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人外っぽい少女、人外になる。  作者: 倉石 雨


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20.Sランクダンジョン

『新聞ツィタデレ

世界初のS級ダンジョン認定か______政府は本日、2000人以上の死体消失現象に関して調査を行っていた___付近で巨大なダンジョンを___早急なSランク冒険者の招集___加えて"第8号重要指定探査対象"___統一王国軍の追加派兵____このような特別措置が行われるのは36年前の"准S級ダンジョン__』


ダンジョン…?


「ああ、教えるの忘れてたわ。この世界にはダンジョンと呼ばれる高魔力地下空間があるの」

私まだ一回も見た事ない。


「まぁね。発生条件的になかなか生まれないし」

発生条件?


「神がその地で生まれることがダンジョンの発生条件…というか、神が誕生する際の莫大な魔力エネルギーがホントのところの原因ね。これは隠匿されつつも滞留している感じで、その神が生まれてちょうど100年経ったら魔力制御がプツリと消えて、魔力隠匿が無くなり、急速に魔力が発生したことにより周辺の地形や生態系に影響を与え、ダンジョンが生まれる」


級分けされてるってことは、大きさとか違うんだよね?その神の強さとか関係してくるの?


「そうね。大体A級かB級…私もそこらへんよ」


そういえばこの間プリンを食べた時『136年ぶり』って言ってたよね。36年前の『准S級ダンジョン』ってもしかして神様の?


「……………………いや…偶然よ」

そっか。


「で、まぁ今から100年前となると…オリビア辺りかな」

オリビア?


「上位神よ。人間から何も進化せず一発で神になった天才。神になる前の名前はオリビア・フォン・グラウエンブルクで、あんたの愛用してるグラウエンブルク式長銃杖の開発者でもあるわ」

へー。やけに詳しいんだね。


「そっ………それは……………神なら、誰でも知ってることだからよ」

そっか。


「ちなみに私の神化前の種族は雪女よ」


「人間と雪鹿の混血種。おかげで水魔法の上位にあたる氷魔法が使えて、龍を数匹殺して食べたら進化して、そのまま大量に龍を狩っていたら神になれた」

ふーん。龍なんて存在がいるんだ。


「ダンジョンにね」

ふーん?生前はダンジョンに入って龍を狩れるくらいに社会的地位あったんだ?


「まぁそうね。お陰で普通よりかなり上……いや、なんでもないわ」

そっか。



「ねえ、レナ」

ちょうど今、昼寝を終えたらしきレナを捕まえて、気になったことを聞く。


「昔、氷魔法を使って龍を沢山殺した英雄とかっていたの?」


「へ?待って待って待っ」


「あら、お嬢様『雪原の王女』のお話を読まれたのですか?」


「?」


「その方は統一王国の第一王女でありながら、当時連続発生したダンジョンの攻略を買って出て、たくさんのダンジョンを攻略。攻略の過程でどんどんと王女の力は強くなり、最後には龍ごとダンジョン一面を雪原に変えてしまった…なんていうお話です」


「それで、その王女はどうなったの?」


「神になった…なんて言われてますね」


「そうなんだ。教えてくれてありがと」

…もしかしてその王女様って雪女なのかな。


「っー!もう!卑怯よ!」


「あ、いや………なんでもないわ」

そっか。

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ほんと愉快だな
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