21.きっと神様の導きに違いない
メアリー視点
『新聞ツィタデレ
世界初のS級ダンジョン認定か______政府は本日、2000人以上の死体消失現象に関して調査を行っていた___付近で巨大なダンジョンを___早急なSランク冒険者の招集___加えて"第8号重要指定探査対象"___統一王国軍の追加派兵____このような特別措置が行われるのは36年前の"准S級ダンジョン__』
こんな新聞が街中で売られているのを見た。
書かれている言葉は統一王国圏独特の言葉がふんだんにつかわれている。
しかし偶然にも私には言語魔法が使えるため、すぐに内容を読めた。
確か…このダンジョンに近いとされてるエストブルクはノイエ王国と反対側の、東側の都市…つまり統一王国軍の主力は東部へ動員されたってこと!?
こんな偶然ありえない。
神様はきっとこのために言語魔法を授けたに違いない!
早速この件を王様に伝えることにした。
「…そうなのか、メアリー!そんな事態が…!」
「はい王様。早速この隙を突いて統一王国を転覆させましょう」
「うーむ…しかしな…」
「時間は統一王国の味方に違いありません!早急な作戦立案と、早急な介入、奇襲的な攻撃によって統一王国が本格的に西部へ戦力を向けてくる前に決する。これが懸命だと考えます」
「うむ………《碧眼の魔女》は今まで色んなことを見つけてきた。今回もそうなんだろう…信じようじゃないか…『ラインハルト作戦』を発動する」
よし。
「これで、我らがノイエ王国は中央帝国を再建することができます!」
「そうだな…!早速、兵站総監部と作戦総局に指示を出すから待っといてくれ」
「はい!」
私も作戦を実行するにあたっての修正だったりを手伝うことになった。
そこでパッと思いついた天才的なアイデアを入れた。
その名も『ジンギスカン作戦』!
各部隊の長距離行軍に際しての兵站維持?が難しいという点を改善するためにどうすべきか、と議論していた兵站総監部の人達に、『山羊とか羊を数百頭単位で各部隊に引き連れさせて、歩く食料として活用したらどう?』と言った結果、『流石メアリー様』と言う感じで、承諾してくれた結果生まれた作戦。歴史に載るようなすごい作戦だと私自身確信していた。
「メアリー様にはレイン川を渡河し、越境した先である、ここの平原地帯を前進してもらい、先鋒部隊の援護役として、この…『カレブルク』を目指してもらいます」
「わかった〜」
「防衛戦力に関して、情報部によれば、国民軍なる民兵組織が平時の国境警備はやっており、正規軍は招集・展開まで時間がかかり、目が東に向いている間に攻めれば、確実に戦果をあげられるとのことです」
やっぱり私の提言は正しかったらしい。
きっと神様の導きに違いない。




