ネットで探せ!
「見て天音羽!また鳥人間の目撃情報!」
「なに?!」
昼休み。真子がスマホを見せてきた。
「あ!思いついた!」
私は、急に立ち上がった。
「うわ!なに?」
真子が驚いて後ろに飛び退いた。
呂都丸が出かけた後から、なぜか優はあまり鳥さんの話をしなくなった。
こうなったら、私が情報を集めるしかない。
…といっても、私はどうやったら情報収集できるのかわからない。
だが今日、真子のおかげでひらめいた。
「優!」
「天音羽、俺いそがしいんだけど?」
家に帰ってすぐ、私は優を家に呼び出した。
「ネットを使おう!」
「何に?」
「ネットに、いろんな情報が流れてるの!その中に、鳥さんの話もいっぱいある!ほら!」
私は、優にスマホを見せた。
「鳥さんの目撃情報がこんなに!」
「…天音羽、これは信憑性がない。」
「なんで?!」
「写真や動画も載ってない。文面だけじゃ、本当に出たかはわからないだろ。」
「でも!きのこのないところに草は生えないって言うじゃん!」
「…火のないところに煙は立たない、だ。」
優は、長いため息をついた。
「でも、行ってみる価値はあるでしょ?この街の中にもいくつか目撃情報あるから!」
私はさらに食い下がる。
「…わかった。でも、その場所に行くのはやめとけ。ネットの情報をあさるだけにしとけ。」
「了解!」
私は、ピッと敬礼した。
「…俺はテスト勉強があるから、そっちは頼んだぞ。」
「はい!」
優は、疲れた様子で帰っていった。
それから私は、ネットを調べまくった。そして、真子にもいろいろ聞いた。真子はネットに詳しい。今流行っていることに関してなら、たぶん優より知ってる。
「はい、これ。鳥人間が誰なのかっていうサイト!」
「おー!ありがとう!」
私は家に帰ってすぐ、そのサイトを読みまくった。
「優!」
私は、いそがしいらしい優を家に呼ばずに電話した。
『なんだ?』
「わかったよ!鳥さんの正体!」
私は、得意気に答えた。
『…』
優、驚きすぎて言葉も出ないか。
「フッフッフ…その正体は!」
私は、クイズ王のようにバーンと机を叩いた。
「お金持ちだ!」
『へーソウカー』
…棒読みの声が返って来た。
「反応薄すぎない?」
『あ〜天音羽。いそがしくて言ってなかったが…』
「?何?」
『もう鳥人間が誰だかはわかっている。』
「なに〜?!」
『…悪い。来週のテスト終わったら全部話すから、それまで待っててくれ。』
「…わかった」
どうやら、だいぶ勉強が大変らしい。いつも助けてもらってるし、ここはそっとしておこう。
「テスト頑張れ!あ、しばらくはロトのこともいろいろやらなくていいよ!」
『…わかった。その間は、あまり派手な動きはするなよ。』
「了解!」
私は、本日2回目の敬礼をした。
「あ!どこかわからない問題あったら、なんでも聞いてね!」
『…あぁ。ありがとう。』
「エヘ。全然いいよ〜」
久しぶりに感謝されて、照れてしまった。
『たぶん聞かないと思う。』
…最後にすごく余計な一言がついた。
✽✽✽
「ロトはまだ見つからないのか!」
白衣の男が、苛立ったように机を叩く。
その前にいる男性は、完全に萎縮しきった状態で、平謝りした。
「大変申し訳ございません!」
「この役立たずが…!」
「まぁ、いいじゃないですか。」
同じく白衣を着た男が、部屋に入ってきた。ニタリと笑った口が動く。
「あいつを出しましょう。」
「あいつで倒せるのか!」
「確証はないですよ〜。…でも、」
男は金色の目を光らせ、いっそう妖しく笑った。
「ロトは、ヒーローだからね〜」




