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人外っぽい少女、人外になる。  作者: 倉石 雨


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63.帝国軍東部方面司令部制圧ス

2階の制圧が完了したので、3階に上がる。

3階には司令室があり、恐らくそこに帝国軍の東部方面における最高司令官がいるものと思われる。

…生かして捕縛できるのかな。


3階に上がると、意外なことに誰も待ち構えていなかった。

指を鳴らして前進を指示。

とりあえず一部屋ずつ制圧していくことにした。

一部屋、また一部屋、相変わらず誰もいない。

五部屋目で一人が隠れていた。

「遮蔽物の無い場所で、両手を上げて立て」

人間にそう指示すると、大人しく指示に従った。

人形達を向かわせて迅速に持ち物を確認。

武器類を地面に転がし、両腕を縛った上で、二人の人形に下階へ連れて行かせる。

なお既に、1階における外部へ通ずる扉は、全て施錠した上で銃杖で破壊したため開かない。

他の部屋も制圧して、最後、司令室を制圧する。

まずはノックを4回。

「こちらに帝国軍東部方面の総司令官はいらっしゃいますか。国民軍第23旅団のソフィア・シヴグラード中佐であります。国民軍総司令官の命令に基づき、現在、本司令部の安全を確保するための制圧行動を行っております。こちらの司令室内の安全も確認したいので、開けてくださいますか」

そう言うと意外にも返答が帰ってきた。

「わかった。今開けよう」

司令官職の人間にしては若い…青年の声のように感じた。

一応警戒のため、指を鳴らし、人形達に構えの指示を出す。

扉が開けられると同時に発砲を受けた。

…人間なら死んでいただろう。

「…突入。司令官は殺すな」

そう指示を出すと、人形達が部屋に突撃していき、数度の銃声の後、静かになった。

人形2人がペアになって司令官らしき男を引き摺ってくる。

「貴方が司令官でお間違いないでしょうか」

「な、なんだ貴様らは!」

司令官らしき男はご乱心のよう。

「第23旅団であります」

しっかり答える。

「く、くそ!なんで撃っても死なない!」

…?

「銃杖の攻撃程度なら防げますが」

そう答える。

「わ、私はどうなるのだ!」

自分の身の危険を感じているらしい。

「態度次第かと」

そう返す。

「司令官を生かした状態で捕縛できたし、司令室の奴らはもう『要らない』だろうから処理するよ」

そう言って人形を動かす。

司令部の人間達の内、生きている奴らを立たせて、壁際に整列させる。中には負傷により苦痛の声をあげる者もいたので、人形が銃床で殴打し静かにさせた。

「………斉射」

一斉射。生き残ってしまった人間達も射殺し、処理完了。肉として収納する。

今日は豊作だ。


捕縛した司令官を国民軍東部方面司令部に受け渡し、多少『言い方を変えた』報告を上級大将に出して、屋敷に帰る。

屋敷に帰ると、レオとミオとミリアが何か紙を持って出迎えてくれた。

「今日は3人でお姉ちゃんの絵を描いたの!」

「ミリアちゃんすっごく上手なんだよ!」

「みんなで頑張った!」

そんな風に言いながら、3人は3枚の絵を見せてくる。

鉛筆で描かれた絵はどれも個性的で、どれも私の特徴を捉えているような絵だった。

「ありがとう」

そう言って3人を抱き寄せると、3人の嬉しそうな声が聞こえてきた。

この絵は寝室に飾ろう。

…ミリアがレオとミオと仲良くできているようで安心した。

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