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人外っぽい少女、人外になる。  作者: 倉石 雨


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80/251

80.小休止

『新聞ツィタデレ

アメリア合衆国公式発表!皇帝が実権を持たぬ国!?

___日、アメリア合衆国政府は___それは自らを『玉依皇国』と称する極東の___『将軍』なる職の___徹底した軍事独裁___独自の価値観により__しかしながら___神事を執り行う皇帝が居るとされ__我々の価値観は通用しない__外国人居住区を人工島内のみとし、それに従わない場合苛烈な____皇帝陛下は即座に、その国と親睦を深めるよう宰相___合衆国は_植民地化を狙っているのかもしれない__』

「…日本だ」

「…あんたの昔住んでた国?」

「そう。行こうかな」

「あんた、よくあんな国に行こうって言い出せるわね?私は一生関わりたくないわ」

「なんで?」

「あんな殆どの人間がMMORPG?だかなんだかにのめり込んで、現実世界を生きることを忘れきった国なんて…居心地悪いでしょ?そして気味が悪い」

「静かで良いじゃん…」

「…あんたはそうかもしれないけど…いや、まぁ…この世界だと案外マトモなのかもしれないわね」

「とりあえず、レオとミオが大人になったら…行こう」

「良いわね。ちゃんと、思いつきで飛び込むような真似をしないってところ…評価高いわ」

「…ありがとう」


「お嬢様…えっと…足りない物のリストです。良ければ…」

私が研究所へ向かう支度をしていると、レナが声をかけてくれた。

「うん、買って帰るよ。教えてくれてありがとう」

「あ、そんなっ…とんでもございません!えっと…帰ったらお風呂沸かしておきます…!」

最近レナに気を使ってもらっている気がする。

…ちゃんとそれに応えないと。

「本当にありがとう。じゃあ…頑張ってくるね?」

「はいっ!お嬢様!行ってらっしゃいませ!」


「これで完成…したか?いやまだまだおかしいところが多い。そもそもこんな技術の安定した実用化なんてできるのだろうか…うむ…データ上、安定した収納状態を出せているのなら逆に___」

…研究所で幾らかの実験をした後、技術将校はまた1人の世界に入って、何やら喋っている。

まぁいっか。

「先生、帰って良いでしょうか」

「もちろんです准将閣下………初期のデータと合致する合理的な___」

私への案内はたった一言、独り言はたくさん。研究者は皆、こうなのだろうか?


「「おかえりなさい!お姉ちゃん!!」」

レオとミオがそう迎えてくれるので、2人を抱きしめて

「ありがとね」

と言う。

「えへへ!」

「うん!」

レオとミオはそんな反応をしてくれる。

2人は優しい。

「お嬢様、お風呂用意しました」

レナがそう言ってくれる。

「ありがとう。リストの物買ってきたよ」

そう言って、手に下げていた紙袋をレナに渡す。

「ありがとうございますっ!」

レナはまるで贈り物をしたかのように喜んでくれた。

…良かった。

そのままお風呂に入りに行こうと浴室へ行くと、イザベラがいた。

「あっ…せっかくよ。私の背中でも流して頂戴」

イザベラは少し高めの声でそう言った。

「わかった」

私はそう答えて、イザベラの後ろに付いた。


その後、一緒に湯船に浸かり、どうでも良い話をしながらお風呂を満喫。

脱衣所から廊下に出た頃には、すっかり夕食の時間になっていた。

夕食はレオとミオのお気に入りであるボロネーゼ。

栄養が偏らないよう野菜やパンも出していて、レナの心遣いが見える。

「いただきます」

「「いただきます!」」

「…いただきます」

「いただきます」

適度に口を付けつつ、レオとミオを観察する。イザベラもレナも同じ行動をしているようで、レナと目が合って、二人で苦笑してしまった。

…本当に美味しそうに食べてて…安心。


その後、レオとミオの遊び相手をして、2人が疲れて寝た頃に、レナとリビングでお話をする。

…今日もあんまり困ったことは無かったらしい。

ちゃんと感謝を伝えて、手に優しくキスをして…ってあれ?レナ?だ、大丈夫?


その後、何故か倒れてしまったレナを介抱して、12時くらいに床に就く。

…こんな生活が一生続けば良いのに。

ここから…時代を少しだけ巡らせましょうか。

10年後。極東の島国から使節団が来たり、レオとミオが大人びた少年少女となったり…ルーシル帝国で革命が起きたり…世界戦争が巻き起こったり…そんな時代の波が来ることになります。

ソフィアはその波の中で、一体どんな選択をするのでしょうか。

乞うご期待…まぁ今日中に多分書ききって投稿するのですが。

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― 新着の感想 ―
えっぐい。ソフィアさん激メロです。本当にありがとうございます。 レナさんなんか耐性無くなってない!?!?
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