中の光を。


胸の奥で何かが動いた。


いつもとは違った。


掴まなければならない流れとしてではなく。


むしろ、閉まっていたのではなく、ただ間違った方向に押されていた扉のように。


マナが流れた。


いきなり飛び出しはしなかった。腕に集まった。まず温かく、やがて熱く、そして灼けるように。ラースは掴もうとした。


いや。


そのままにした。


ほんの少しだけ。


掌の上に火花が現れた。


レアが息を止めた。


エミリアの目が見開かれた。


火花が育った。


拳大の球にはならなかった。


もっと先へ。


もっと速く。


炎が裂けるように広がった。まるでラースの内部に蝋燭ではなく、火の深淵を見つけたかのように。手の上に伸び、上と横に広がり、球形に丸まって大きくなり続けた。ラース自身と同じ大きさになるまで。


だがそれは赤くなかった。


オレンジでもなかった。


金色でもなかった。


炎は黒と蒼だった。


黒い縁が周囲の光を喰っていた。深い蒼の核がその中で輝いていた。暗い水の中の星のように。熱が中庭を叩いた。あまりにも強烈で、ラースの周りの草が円形に枯れた。溶けた土壁がより激しくじゅうじゅうと音を立てた。三メートル離れたレアが、顔に打撃のような温かさを感じた。


思わず半歩退いた。


炎の中に力があった。


熱だけではない。


破壊。


どこからその知識が来たのか分からなかったが、レアにはそれが分かった。この球は小さな初めての魔法ではなかった。もしラースが手放したら、中庭を引き裂くだろう。もしかしたらそれ以上。家も。自分たちも。


「ラース」と彼女は静かに言った。


彼が目を開けた。


黒蒼の炎球が左手の上に浮かんでいた。


顔が恐怖で蒼白だった。


「僕......」


球がちらついた。


フレアグニスがすぐに手を上げた。


「呼吸しろ」


ラースが呼吸した。


「掴むな。投げるな。ただ呼吸しろ」


ラースが従った。


炎が安定した。


エミリアが球からラースに目を移した。


そしてフレアグニスに。


声が鋭くなった。


「何をしたの、魔族」


フレアグニスがにやりと笑った。


「何もしていない」


炎がそのオレンジがかった金色の目に映っていた。


「全部あの坊主のものだ」


エミリアは信じたくなさそうだった。


だが視線がラースに戻り、そこにとどまった。フレアグニスにではない。何らかの外部からの操作にでもない。ようやく可視化され、掌の上であまりにも巨大に燃えるラースのマナに。大魔導師のエミリアでさえ、しばし言葉を見つけられないほどに。


レアが横に立ち、球を凝視していた。


三メートルの距離でも熱がほぼ耐えがたかった。肌がちりちりした。目がかすかに潤んだ。手の中の剣が急に小さく感じた。無価値ではない。だがこの生々しい黒と蒼の力の横では、小さく。


これがラース?


その思考が囁きのように響いた。


これがずっとあの子の中にあったの?


アレクサンドリアが立ち上がった。


ゆっくりと。


表情は読みにくかった。炎は見えなかったが、感じていた。熱を。マナを。おそらく他の者たちの反応も。首がラースの方角に向いた。


しばし何も言わなかった。


そして地面に唾を吐いた。


「ふん」


声は荒かった。


「なら、お前に武器を持たせる代わりに魔法を教えたのは、無駄じゃなかったってことね」


ラースが彼女を見た。


手の上の炎がちらついたが、消えなかった。


アレクサンドリアが口をゆがめた。


父親と一緒ね。体を動かすより魔法がいいなんて。あの人はベッドの中でも怠け者だったけど!


彼女は低く唸った。

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