↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
脳なき猫、翼を広げて世界を包む!〜ヒーロー生活始めます〜  作者: 桜庭木陰
第2章 赤い翼編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
44/49

警告

「俺の兄が動き出す。」

「お兄さん…?」

フェリスは、氷点下の表情で淡々と話した。

…あまりお兄さんのこと好きじゃないのかな?

「俺の兄は、頭脳も運動能力も特にないが、地位ばかり気にする。SNSで人気なロトに興味を持つのも時間の問題だな。」

「いや〜、そんなに人気者になっちゃったか。」

「気にするとこそこじゃないだろ。」

優が呆れた声を出す。

「で、なんでそんなやつを野放しにしてるんだ?お前の家族だろ」

優がフェリスを睨みつける。

「リスクはあるが、上手く使えば組織を炙り出せる。」

「?!ほんと?!」

「あぁ。兄は組織の内部に侵入する予定らしい。」

「すごいね!お兄さん!」

私は手を叩いてお兄さんを褒め称えたが、優は苦い顔をしている。

「大丈夫なのか?お前の兄、頭悪いんだろ?ロトより頭が悪いなら確実に死ぬと思うんだけど」

…優、今遠回しに私の悪口言わなかった?

「あぁ。ある程度対策はするが…」

フェリスはため息まじりに呟いた。

「あの兄は俺の話は全く聞かないからな…」

「信用されてないんだな」

「ちょっと優!」

…なんか今日の優、いつも以上に口悪い!

「まぁ、長年続いてきた戦いだ。そろそろ終わらせたい。」

フェリスの金色の目が妖しく光る。

「使える駒は何でも使う。」

そう言って、フェリスはニヤリと笑った。

…笑顔怖すぎるんだけど。

「そうか。言いたいことはそれだけか?」

「あぁ。」

「なら、サッサと俺達に聞きたいこと言え。」

「…」

スッと沈黙が落ちる。

「…なんだよ」

優が怪訝そうに私たちを見る。

「…いや、お前からそれを言い出すとは思わなかった。はぐらかして帰ろうとするかと…。」

「は?なんでそんなことするんだ?」

優はさらに不服そうに眉間にしわを寄せ、そっぽを向いた。

「…そんなこと、俺はしない」

「ほら!フェリスさん、優は口は悪いけど本当に優しくて律儀な人なの!」

私は、ここぞとばかりにフェリスに熱弁する。

「っ〜…うるさい!ほら、サッサと話せ!何を聞きたかったんだ?!」

優が耳を赤くしてフェリスを急かす。

何をそんなに慌ててるんだろう…?

「…ロト」

「え?はい!」

優のことを考えていたから、急にフェリスに呼ばれてびっくりした。

「お前は誰だ?」

「へ?誰って…」

「あのときの猫じゃないよな?」

「??」

『あ、前に1回会ってるんだ。鳥探しに僕が初めて出かけたときに…。』

「あぁ…」

フェリスは、金色の目で真っすぐ私を見つめる。

「あのときの猫が、女性のフリをして喋っていると思っていたんだが…」

「え?なんで?」

「動物になった実験体が人と融合した場合、意識は実験体のものになり、融合した人は体を実験体に貸すだけになるはずなんだ。」

それじゃ…

『今の状況、初めてなの…?』

フェリスが金色の目を光らせる。赤黒い髪が、サラサラと風に揺れる。

「…ロト、何者だ?」

私は、フェリスの目に映るロトの猫のような顔を見つめた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。