18.新衣装
「もうそろそろ死体から漁った服着るんじゃなくて、ちゃんと服作ったら?」
神様がのんびりとした口調でそんな風に言う。
この服に何か不便でもあるのかな。
「あんた戦場跡の件を堂々と報告したでしょ?調査が進めば『死体跡はあるのに服がない』死体がたくさん見つかるでしょ」
今の服だと最悪バレると?
「まぁ疑われる可能性はあるんじゃない?」
そういうことなら。
パッと思いついたイメージを元にそれっぽい服を作った。
保護魔法かけて、着る。
チャコールグレーの丈が短めなセーラー襟ボレロに、腕から首元までピッチリの黒いインナースーツ、手には黒い皮手袋。
スカートのサイズはミニで、サイドアシメスカートと呼ばれるタイプの、右が短めなもの。
プリーツ付きで、色はチャコールグレー。
あと、黒のニーハイソックスや革靴、セーラー襟に沿った白のライン、ところどころに赤の刺繍なんかも入れた。
全体的な印象は黒っぽいセーラー服に近い。
階級章が付いている黒いジャケットを肩にかけて、将校の制帽に似せた『クラッシュキャップ』を被ることで完成。
「ほんっと…なんでもできるのね」
まぁ、前世人間なんだし
「前世人間だからってなんでもできる訳ではないのよ」
「ねぇレナ。どう思う?」
事務仕事をやってくれていたレナのところに行って、軽く回りながら服を見せた。
「とてもお美しいです!前よりもシャキッとした印象で、軍人という職にとても合っていると思います」
早口でレナは褒めてくれた。
…『お嬢様のおかげで後12時間は働けそう』なんて小さく口走っていたから、後でちゃんと寝かせよう。
ついでに人形達の服装も変えることにした。
チャコールグレーを基調とした外套を羽織わせ、黒い皮手袋を用意、自分用のクラッシュキャップと同じものに、いつも通り布を取り付けたものを被せる。
いつも指示役をやっている人形は身体自体を改造して、私に似せる。
まぁ、そんなに精巧には作っていない。
他の人形達とおなじクラッシュキャップを被せ、私の前の服に似せたチャコールグレーのものを着させて完成。
『新聞ツィタデレ
精鋭第6旅団、東部に到着!___国民軍東部方面司令部の旧第23旅団本部を流______続けて第11旅団、第21旅団が到___順次、現地の統一王国軍と連携し、調査を開始するとのこと___』
国民軍自体は相変わらず大変そうだけど、結局第23旅団にはいつも通りの仕事しか来ない。
「そのうち大きな仕事が来るわよ」
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