103.半人半妖
ミオ視点
私が吸血鬼となったことで、主従魔法を結んだヴィナは半分吸血鬼となった。
どういうことかというと、『人間くらいの身体能力だけど、歳は取らなくて、吸血衝動は無いものの、吸血で食事ができる』といった感じ。
リムリーによれば、私が血を吸い、強化されるごとにヴィナの状態も変わっていくらしい。
…最近自分の性格が変わっている気がする。
それに合わせてなのか、目は赤く染まり始めていて、本能が制御できなくなっていく。
ただ、恐怖は何故か無い。
誰かに染まるのではなく、自分の本能に染まるだけだからだろうか。
ヴィナの目すらも赤くなっていて、もしかするとヴィナの性格にも影響を与えているかもしれない。
「大丈夫?変な感じ…とかない?」
優しく撫でながら、ヴィナにそう聞く。
「えへ…えと……大丈夫ですっ」
赤い目を輝かせて、ヴィナはそう答えた。
「そっか。良かった」
そう言って私はヴィナに顔を近づけて、
ヴィナの頬にキスをした。
…柔らかい
ゆっくり顔を離すと、目の前のヴィナが顔を赤らめているのが見えた。
あれ………?私は今…何を?
ヴィナと私は固まった。
ヴィナはもちろん、私にも何が起きたのか理解できなかった。
一ヶ月後。朝。
ヴィナの細い身体を抱きしめて、匂いを嗅ぐ。汗の匂い…寝汗をかくくらいの夢でも見てしまったのだろうか。
「み、ミオ様!?」
そう言うヴィナの顔にはクマがあった。
「大丈夫…?寝れてないのなら、二度寝しても良いんだよ?」
そう言い、私はヴィナの髪を指でいじる。
「あ…えと…と、とりあえずお風呂行ってきます!」
「私が背中を流そうか?」
「だ、大丈夫です!」
「そっか。行ってらっしゃい」
そう言って、私はヴィナのおでこにキスをした。
「っ……行ってきます!」
「すっかり染まってる…ミオ」
ひょこっと私室から出てきたリムリーがそう言う。
「…?」
染まってる?
「距離感が近い」
リムリーはそう言い、次の瞬間、私の目の前に来て、口付けをする。
「んぅ…でも、リムリーも同じくらいじゃない?」
「それもそう」
リムリーはそう言うと、私の手を引き、リビングを目指し歩き出した。
お風呂から上がってきたヴィナからは、湯気が出ていて、良い匂いがしてきた。
まだ少し湿っているヴィナの髪を指でいじる。
「一度、寝ようか。多分、ほとんど寝てないんでしょ?…私が一緒に寝てあげようか?」
「…っ…その…それでお願いしますっ!」
ヴィナは頬を赤らめて、そう言う。
えっと…それってどれ…?




