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第十四話 『悪心』




 士官学校での講義初日を終えた放課後、志賀は学内を端末片手に歩いていた。


「えーっと、資料室、資料室……」


 志賀は無理矢理履修登録を済ませ、講義に出席しようとしたため、教科書等の教材を揃えることは出来なかった。

 そのため、朝早く登校し、教官達との相談の末、教材が揃うまでの間は毎朝資料室から教材を借り受け、放課後に返却するという対応となった。


「面倒臭いけど仕方ないな」


 志賀は端末の地図を確認しつつ、資料室へと辿り着く。

 初日であることもあり、何の教材を持って行けば良いのか分からなかった志賀は、教官に教材を用意して貰っていたのだった。


「……しかし、まさか安積教官が用意してくれるとは」


 邪険な態度を取っていた割には志賀に対する対応は優しい。

 確かに親身な教官であるという評は正しいのだろう。



「――お邪魔しまーす……」


 志賀は誰も居ない資料室に一応断りを入れるように挨拶をしつつ中に入る。


 資料室と言うよりは図書館と言った方が正しいかもしれないその室内は意外にも広い。

 ある種の休憩所としての機能もあるのか、机や椅子も置かれており、ゆっくりと資料を読むことが出来る空間が確保されている。


「大玉みたいなのも置いてあるな……。健康器具かな……?」


 資料室の端の方には座布団に乗せられた大玉が置いてあった。

 資料を置いてある部屋には似つかわしくない物体に志賀は苦笑しつつ、今日使用した教材を本棚の指定位置に戻して行く。



「よしよし、後は基礎神学の――うおっ!?」


 志賀が教材を戻していると、資料室の隅に置かれていた筈の大玉が志賀の直ぐ真横に移動していた。

 よく見ると、それは只の白い大玉ではなく、目と口が付いたような謎の生物であった。


「な、何だコイツ!?」


 謎の大玉生物は志賀に対してぼよんぼよんと軽く体当たりを仕掛ける。

 敵意はないようで、どちらかと言えばじゃれついているように見える。


「ま、魔獣か!? いや、それにしてはなんか座布団の上に乗せられてた感じがあったし、愛玩動物――愛玩魔獣? 何でも良いけど何だコレ!?」


 志賀がその大玉を手で押し返す。滑らかな手触りが心地良い。思わず目の上の辺りを撫でてしまう。


「ハッ!? 手触りが良すぎて撫でてた! しかし、どういう生き物だ……?」


 敵意がないことを確認しつつ志賀が暫くその謎の生物を撫でていると、暫くじっとしていた球体は突然潰れてしまった。


(何で急にへしゃげたんだ……? 訳が分からん!)


 志賀は潰れたまま動かなくなった謎の生物を放置して、教材の返却を再開する。


 暫くして潰れた生物の方を見ると、既に元の球形に戻っており、ぼよぼよと弾みながら元の座布団へと戻って行く。そのまま、すんっ、とした表情でじっとしてしまった。


(士官学校には幼精だけじゃなくてこんな変なのも居るんだな……)


 志賀は大玉を尻目に明日使用する教材を授業計画の資料を基に確認した後、資料室から退出した。


 もう、今日中に学内で出来ることはないため、志賀はそのまま明星家の屋敷に直行することにしたのであった。



 ◇◇◇◇◆



 志賀が屋敷に戻ると、火曜日を担当する宮の人格――『焦(こがれ)』が既に戻っていた。


「よぉ、志賀。お帰り」


 『焦』は宮の人格の中では言葉遣いががさつである。


「はい、ただいま戻りました」

「初めての講義どうだったか? あそこ、変な教官多いだろ?」

「え、えぇ。まぁ……」


 昨日の『雪(そそぐ)』との性格の違いに面食らいつつも志賀は挨拶を返す。


 そこで、ふと志賀は疑問を覚えた。


(……『雪』様もそうだけど、先週と比べて帰ってくるのが早いな?)


