表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
その転生者はスキルも魔法も【視て盗む】〜異世界転生ものが大好きな男の異世界転生〜  作者: 空茶日
第4章 "炎"との邂逅

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

40/44

第39話 "アルゴスアイズ"のステータスを確認しよう


ついにステータス公開です。


「さて、明日から『例の抜け道』の捜索に入る訳だが」


 夜、思い思いの時間を過ごした俺たちは、宿屋の食堂を借りて作戦会議を始めた。アルの第一声に全員の顔が引き締まる。


「この村から森に入った浅い場所は、ルインの遊び場だったんだよな?」

「遊び場言うな。れっきとした修行じゃい」


 失礼な。ここで【剣術】と【槍術】が開花したんだぞ。槍はスキル覚えたあたりで満足しちゃって、全く使ってないが。いつか槍もゴルドフに作ってもらって、使い分けとかしたいな。


 俺はさらに続ける。


「少し奥に潜るとゴブリンや、角ウサギなんかがいる。俺が狩場にしてたのはそこまでだね。それ以上進むと、普通に迷いそうだったから、森の中層までは行ってない」

「賢明だな。たとえ冒険者であっても、森を舐めてたら普通に死ぬからな」

「……ですよねー」


 出発前に買い込んだ物資の中から、紙と羽ペンを取り出す。えーと、ここがこうで、こんな感じかな?


「俺が把握してるのは……ここまでだね。あとは初見と変わらないよ」


 俺が描いた簡易的な地図を、みんなで覗き込む。


 しばしの間をおき、先に考えが纏まったのはやはり"フェザーテイル"の面々だった。ガルフが口を開く。


「なら、二手に別れた方が良かろう。ちょうど互いのパーティーに、探知魔法の使い手がおるしのぅ」

「そうね!」

「じゃあ村から森に入った地点を中心に、俺たちは西側を進む。"アルゴスアイズ"は東側を進んでくれ」


 それが妥当かな。


「俺に異論はないよ。2人はなにかある?」

「特にないわ」

「同じく」


 決まりだ。パーティーごとの行動は、やりやすくていいね。


「もし何も見つからなかったとしても、必ず余裕を持って日が暮れる前に戻れ。いいな?」


 アルが念を押してくる。それだけ夜の森は危険ってことだ。


「了解。……あ、聞くの忘れてた。もし探知で帝国の密偵らしき反応を捉えたらどうするの? 跡をつけるのか、捕らえるのか」


 少し考えた様子のアルから返ってきた答えは、


「可能なら追跡。無理なら場所だけ記録して放置、だな。こっちが探っていることを、まだ知られたくない」

「じゃあ逆に、向こうが先に俺たちを捕捉して、仕掛けてきた場合は?」

「他の仲間に報告される前にやれ」

「了解」


 なかなか神経を使う仕事になりそうだ。


「とりあえずはこんなもんか。何か気になる事があったら、その都度相談しよう。んじゃ、解散」


 話し合いが終了し、それぞれ自分の部屋へ戻ろうとするが、俺は自分のパーティーメンバーを呼び止める。


「カトレア、ビル、この後少し時間もらえる?」


 2人は顔を見合わせ『なんだろう?』みたいな表情を浮かべるも、快く了承してくれた。




☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★




 俺とビルの部屋に場所を移し、重々しく告げる。


「さて、諸君。集まってもらったのは他でもない」

「ふざけるのなら帰るわよ」

「ごめんて」


 速攻で怒られてしまったので、普通に切り出すことにした。


「今まではマナー的にも、なんか触れちゃいけないような空気だったから触れずにきたけど、そろそろぶっちゃけようか」

「ぶっちゃけるって何をよ?」

「ステータス」


 そう。帝国の人間と一戦交える可能性がある今、情報共有は徹底したい。


「もちろん俺が先に開示するよ。っていうか、この辺のこと全然知らないんだけど、ステータスって他の人に見せられるの?」


 ずっと村暮らしだったから、マジで知識がないんだよね。ここの村人達もその辺はまったく知らなかったし。


「……呆れた。あなた仮にもCランクでしょうが。なんで知らないのよ」

「面目ねぇ……」


 いや、ほんとに。


「カトレア、その辺でいいだろう。さっさと教えよう。このままじゃ話が進まん」


 優しい熊さんが、針の筵の俺を救ってくれた。ありがてぇ。


「……それもそうね。今度時間をとって、あなたの一般常識を1度確認するわよ」

「うぃ」

「やり方は『ステータスオープン』って唱えればいいだけよ」


 ……。

 …………。

 ………………え?


