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人外っぽい少女、人外になる。  作者: 倉石 雨


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8.人形は意外と賢い

「帰ってきたみたいよ。あんたの人形」

夕方頃、馬車と徒歩で警護している人形達が戻ってきた。

ちゃんと馬と馬車は確保してきたらしい。

村内で受け取るのは目立つので村の外で受け取ることにした。

肉は大量。なんと一般的な食肉と変わらないような見た目になるよう加工がされてるようで、人間の身体に比べ、小さめの肉達が紅く染まった布に包まれていた。

銃剣でも使って加工したのだろうか。

1人が私の指示を聞く為に駆けてくる。

「馬と馬車は戦場跡で秘匿しておいて。肉は私が収納する。あと馬車が手に入った訳だから明日の朝にはあの村から離れる。だから明日の早朝、村の外…まぁここに馬車を用意して、待機しておいて」

人形は人差し指と中指だけを立てながらする独特な敬礼をして、他の人形達の方に行く。


しばらくすると肉だけを一箇所に集めて人形達は戦場跡に去っていった。

パッと収納する。

「肉が手に入ったわね」

「夜ご飯は焼肉にしよう」

生でしか食べたことないし。


「美味しそうな匂いがしますね…焼肉ですか?」

「レナって人肉食べれるの?」

「っ…ダメかもしれません」

「私から吸う?」

「うぐ…ぐ………」

辛そう。

「ほら…飲んで」

シャツを脱いで、レナに血を吸わせる。

「ごめんなさい…ごめんなさい…」

吸いながらもレナはそう謝る。

「大丈夫だから、レナは良い子だよ。レナは悪くない」

そう言ってレナの頭を撫で回す。

「こわ…」

何故?


落ち着いてきたようなので、レナに明日からについて伝える。

「明日から旅に出ることにしたから、レナも支度してね」

「は、はい!お嬢様」

「人形達も準備手伝って」

そう言葉を人形らに投げたら、敬礼で返された。


そういえば人肉食べるの忘れてた。

そう思って再加熱した人肉を食べる。

やっぱりお肉は焼くと質感が大きく変わるらしく、

生より歯ごたえと旨味が倍あった。

つい止まらず、すっかり全部食べてしまった。

「お嬢様、お風呂の準備が出来ました」

「ん」

今日はお風呂入って早めに寝よ。


おはよう私。

ちゃんと寝坊せず早朝に起きれた。

「おはようレナ」

レナを揺すって起こしにいく。

「…んん………?あっ…お嬢様…!」

ホントに朝に弱いらしい。

あれ?レナの髪色が紅くなり始めてる?

「あんたの血を飲んでるからね」

なるほど?まあいっか。

早速、人形達に指示を出し、村の外に待機させてある馬車に荷物を積ませる。

「もうすぐ終わるかな」

人形は頷く。

「じゃ、乗り込んどくから。後はよろしく」

敬礼で返される。私は眠たそうなレナの手を引いて馬車に乗り込んだ。

乗り込むと言っても馬を操る御者台というところに座るだけだけど。

馬の操作は徒歩で護衛をやってる人形達に任せる。

「準備できた?」

人形はコクコクと頷く。

「じゃ、出発。ナビゲートは私がやるから」

じゃあ、神様、指示お願い。

「はぁ?…仕方ないわね…」

人形達がしてるのは二指の敬礼というやつです。ポーランドでは伝統的に二指の敬礼が軍全体で使われてるみたいです。

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