表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
超世界  作者: ぶー
超世界
PR
8/8

剣と魔法

正直、今僕は退屈している。はじめの頃は新しいこととかを見ていて「うわー、面白いなー」と、思っていたが…、今は退屈である。


目の保養になる妹がいてもだ。まずアクションがない。なにもない。食べ物もいつもあんまり変わらないし、親は妹にデレデレ。


 することがねぇ。


超世界ってもんだからもっと何かないものか…。


自分の名前はティーナ・マルテリアと言うらしい。正直慣れない。名乗ることはないがティーナと呼ばれてもたまに反応が遅れる。


「ティーナ!ちょっと来て~!」

「…」

「ティーナ?」

(やべっ…)


急いで母親のもとに向かう。


「ちょっとこれラーティのとこに持っていってくれる?お兄ちゃんでしょ。」


パシリかよ…。

 キュウリのようなご飯を妹のもとに持っていく。この世界に来てから始めてのパシリ。パシリデビューである。

 母親は僕がすこし大人びてるからって利用してくる。精神年齢高校一年ではあるが。


それからつまらない日々が三年続いた。もう四歳。

 言葉もある程度話せるようになってきた。体も十分に動かせる。今日は二階に行ってみようか。前回は階段を上ろうとして落ちかけたからな。


一段一段丁寧に上がっていく。

 二階には部屋が三つあった。一つの部屋の扉が開いている。


(入るか…。)


ギギィ、と扉が開く音。

 中には本と服。使わなくなった家具などが置きっぱなしだった。埃が被っている。


「ちょっと読んでみるか。」


それから本を手に取り埃を手で払い開く。


「魔法…?」


そこには魔方陣の図や魔法の種類、魔法発動の仕方などなど。


「…すっげ。」


正直興奮した。


それから魔導書を読み漁った。新しいことにすこしワクワクしてしまったのだ。そしてすこし面白そうなものを見つけた。


「低級風系統魔術?」


低級か、僕でもできるかな。


「風斬!」


なにもでない。風の一つも起こらない。


(まぁ最初からそう上手く行く訳じゃない。)


まだ四歳だしな。大丈夫、焦ることはない。その時、後ろから声がした。


「おにいちゃんなにやってるの?」

「おう、ラーティか。」

「その本なに?」


興味があるらしい。良いことだ。たくさんのことに挑戦してほしい。


「これは魔導書ってやつだよ。魔法の使い方とか書いてある本。」

「私も使える?」

「やってみるか?たぶん無理だけど。」


兄貴の僕で無理だったんだから妹のラーティには出来やしないさ。

 これで一発成功とかされたらショックなんだが。


「どうやってやるの?」

「風を飛ばすイメージをして風斬って言うらしい。そう書いてある。」

「わかった!風斬!」


その瞬間、二階の壁が斬れた。えぐられたように。


「嘘だろ…」

「おにいちゃんできた!」


はしゃぐ妹を横目に壁の断面を見る。したから母親が駆けてきた。


「なにやってるの?!」

「か、母さん…」

「ティーナ?!ティーナがやったの?!」

「違うよ母さん!僕じゃなくてラーティが!」

「ラーティ?それ本当?」


首を縦にブンブン振る。


「もう魔導書は没収です!」

「そんなぁ。」


ラーティは酷く悲しそうな顔をしたが許してはもらえなかった。


それから三日。ラーティはふてくされてすこしいじけていたがすぐに復活してくれた。


そういえば魔法があるなら剣術もあるのでは?純粋なる疑問。おそらく僕には魔法の才能がない。なら、せめて剣術だけでも。

 夕食時、父親に聞いてみることにした。


「父さん。」

「なんだ?」


今さらだがどう聞こう。ド直球に剣術ってありますか?と聞いてみるか。いや、なんか不自然な気がするな。なら、魔術の話から連鎖させるように聞いてみようか。


「父さんは魔術って使えますか?」

「急だなぁ。父さんはあんまり詳しくないんだよ。魔法とか魔術の類いってのは。剣術なら得意なんだけどなぁ。」

「剣術?!」

「ん?なんだ?興味あるのか?」

「ある!」


テンションが上がった。魔術がない僕にとっては朗報。それから僕は剣術を極めることにした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