 おいおいおい。


「完全にテンプレじゃねーか!」


 なんで今まで試さなかったんだよ、俺! 今世で一番のテンプレかもしれないレベルだぞコレ! ポカってレベルじゃねーぞ!


「この子、なんでショックを受けてるのかしら?」

「さぁ」


 しばし待たれよ。すぐに立ち直るから。


 ……よし!


「話は分かった。じゃあ早速俺から見せるよ。『ステータスオープン』」


 ヴォン


───────────────


ルイン


レベル12


魔法

【点火】【氷の盾】【ウィンドカッター】【ヒール】【ライトニング】【ウォーターハンマー】


スキル

【視て盗む】【魔力操作】【突進】【剣術】【槍術】【気配察知】【身体強化】【水鏡】【鑑定】


称号:転生者 格上キラー


───────────────



「「……」」


 無言で見入る2人。なんか顔が険しくない?


 先に口を開いたのは、カトレアだった。


「色々言いたいことはあるけど……」

「けど、何?」

「ちゃんとステータスは整頓しなさい!」

「へぁ?」


 ステータスの整頓って? なんそれ。


 ビルを見ると、彼も「うんうん」と頷いている。


「もういいわ。私のも見せるから、ステータスを出しながらこんな感じにしたいって念じなさい」

「おかのした」

「全く世話が焼けるわね。『ステータスオープン』」


 ヴォン


───────────────


カトレア


レベル 11


魔法

・水魔法

【ウォーター】【ウォーターバレット】【ウォーターアロー】【ウォーターカッター】【アクアブレード】


・雷魔法

【スタン】【サンダーボール】【サンダーアロー】【ライトニング】


・無属性魔法

【サーチ】【魔弾】【クリーン】


スキル

・パッシブスキル

【魔力操作】【家事】


称号:大魔術師の孫


───────────────


「おぉっ、見やすい!」


 称号に気になるワードが見えた気がするけど、見なかったことにしよう。


 それにしても、ステータスってこんな事ができたのかよ。全然知らなかった。「見にくいなぁ」とは思ってたけど「別にいいや」って構えだったわ。


 聞いてみると、自分の見やすいようにスキルの表示順を並べ替えたりもできるし、結構いじれるらしい。……行き届いてるっ!


 とりあえず念じてみよう。整頓されろください!


 その瞬間、画面にノイズが走り、それが収まるとステータスの整頓は完了していた。


 整頓後のステータスがこちらです。



───────────────


ルイン


レベル 12


魔法

【点火】【氷の盾】【ウィンドカッター】【ヒール】【ライトニング】【ウォーターハンマー】


スキル

・パッシブスキル

【魔力操作】【剣術】【槍術】


・アクティブスキル

【視て盗む】【突進】【気配察知】【身体強化】【水鏡】【鑑定】



称号:転生者 格上キラー


───────────────


 めちゃくちゃ見やすくなった。


 ……だから、ステータスを整頓する必要があったんですね。


 ちなみに、魔法に関しては属性別に分けたら、ごちゃごちゃして却って見づらくなったから戻した。


「さて、じゃあ最後はオレだな。『ステータス』」


 ヴォン


───────────────


ビル


レベル12


魔法

なし


スキル

・パッシブスキル

【盾術】【頑強】


・アクティブスキル

【身体強化】【鉄壁】【挑発】【シールドバッシュ】【カバー】


称号:守護する者


───────────────



「おぉ。タンクの中のタンクだな」


 ビルが1番シンプルに分かりやすいな。『タンクです』この言葉で全てが片付く。


「というよりも」


 カトレアにちらっと見られる。


「ルインのスキルと、称号の『転生者』ぐらいじゃないか? 説明が必要なのは」


 ビルも続く。


 そうだね。俺もそう思うよ。なので、ここで全部話しちゃおう。【視て盗む】はともかく、転生者がネックだけど……。

 ……ま、いっか。信じてもらえなかったら、その時はその時に考えよう。


「じゃあ話そうか」


 こうして俺は、この世界に転生してから初めて、自分が転生した事を打ち明けたのだった。




※後書き


仲間はずれはかわいそうなので、エルルのステータスもここで公開。


───────────────


エルル


レベル15


魔法

なし


スキル

・パッシブスキル

【槌術】【怪力】【鍛治】


・アクティブスキル

【身体強化】【パワースタンプ】【ランドブレイク】


称号:なし


───────────────



彼女だけレベルが高いのにはちゃんと理由があります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