100.人外に育てられた少年少女の選択的人外化
翌朝。
「私、決めた…の。不老不死になるかどうかは、レオとミオに選ばせてあげようって…」
イザベラのいる部屋に、1人、そう呼びかける。
「その…ごめんなさい…頼られてるって事実を理解してなかった…から、今度から…頑張るから…」
そう呼びかける。
「えっと___
「はぁ…私も少しだけ言い過ぎたわ…ちょっと反省してる。でもね__」
そう言って出てきたイザベラの顔はクマが酷く、また目元が赤く腫れていた。髪はボサボサで、服もところどころ脱げている。多分ちゃんと寝れていない。
反射的にバッと抱きつく。
「ごめん…ありがとう…教えてくれなかったら、気付けなかった…私はイザベラとこれからも生きたい。一緒に甘いもの食べよう。一緒に魔法の研究をしよう」
そう言って、頭を撫でる。
「と…当然よっ!私は神…教えるのが役目…なんだからっ………」
イザベラは静かに泣き始めてしまった。
「ま、また何か言っちゃった?ごめん…」
…また何か間違ったことを___
「謝らないでよっ…この人たらし!」
ぽこぽこと胸を叩かれる。
…人たらし…えっと………?
「アツアツだね〜」
そう言って、どこからともなく現れた死神は拍手をしている。
…いや、状況分かってるのなら…助けて?
その後、ミオとレオ…そしてその契約神達を屋敷に呼び、リビングに集めた。
「あ、その…ソフィア姉…後ろのイザベラさんって」
ミオはそう言って私の後ろを見た。
そこには、私がおんぶしているイザベラがいた。
『レオとミオの選択を見届けたい』と言われ、おんぶしてあげたら、泣き疲れたのか、寝てしまったのだ。
イザベラはスースーと静かな寝息を立てている。
「疲れてたから、寝ちゃったみたい」
「なるほど」
少し小声でミオはそう言った。
「それで?今度は何の話?ソフィア姉さん」
レオは片手でシズクの頭を撫でながら、そう聞く。
「もしかして不老不死にしてくれるの!?」
と、ミオ。
「うん。あくまで自分で選ぶ形にはなるけど」
と、私。
「だよね〜…………はぇ?え?」
と、ミオ。
「俺はなりたい。シズクやソフィア姉さん、レナさん、イザベラさんと一緒に進みたい」
「わ、私もっ!ソフィア姉とか、レナさんとか、リムリーとかと、一緒に生きたい!」
…覚悟は最初からできていたらしい。
本当に、私が選択肢を与えていなかったというだけで。
2人に噛みつき、吸血鬼にして、血を与える。
ここに集まる4柱は、それをジッと見つめる。
…と言っても4柱はそれぞれ違うことを考えているだろう。
「お嬢様、レオさん、ミオさん、紅茶を……っぇ?…えぇ…っ!?」
ガシャン。
唯一何も事情を知らなかったレナはそう驚いて、運んでいたカップ達を落としてしまった。
…知らせておけば良かった。
こんな締め方をしはしましたけど、
まだまだ完結には程遠いですね。
まだソフィアは神にすらなってませんし、
玉依皇国はまだ発展途上ですし、
レオとミオはただ人外になっただけですし、
ソフィア…◆◆の大いなる罪も…まだ明かされていません。




