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2-16「vs.クレイジータイガー④」

「どうせ、ダメ元だ。やってやるよ!」


 俺は樹木に背を預けながら、ノロノロと立ち上がりそう鼓舞するとスキルを発動させる。


 俺が最期に使うスキルは、コイツだ!



-------------------------------------------------------

対象【クレイジータイガー】


 G:■■■■■■■(7)

 B:■■■(3)


 ポイントを変更しますか?

-------------------------------------------------------



 なるほど、必ずしもポイントは5/5とは限らないわけか。何気に新発見が出来たな。

 やはり労せず餌を二匹獲得しようとしている奴の運は、やはりこのスキル的に見ても良いようだ。


 ……となれば、余計にこの作戦は(・・・・・・・・)やりがいがあるな(・・・・・・・・)!


 お前は圧倒的な強者だが、この俺が道化に落としてやるぜ!



-------------------------------------------------------

対象【クレイジータイガー】


 G:(0)

 B:■■■■■■■■■■(10)


 ポイントを確定しますか?

-------------------------------------------------------



「とっておきの悪運をくれてやるよ! 喜べ、化け猫!」


 不敵な笑みを浮かべて言葉の通じぬ獣を挑発しつつ、俺はスキル《運命天秤(ラックバランサー)》を発動させた。

 内容はBAD全振りの、言葉通りのとっておきの悪運、である。


 ついでに、俺はもう一つの思いつきも実行。



-------------------------------------------------------

対象【ハセ・タケユキ】


 G:■■(2)

 B:■■■■■■■■(8)


 ポイントを変更しますか?

-------------------------------------------------------



 思った通りだ。

 やはり自分自身に対しても、この《運命天秤(ラックバランサー)》のスキルは有効だ。


 ……そして、転生早々に化け物に襲われている俺の運は相当悪い。


 素で幸運(GOOD)が2、残り8ポイントが全て不運(BAD)に傾いたアンバランス構成って、マジで最悪の部類じゃなかろうか…?

 『悪いようにはしない』という言葉は何だったのか――って、いかん! 本当に泣けて来そうだ…。

 もう、深く考えるのは止そう――。



-------------------------------------------------------

対象【ハセ・タケユキ】


 G:■■■■■■■■■■(10)

 B:(0)


 ポイントを確定しますか?

-------------------------------------------------------



「はははっ」


 これで、奴の運は最低、俺の運は最高。作戦の準備は、完了だ。

 奴に与えた不運がどの程度のデバフとなるのか。また、俺の幸運は効果的なドーピングと成り得るか。

 スキルを使ったバフとデバフの効果を狙ってみたけど、検証データが不足している現状下ではどう転ぶのか分からない。


 一方、クレイジータイガーの方も俺が何かしら仕掛けたのを察知したのか、こちらを窺うように凝視している。


 さて、後は運頼み。結果は神のみぞ知る、とか言ってみる。

 ここからが、第二ラウンドだ!

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