飼育員さんの休日
今回はショートストーリーです。
このショートストーリーは箸休め程度に見てください。
それは特になにもないある日の朝の事でした。
「えっ?今日はティーアお休みですか?」
「うん。いいよ。たまにはゆっくりしなよ。ドラゴンの事は私に任せてくれて大丈夫だよ。」
アスカさんと朝ごはんを食べていた時です。
アスカさんが突然ティーアにお休みを提案してきました。
久々のお休みを言われてティーアはそわそわします。
えっ、あっ、でも、しかし、ティーア一人でのお休みというのは……
「勿論アスカさんに任せればティーアより問題はありませんが…………」
「ん?じゃあ、何が問題なの?」
ティーアはそこは全く心配はしてはいないのです。
本題はそこでは無いのです。
「アスカさんもあまりお休み取ってないのにいいんですか?」
「ん?私?ああ、いいのいいの。私にとっては毎日が休みみたいなもんだし。特にティーアが来てからはほとんどティーアにやってもらってるし。」
「そうですか?でも…………」
「もう!まだ何かあるの?ティーア心配し過ぎだよ。」
アスカさんの親切心も重々感じてるんです。
でも、でも…………
「アスカさん!ティーアがいなくてアスカさんのお昼ご飯はどうするんですか?ティーアがもし帰りが遅くなったら晩御飯はどうするんですか?ティーアは、ティーアはそれが心配で…………心配で……」
そうです。
アスカさんが一人でご飯を作れるわけがありません。
ティーアがいないとアスカさんは何を食べればいいのでしょうか?
それを考えただけでティーアは胸が張り裂けそうです。
「…………は?ティーアそんなこと心配してんの?」
「だってアスカさん!ティーアがいない間にアスカさんが空腹でいるなんて……もし、倒れられでもしたら!」
それでもし、アスカさんの身に何かあったとしたらティーアは死をもって償わないといけません。
だからお休みなんていただくことは出来ません。
「…………落ち着きなさい。」
「きゃっ。何をするんですか!?」
必死に訴えるティーアに対してアスカさんはなんてことをするのでしょう。
ティーアの胸を鷲掴みにしてきました。
「私はティーアのペットじゃないんだから、それにお昼はフラミーが来るから大丈夫よ。二人で何か食べるから。もし、ティーアが遅くなってもフラミーがと何か作るわ。」
「そうですか…………フラミーさんが。」
「そう。まあ、フラミーより私の方が…………」
「フラミーさんがいれば安心ですね。では、お言葉に甘えようかと思います。」
「…………フラミーの名前が出た途端随分素直ね…………」
当たり前です。
フラミーはティーアの見立てではかなりの出来る女の人です。
恐らくあの方でしたらフルコースでさえ問題ないでしょう。
これでアスカさん問題は解消されましたがもう一つ問題があります。
「アスカさん……」
「はあ、今度は何?」
「実はティーアは外に着ていく服がありません。」
「ティーア、前の休みの時に着てなかったっけ?」
「はい。着てました。でも、あれから少し経っていて恐らくティーアは成長期なので体が成長していますので着れないかと思います。」
そうです。
ティーアは日々成長しているのです。
きっと背も伸びているでしょうし、体つきだって。
だから昔の服なんて入らないはずです。
「ティーア…………」
「はい?」
「着てきてみな。」
「でも…………」
「いいから。」
「はい。分かりました。」
おかしいです。
アスカさんはティーアの成長が分からないのでしょうか?
では、服を着てきて入らない事をアスカさんに見せつけるしかないですね。
行きましょう。
「………………」
「……ピッタリじゃん。」
「…………………………」
「ピッタリだよね?」
「………………………………はい。」
そうですよね。
よく考えたらティーアは体つきが全然変わって無いんでした。
久々のお休みに気持ちが高ぶり過ぎたのかもしれません。
一旦落ち着きましょう。
このままでは良くないです。
「すみません。アスカさん。どうやら、ティーアは久々のお休みに高揚したようです。」
「まあ、ちょっと変だったけど、ティーアの可愛いさは変わらないからいいよ。」
「では、改めて今日はお休みをいただきます。」
「うん。羽を伸ばしておいで。」
「はい。行ってきます。」
「いってらっしゃい。」
色々ありましたが、そんな訳でアスカさんにお休みをいただいたティーアは街へ繰り出すことにしました。
ショートストーリーの次回の更新はまたどこかの節目でやりたいと思います。
このショートストーリーは筆者がティーアで遊んでる話です。




