17.何故か仕事が減った
東部方面司令部、第23旅団本部。
「実はな、第6旅団と第11旅団、第21旅団が東部への常駐が決定したから第23旅団の仕事は本日以降、事実上無くなるらしいんだ。
俺も東部方面司令部参謀部に移動になる。
他の人員や大隊は引き抜かれるし、残るのは第6大隊だけになる。
ということで、旅団を任せた!ソフィア中佐!」
私二階級特進?したらしく、中佐になった。
そんな軽々出世して良いのだろうか。
「わかりました!少将殿!」
大佐は准将?を飛ばして少将?になったらしい。
「よし!良い返事だ!中佐でありながら旅団長…というのは少し酷かもしれんが頼んだぞ」
「はい。いつでも少将殿の招集に応じれるような精鋭を目指して参ります!」
「名目上とはいえ…旅団長…ねえ」
これで堂々と第23旅団の名前を使えるようになった。
『第23旅団命令___』
『第23旅団報告書___』
『第23旅団、東部方面司令部宛___』
その日のうちに人形達を動員して、神様の知恵を借りつつ第23旅団の『休眠部隊』扱いを解除。
総数は少ないままに、『治安維持部隊』として、司令部への管理報告等は減らしつつ実働している感が出るような状態にする。
「ほんっと、なんで人間じゃないのかしらね…これで」
一応、東部方面司令部のお墨付きで、東部方面管区に分類されてる地域なら、『臨時治安維持行動』扱いで部隊運用を認められた。
…ここら辺はかなりガバガバで、もしこれが中央司令部ならクーデターでも起こせそうだった。
まあ、やらないけど。
「…こわ」
ついでに仮宿舎扱いだった屋敷を第23旅団司令部に指定、人形達に事務室の書類等を全て運ばせて、空き部屋に事務室を作った。
「お嬢様、私もお手伝いできること…ありませんか?」
「んー…」
レナがやれること…そういえばレナってギルドの職員だったんだっけ。
「じゃあ、人形達に指示出ししつつ、事務仕事をやって〜」
「はい…!私に仕事を用意してくださり、ありがとうございます」
「あ、でも無理しちゃだめだからね?」
「もちろんです。お嬢様」
働いてくれるレナのためにそれっぽい服を新調してあげよ。
「どんな服が良い?」
「では…メイド服でお願いします」
「わかった」
…メイド服…とりあえずロングスカートで、色合いは銃殺隊に合わせるかな。
全体的に黒が多めで、喪服っぽくなった。シースルーのヨークが特徴的で、黒いジャケットを羽織るような感じに。ブローチには血液魔法で作った薔薇を付けるようにする。
「こんな感じでどうかな」
「こんな…!素晴らしいものを…」
「あげる」
「ありがとうございます…!一生大切にします」
…そういえば服への保護魔法とかってあるのかな。
「あるけど、あんたの期待してるようなものではないわよ」
…血液魔法の延長でいけないかな。
「はあ…やってみれば?」
「ごめんレナ。最後に仕上げをしたいから少し脱いでくれる?」
「…?わかりました」
えーっと、一般的な保護魔法…
「できてるわね。これで防水と少しの防刃ができる」
ふーん。魔力によって保護をできるってことは、そこに血液魔法の原理で、追加で魔力を送り込めば理論上強力になるんじゃない?
「…やってみれば」
じゃあはい。
「うわっ…ほんとにできてる」
私の方でも試してみよう。軽く爪を立てると、軽々と弾かれた。
「じゃあ改めて、あげる」
「ありがとうございます」
「…この服、お嬢様に優しく抱擁されているみたいでとても暖かいです」




