68.統合参謀本部攻略戦
第23旅団を首都に進めてから4日ほど経ち、やっと統合参謀本部攻略役の後続部隊が到着した。
即日、首都の中央部へ前進。前に一度だけ来たことのある統合参謀本部に到着する。
『皇帝陛下万歳!』
『帝国軍に栄光あれ!』
『無能国民軍を排斥せよ!』
統合参謀本部からそんな叫び声が聞こえてくる。
もしかして、飛ばす弾すら足りずに声を飛ばしてる?
正面門には土嚢が積み上げられ、窓は全て板材で封鎖されている。
…こんなところで立て篭って、何になるのだろう。
「少将、我々は重砲部隊を擁していますし、正面門にこれを直射し、突入してはどうでしょう」
そんな提案を攻略部隊指揮官に上げると、あっさり了承された。
第23旅団内の一個大隊…200人の新兵連中を攻略支援に動員。
パンツァーファウストを板材の貼られた窓に発射するよう指示し、重砲部隊による攻撃準備を妨害されないようにした。
窓という窓に爆発が起き、先程まで上がっていた叫び声は悲鳴に変わった。
飛び降りてくる兵がいるかもしれないので、窓にできた穴に向けて銃杖を向けるよう新兵達に指示。
後方では重砲の発砲準備が着々と進む。
新兵達は窓方向に合計数十発、発砲した。
複数の穴から、ぼとりぼとりと死体が落ちてくる。
予想は当たったらしい。
…新兵達は意外としっかり射撃を命中させられるようだ。
重砲の射撃準備が完了したので、新兵達を一時退避させ、少将が発砲を指示。
青白い閃光と激しい轟音、強い振動が私達を包み、新兵達の中にはへたり混む者もいた。
「突撃!突撃!」
少将がホイッスルを鳴らしつつ、そう叫ぶ。
攻略部隊の熟練兵達はかつて正面門だった場所へ続々と、率先して飛び込んでいく。
その兵達は次々と爆煙に飛び込んで行った。
…うちの新兵達とは大違い。熟練度というのはとても大切らしい。
……たかだか味方部隊による重砲の直射ごときで統制が乱れるなんて…
その後、二十分もせず攻略部隊の熟練兵達は幾らかの捕虜を連れて戻ってきた。
「私は……私はルーデンドーフ……ルーデンドーフ参謀大佐だぞ!!弁えろ!国民軍如きが!私の価値が___」
そう喚き散らす高級将校すらもちゃんと確保しているので、その手腕は相当らしい。
「参謀大佐となると戦後の軍法裁判でわざわざ処罰する必要がありますし、ここで処理いたしましょうか?」
そう少将に提案すると、唸りつつもこれに了承した。
私の提案で人間達の負荷をかけるのも、あまり良い気分ではないので、参謀大佐は私が一人で受け持つことにした。
「なんだ女!どうせお前、魔術適性が高いからとかって出世しただけのなんちゃって将校だろ!お前なんかに触られるなんて私の名誉が___」
…この悲しい生き物は、どう殺してあげれば幸せに死ねるのだろうか。
破壊されきった統合参謀本部内に入れて、壁際に押し付けて釘で両腕と両脚を壁に固定。
悲しい生き物こと、ルーデンドーフ参謀大佐とやらは悲鳴を上げ、『バンザイ』と鳴き声を出し始めた。
銃杖を取り出して、頭部に狙いを付けて射撃。
バンッ、グチャ
確か…前世の研究だと、頭部に銃撃を受けても半分ほどの確率でまだ生きているんだっけ。
完全な絶命が確認できるまで、
射撃を続けることにした。
次は胸部に射撃。
バンッ、グチャ。
次は首に
バンッ、グチャ。
次は______
___最後に、収納に入れて処刑完了。
この肉は…あまり美味しくなさそう。




