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人外っぽい少女、人外になる。  作者: 倉石 雨


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74/248

74.国防軍と、黒い国防軍

『新聞ツィタデレ

国民軍、帝国軍と統合!国防軍に改称へ!

___日、皇帝陛下は、ルドルフ・シュタウフェンベルク上級大将に"国民軍と帝国軍を統合"するよう___上級大将は即日、統合参謀本部__国防軍とし、___』

何やら組織改編がされてるらしい。

「何も聞かされてないの?『黒い国防軍』の指導者として」

顔をあげるとイザベラがこちらをジトっと見ていた。

「…?」

「もしかして知らないわけ?『黒い国防軍』って」

「…知らない。どうでも良いし」

似たような言葉を統合参謀本部で聞いたような気もするけれど。

「はぁ…『黒い国防軍』っていうのはね。あんたが主体となって作られているとされる…人形や亜人種といった、本来、軍に登録出来ない者達を義勇兵として運用する非正規部隊のことよ」

…半分事実?

「ほぼ事実よ」

そんな風に、イザベラに心を読まれる。

「でも、なんでそんな噂が?」

「『上級大将救出作戦』と『帝国軍東部方面司令部襲撃』のせいよ。あんた、目撃者を全員殺さなかったじゃない?」

「…なるほど」

…まあ…いいや。

「ちなみに『黒い国防軍』は最近まで『黒い国民軍』と呼ばれてたらしいわ」

あ、思い出した。なんか統合参謀本部で私のことを噂していた人間が『黒い国民軍』って

「はぁ…なんで今頃思い出すのよ」

だって…どうでも良いし。


久しぶりに、レオとミオと遊ぶことになった。

レオとミオはポーカーをやりたいらしく、コインを幾つか用意して、レナを交えてやることにした。

ポーカーと言ってもテキサスホールデムのような本格的なものではなく、ただ5枚の手札を替えて役を作っていくドローポーカーっぽい何かであり、あまりルールも詳細には決めていない。

全員が開始時の最低ベッドを出していることを確認した上で、初めの5枚を1人ずつに配る。

自分の手札を見るとスペードが3枚あるだけの、ただのハイカードだった。

誰も、一枚も引くことなく、いきなりミオが元気よく『コール』を宣言。

…大人しくフォールド(降りる)の選択をする。

レナも降りた。

意外にもレオは『コール』を宣言。

レオとミオ2人のみのショウダウン(対決)となる。

結果は、レオがハイカードでミオがワンペア。

レオは悔しそうに

「ブラフだと思ったのに…」

と言う。

…この子達、ポーカーで精神年齢成長してる?

「ふふっまだまだねレオ!」

「次は勝つ!」

それにしても、ただのペアで堂々とコールって…このゲーム、強い役を作るためにわざわざガバガバなルールになっているのだけれど…

二戦目をしてみると、意外にも長く続いた。

レオとミオはそれぞれ一枚ずつ捨てている。

…相手に『こちらは既に役がほとんど揃っている』と思わせるテクニックだろうか?

結果はフルハウスでレオの勝利。

ミオはツーペアで挑み、負けていた。

「慢心したらダメだよミオ」

「ふっ…あはは…次は負けないわ」

二人とも、どうやら戦い方が違うらしい。

ミオは相手に『勝てそうだ』と思わせて誘い、返り討ちにするタイプ…で、

レオは自分が勝てそうな役が出るまで着実に準備するタイプだろう。

二人とも相手の顔色や声色なんかをよく見ているように感じる。


…子供の成長というのは…本当に早いらしい。

ちなみにこのポーカーは私が小学生の時に両親とやっていたルールです。

すぐ山札が無くなるのが難点でしたが。

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― 新着の感想 ―
最近レナさん影薄いな。お淑やか方針かな
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