我慢
中野はあまり頭が良くないらしい。てか同じ匂いとか思った自分はなんなんだ?まぁいい。
その日は教科書を配りちょっとした授業を終えて終わった。
結局僕に中野以外の友達はできなかった。先生からお願いされ中野と一緒に帰ることになった。
「なぁ、お前家どこ?」
「ん。」
中野は空に向かって指を指した。
「あっそ。」
呆れた。そうだった、こいつはおかしいやつだった。
それからも中野に質問を投げかけてもたまにちゃんと回答するくらいで全然会話にならない。そろそろキレそう。我慢、我慢。
「僕ここだから、じゃ。」
「うん。」
疲れた、精神が疲れた気がする。二階に上がりバッグを投げベッドにダイブする。
まだ入学して一週間も経ってないのにこれだよ、はぁ。
それから三ヶ月、僕は中野以外の友達は全くできずいつしか天田と中野はずっと一緒のようなレッテルが貼られていた。もうそれでいいや。
「駿。」
「なに?」
「お前って僕以外に友達いる?」
こんなやつにいないだろ。どうせ。
「いるよぉ。」
「へぇ。意外~。」
嘘だろうな。ここ三ヶ月でこいつの扱いにはだいぶ慣れた。
「じゃあよ、ここに連れてきてよ。」
「えぇ、無理だよぉ。」
「あー、休みでも良いぞ。」
「いつでも無理ぃ。」
なんだこいつ。もしかして遠くに居る、とかかな。すこし意地悪してみるか。
「じゃあさ、そいつって今どこにいる?」
「超世界。」
「もういいや。」
ぶん殴りたい。こいつそろそろ本気で怒るぞ?グッと堪えて我慢我慢。




