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超世界  作者: ぶー
超世界
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7/8

こっちの世界

狭間を抜けた僕の目の前には見慣れない女の人。ここが超世界か。

 女は僕を抱っこし嬉しそうに泣いた。


(おいおい、泣くなよ。)

「あー、うーうー。」


まぁ、喋れないよな。

 女の横には男が一人。嬉しそうに僕を見る。二人とも顔は良いらしい。前世といって良いのかわからないが前世の僕はお世辞にも顔整いとは言えない容姿だった。でも、この二人から産まれたってことは容姿は悪くない…?

 二人はなにか話している。


「良かった、ティーナがちゃんと産まれてくれて。」

「私たちの子だわ。顔見ればわかる。」


いちゃいちゃするな。ティーナ?キラキラネームかよ…。

 家のなかを見てみてもテレビや電子機器等は見当たらない。


(あー、超世界ってこういうとこか。)


超世界と言うくせにに技術が発達してないじゃないか。現代っ子の僕にはすこしキツそうだ。

 結局中野はどうしたのだろうか。死体はどうなった?中野はこの世界に来たのか?前の世界のことなんて考えても無駄か。


「ケスティ。」

「ちょっともう、子供の前ですよ…。」


子供の前でキス、ね。まぁいいや。


それから一ヶ月が流れた。


そろそろこの世界にも慣れてきたようだ。空にはピンク色の太陽。そして夜になれば薄い赤色の月のようなものが出てくる。


(結局ここはどういうところなんだ…。)


父さんは朝になるとどこかへ出かける。母さんは家で家事。僕はベッドの上で飯食ってうんこして寝るだけ。なんとも慎ましい日々だ。


そして一年が経過した。


僕には妹ができた。赤ちゃんの頃から可愛い。まぁ、赤ちゃんなんてそんなもんか。

 こいつも世界から来たのかな…。


名前はラーティと言うらしい。赤ん坊の妹というものはそりゃもう可愛いもので守りたい欲がでてしまう。こっちの世界の方が楽しくね?

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