 志賀は宮の勤務時間が短くなっていることに気付いた。

 昨日の『雪』も十五時になる頃には既に帰宅していたのだ。


「……仕事サボってるとか思ってんだろ? 元々、『ボク達』の勤務時間は短いんだ。新人教育があるから先週は長かっただけ」


 『焦』は『『しんじん』とは言っても神の人の方の『神人』じゃないぞ! 新入社員的な意味の『新人』だからな!』と付け加えつつ、帰宅時間が早いことへの弁明を図る。

 特別な事情がある訳ではないと知り、志賀は安心する。



「――『雪』の奴の宿題を片付けて来たぞ」

「……宿題?」

「あぁ、今から出す――」


 そう言うと、『焦』の肌に黒い亀裂が走り、そこから漆黒の『筒』が現れる。


「――前から思ってたんですけど、その『筒』って何ですか?」

「『星触(セイショク)』って技だな。星辰(セイシン)術――つまりは星の力を扱う術の一種だ。相手を重力で引き裂きながら飲み込んだり、『筒』の影に包み込んだ奴の状態異常や能力強化を吸い取ったりも出来る。いずれの効果も敵に対しては雑魚相手じゃねぇと意味はないんだけどな」


 そう言いながら、『焦』は『星触』による『筒』を伸ばしていく。

 『筒』の動きが止まると、鏤められた星屑の光が大きく輝き出す。

 輝きが収まると、そこには一人の男の姿があった。


「――! お前は……!」


 それは、つい昨日志賀と縁が共同撃破した、白菊(しらぎく) 禄助(ろくすけ)の姿があった。

 禄助は両腕を地面に突いたまま動かない。


(何故復活させた……? 『焦』様はコイツをどうする気なんだ……?)


 志賀が疑問に思いつつも警戒していると、禄助は力なく口を開く。


「……お」

「お……?」

「俺が……間違っていた……。すまねぇ。本当にすまねぇ……! 謝って許されることじゃねぇが――、こうして頭(こうべ)を垂れることしか出来ねぇ……!」


 突然の謝罪――。

 志賀は禄助がどういう人生を歩んで来たのか、どのような性格なのか等は知る由もない。

 しかし、昨日戦った印象では、一度の敗北で非を認めるような人物には思えなかった。



「……これは……、もしかして、『筒』の中に閉じ込めている間に拷問でもしました……?」

「そんなことするかい! まったく、ボクをなんだと思って……」


 あらぬ疑いを掛けられた『焦』は不満を露わにするが、少し考え込むように動きを止める。


「――いや、場合によっちゃ、拷問の方がマシかもな」

「え……?」


 『焦』は志賀を正面に見据えて、まるで家族に自らの罪の告白をするかのような真剣な表情で囁く。


「――コイツの精神を操作した。……具体的には、強制的に善性を植え付けた」

「――善性を……?」


 志賀は一瞬耳を疑ったが、今の禄助と似たような状況には心当たりがあった――。


(坂郎(ばんろう)会の本拠地で見た罪に怯える男と一緒だ……!)


 志賀はつい数週間前、神倭(やまと)皇国に密入国し、怨敵である利根 煬大を殺すために、本拠地である神倭皇国支部へと侵入した。

 その際に、支部の屋内にて、自らの罪に怯え異常行動を取る坂郎会の構成員の姿を目にしていた。

 煬大は只人を洗脳する術を有する。志賀はてっきり、宮の術により洗脳を解いて回っただけだと思っていたが――。


「……『焦』様――、いや、宮様。貴方は俺が皇国で復讐のために忍び込んでいる間、構成員達に何をしていたんですか?」


 その言葉を聞いた『焦』は、ばつが悪そうに頭を叩く。宮が他の人格に不服がある時の仕草だ。


「……『星触』を使って、構成員の只人に掛かっていた術を解いて回ってた」

「……それだけじゃないですよね? 洗脳の有無に限らず、利根 煬大に心酔していた奴も居た筈だ。軒並み、罪の意識で悶え苦しむ筈もない」

「聡いな……。そうだよ、只人にも善性を植え付けた。でも、勘違いすんなよ。神人の都合の良い存在に書き換えたかった訳じゃねぇぞ。あのまま、洗脳だけ解いたら考え方の違いで同士討ちしたり、罪の意識に耐え切れず自殺するかも知れねぇ。それを避けるためにはアレが最良だった」


