なんかすっごく狐っぽいな
茨木さんのツンデレ発言をもらった翌日。
仕事を終えて戻ってきた時子ちゃんや木ノ葉ちゃんと一緒に大蛇封印時の段取りを話した。
っていっても、大まかな流れは酒吞さんが考えてくれてるから、それの再確認だけど。
「そーいえば、木ノ葉っちって、どんな力持っとるん?」
「変幻自在の力、とでも言えばいいでしょうか。ある程度なら、この姿を変えることができるんです。例えば……」
木ノ葉ちゃんが目を閉じた直後、彼女の姿が一瞬で、時子ちゃん風に変わった。
完全に時子ちゃんじゃないけど、年の近い妹って言えば通じそうな感じになってる。
後、狐耳は癖っ毛みたいに変化して、尻尾は消えてた。
なんかすっごく狐っぽいな。
「こんな感じですね」
声も少し幼い感じの時子ちゃんっぽくなってる木ノ葉ちゃんに、時子ちゃんが目を輝かせた。
「おぉ、あーしじゃん! すっげぇ! 声もあーしの真似?」
「変身状態の年齢での声音を予想してますね。クーさんがこのくらいの年は、こんな感じの声だったんじゃないでしょうか」
「マジかー。記憶ねーけど! 葵っち、写真撮ってくれん?」
スマホを取り出して二人の写真を撮る。
並んでピースを作ってる姿は、姉妹にしか見えない。
「すげーじゃん! マジで妖怪ギツネっぽいし!」
「ありがとうございます。ですが、色々制限があって、完全にコピーした変身はできないんですよね。小雪さんならもう少し上手くできるでしょうけど」
「それでもすんげーって!」
「うん。ホントに時子ちゃんの姉妹みたい」
私たちが褒めると、木ノ葉ちゃんは照れながらはにかんだ。
「そーだ、葵っちの真似ってどーよ?」
「えっ?」
時子ちゃんが驚きながら私を見てきた。
「え、えぇと……その、まだ」
「「まだ?」」
「まだ、練習中なので!」
というわけで、見せてもらえなかった。
何か隠してるっぽいけど、あれかな?
ドッキリとかで見せようとしてる感じかな?
直感は、違う、そーじゃないって言ってるけど。
次回は明日、18時予約投稿です。