 それを聞いた志賀は複雑な表情をする。

 やっていることは正反対とは言えど、宮のやったことは利根 煬大と同質のことであった。

 神人が只人を精神的に操作することに、元々そういった神人を憎んでいた志賀は心の底から同意することは出来ない。


「……そう、ですか……。でも、あの状態では仕方ないですね……」


 それでも、志賀は自身の中で折り合いを付ける。志賀の力では施設内に居たあれだけの構成員を一切殺さずに制圧することは出来なかった。


「……あぁ、どうか、そこは許して欲しい。『宮』の奴も犠牲を最小限にしたかったが故の行動だったんだろう」


 志賀が『焦』に疑問をぶつけている間も禄助はずっと頭を垂れていた。

 余程、罪の意識が重いのか、本来神人には必要がないであろう脂汗が床に滴る。


「――ボクが、この男に善性を植え付けたのは、志賀が部隊を作る上で最低限の能力を有する存在を確保するためだ。勿論、生来の利己的な思想が大きく変わることはない――。しかし、罪の意識があれば集団行動は可能となる」


 志賀は何となく、禄助の能力値を再確認する。

 性質の項目が『大悪』から『小悪』程度に低下しているのが見て取れた。


「……そう言えば、この『性質』って項目はどういうものなんですか? 俺は確か『微悪』だったと思いますが、そんなに善悪を外部から客観的に判定出来るものなのかと……」


 志賀は自身が『善』に属する人間だと自負している訳ではない。しかし、それでも、能力を測定する機構に『悪』と名指しされてしまうのは気分の良い物ではない。


「神人ってのは、ある程度人格や行動指針ってモンが固定化されるんだ。だから、思考回路を読めば大体の善悪の程度が分かる。――ただ、この『善悪』って定義は一般的に想像されてる善悪とは微妙に違うからそんなに気に病む必要はないぞ」


 そうは言われても納得出来ないといった顔をしている志賀に対して、『焦』は詳細な説明を行う。


「――学校でも習うと思うけど、神人の思考回路は複雑なことを考えているようで案外単純でな。神人は特定の『役割』に成り切ろうとしたがる。これを『性質』と呼んで、至善・極善・大善・中善・小善・微善・中庸・微悪・小悪・中悪・大悪・極悪・至悪の十三通りに分類しているんだ」

「えっ、そうなんですか!?」

「多くは神人化施術直前の只人時代の人格を受け継ぐ。神人に成ってからは、道徳教育を行っても矯正出来る範囲は限定的だ」


 志賀は、その言葉を聞き、自身を含めた神人の存在が気持ち悪く思えてくる。

 『生前』――只人時代から比べると、ある程度の人格の変異や知能方面の変化は感じられるが、それでも志賀は自分の意思で神人と成った今を生きている筈であった。


「し、しかし、それだと、『悪』に寄り過ぎている奴が神人になるのは危険では……?」

「そうだ、基本的には悪に、そして、善にも寄り過ぎていると予想される奴は危険思想の持ち主として、神人化施術前の段階で弾かれる。コイツは上手いこと言って逃れたようだがな」


 『焦』に親指で差された禄助は、思い当たる節があるのか、地に両腕を突いたままびくりと反応する。


「……ん? 悪だけでなく善も……?」


 志賀は『焦』の説明に一瞬首を傾げる。『善』であることが問題になるとは思わなかったからだ。


「詳しい説明は難しいんだが……、簡単に言ってしまうと、神人においては集団の益を考えている者が『善』、個人の益を考えている者が『悪』に分類されることが多い。実際にはもう少し複雑だけどな」

「成程……。個人的な復讐に身を置いた俺は悪側に分類されると……」

「勿論、お前の場合は犠牲を少なくしようとする理性もあるし、利根 煬大は唾棄(だき)すべき悪であることには変わらない。しかし、神人の世界ではそれでも悪側に分類される」


 志賀は納得出来た訳ではないが理屈は理解した。


「閑話休題。神人の『善性』が集団の益を第一に考えるものだとするなら、特に真鐵(まがね)国出身のお前なら分かると思うけど、行き過ぎは危険な思想になる」

「……中央都市の監視国家化ですか」


 真鐵国――繁栄と統制の国とも称される国のその中心部では、目覚ましい技術の発展による栄華と他に類を見ない安定した治安による安全を享受している。一方で、その恩恵の裏では『暗黒郷』と称される程に厳しい徹底した政府の監視下での生活を余儀なくされている。

 刑罰も極めて重く、他国であれば軽い罰金刑で済まされるような軽犯罪でも重罪として裁かれる。


「それでも、逃げ道を用意している分、あの国もまだ温情はある方か。本格的に『善』に振り切れた神人が国を統治すると、お前が産まれた所みたいなのも許さない、徹底的に潔癖な国を作ってしまうだろうな。まぁ、何事も行き過ぎはダメだってことだよ」


 真鐵国の『中央都市』での生活に嫌気が差した住民は、栄華を誇る中心部に背を向け、不便で魔獣災害では一早く被害を受けるという危険性がありながらも、ある程度の人としての自由を謳歌できる防壁の外の世界――『外縁区』へと移ってしまうのだ。雪風 志賀もその外縁区の出身である。


「……神人の性質については分かりました」

「善であることに越したことはないが、『中庸』程度の性質の奴から見れば、『極善』以上の善になってくると、『中悪』並みには危険性が高い存在になると思ってくれればいい。何事も程々が一番だ」


 『焦』は、未だに頭を垂れ続けていた、元『大悪』の男を無理矢理立たせる。

 憔悴した表情であるが、昨日志賀が対峙していた時に比べればどこか憑き物が取れたようでもあった。


「……今まで生きて来た中で、己の不幸をダシに周りの奴等に当たり散らかしちまった。本当なら、今にでも刑務所に行って処刑を待つべきなんだろうが、この人は俺に挽回の機会をくれた。己のことしか考えてねぇような俺だけど。それでも良ければ使い倒してくれ」


 禄助のその感情は、宮に植え付けられたものであるという事実は変わらない。

 しかし、だからこそ、禄助は再出発することが出来る。彼が犯した罪がなくなることも、その罪の意識も消えることもない。それでも、他者への恨みと嫉妬を抱いたまま処刑されるよりは、自らの罪を背負いながら、誰かのために生きる道を選べる方がずっと良かったのかも知れない。


 たとえ、その始まりが彼自身の意思ではなかったとしても――。


「……分かった。俺はお前の悪の部分は、白表機関の手を取ったこと以外は知らない。俺も元々、目的のためなら平気で密入国していたような悪側の人間だ。――もしも、俺が再び正義から外れることがあれば、逆に止めて欲しい」

「あ、あぁ。俺に出来るかは分からんが、やれるだけのことはやってやるよ」


 志賀は禄助の人生については何も知らない。

 もしも、彼の今までの生き様を知ってしまえば、仮に植え付けられた改心だとしても、受け入れることは出来なかったかもしれない。


 それでも、志賀は禄助を受け入れると決めた。

 例え、彼の性根が元から曲がっていたとしても、その原因が『不幸』であるのならば、見過ごすことは出来なかった。



「――よし、受け入れてくれたな。……まぁ、ボクとしてもある程度才能があって、自由に出来る人材が欲しかった所なんだよ」

「部隊を率いる――とは言っても、あまりアテはないんですか?」

「『宮』の奴が昔構想していたってだけだからな。元々、明星家はあんまり印象が良くねぇ。地道に引っ張って来れそうな人材を集めるしかねぇな」


 やはり、志賀が部隊を率いる計画は、『宮』の思い付きによるものなのだろう。

 志賀は、まさかここまで無計画だとは思っておらず、閉口してしまう。


「……その辺の犯罪者でもかっ攫って来て、片っ端から善性を植え付けるって手もあるけど失敗すると、魂がぶっ壊れて消滅するんだよなぁ」

「えぇ……。ということはコイツ――禄助は消えてなくなってた可能性もあったってことですか……?」

「……そこそこの確率で」

「うわぁ……」


 志賀はドン引きしているが、当の禄助はそれも仕方ないと思っているのか、達観した表情をしている。

 本来であれば、彼の魂は霊器やその他の霊具の材料にされていてもおかしくなかったのだ。



「――まぁ、成功は成功だ。どうしても戦力にしたい悪人が居たなら持ってくるんだな」


 『焦』は志賀が禄助を受け入れたことに安堵し、上機嫌になっていた。


「神気の防護がない只人だったら楽勝なんだけどなぁ。あの時は只人は善性を植え付けるのが一瞬で出来たのに、神人の方は一週間も掛かったし……。まぁ、そいつに比べればコイツなんて楽勝だったよ」

「そ、そうですか……。――あの時?」


 ――故に、口が滑る。

 志賀の疑問に『焦』は『しまった』と口元を押さえる。


「あ、いや、昔ね、ちょっとその辺に居た犯罪者を取っ捕まえて、善性を植えたんだよ」

「へぇ~、その人は今どこに?」

「あっ、ちょ、ちょっとこの屋敷にはいない……かな?」


 志賀は何気なく尋ねただけだったが、『焦』が突然焦り出したことに違和感を抱く。

 何となく、志賀の本能が嫌な予感を告げていた。


 志賀は平静を装いながら、探りを入れる。


「――その、『ヤツ』を吸収したのって先々週の日曜日だったりしませんか?」

「確かそう――あ゛っ!」


 ――それが、答えであった。


 『焦』は宮の人格の中でも特に嘘は苦手としている。

 志賀の質問に対して取り繕うことを忘れて素直に返答してしまった。


 ――その反応を見て、志賀の中に眠っていた感情が爆発する。



「――ッッッ!!!!!」


 志賀はそれを抑え切れず、『焦』の肩を強く握り締める。



 ――先々週の日曜日の日曜日。

 それは、志賀が坂郎会への襲撃を行った日であり――、利根 煬大が『宮』に吸収された日であったのだ。





<術技:『星触』>

分類:近接攻撃、近接補助、地属性、星辰術

弱き存在を呑み込む漆黒の筒。

敵に付与された能力強化や、味方に付与された能力弱体・一部の状態異常を吸収出来る。

敵から能力強化を吸収した場合、その効果の一部が使用者へ還元される。

また、筒から強力な引力を発生させて潮汐力で対象を破壊することも可能。

ただし、攻撃の発生が極めて遅く、敵に対しては行動不能状態でもなければまず当たらない。

悍ましい見た目に反して味方に対して使う場合が多い。

その他の機能として、肉体を失った魂など抵抗する力を持たない存在を内部に収容することも可能。

体内に閉じ込められた魂は少しずつ性質が変質し、使用者の人格や価値観に沿う形へ矯正されていく。

ただし、自己認識や人格の基盤が強固な者ほど矯正には時間が掛かる。

また、魂そのものが変質に激しく抵抗した場合、人格の矯正に失敗し、そのまま魂が磨り潰されてしまうこともある。

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